日本プロロードレース史上初! 自動車専用道路を走るJCL高知大会開催決定!
Bicycle Club編集部
- 2022年08月02日
9月25日(日)これまで一度も日本国内では実現しえなかった高速道路でのプロロードレースが高知県宿毛市で実現する。日本の自転車ロードレースの新たな1ページとなる「三菱地所JCLプロロードレースツアー2022 第8戦 高知県宿毛市ロードレース」では高速道路上に観客が入ることも検討しているという。これに先立ち8月1日、JCL(ジャパンサイクルリーグ)チェアマンである片山右京氏ほか、中平富宏宿毛市長が記者会見をし、詳細が発表された。
高速道路と一般道を両方走る周回コース
令和4年9月25日(日)、三菱地所JCLプロロードレースツアー2022 第8戦 高知県宿毛市ロードレースの開催が決定。「日本で初めて、自動車専用道路を全面通行止めにし、プロ自転車ロードレース選手が駆け抜ける公式戦」が実現する。高速道路も一般道も完全に止めてしまうレースというのは異例であり、大きな驚きだ。確定ではないが、現状コース1周12.5㎞×10周を検討中で、高速道路上に観客も入れる予定とのことでなおさら驚きだ。
対象区間は、高知県西部に位置する四万十市と宿毛(すくも)市を結ぶ区間で、コースとしては【国道56号 中村宿毛道路 平田IC~宿毛和田IC手前約4.3km地点】の2車線を利用。ただし、安全を考慮し、大会開催中は【四万十IC~宿毛和田IC間の全面通行止め】を行う予定。
「世界中で注目を浴びるかもしれません」片山右京チェアマン
片山右京チェアマンは「これまでファンライド形式のサイクリングでは事例がありましたが、プロレースではなかったと思います。高速道路と市街地の一般道を組み合わせたことで、その対比が際立ち、ダイナミックなコースになっています」
「高速道路上では2車線を両方使います。特に下りの斜面側は、かなりスピードが出て時速70~80㎞ほど出るかもしれません。コースとして個人の力やチームプレイの見せ所がたくさんあるはずです。開催実現への課題はたくさんあったものの、国交省や地元の方のご協力のおかげで、無事開催並びに映像配信が可能になりました。このレースのユニークさは世界中で注目を浴びるかもしれません」
「子どもたちにプロロード選手を目指してほしい」宿毛市市長
高知県宿毛市市長並びに実行委員会副委員長である中平富宏中平富宏宿毛市長はこう語る。「私自身、自転車好きのサイクリストです。宿毛市はリオ五輪の女子代表チームの合宿地にもなっていて、自然や気候、トレーニング環境、そして歓迎する地元の方々がそろっています」
「高速道路の件はもちろん、レース当日はコース近隣の工場や農家さんがわざわざ休みをとって応援してくれるなど、地域として非常に協力的です。多くの子どもたちに見に来てもらい、プロロード選手を目指してほしいですね」
一回のレースのためではなく、継続性を持って開催
実行委員会は今回の「自動車専用道路を全面通行止めレース」を一度きりとは考えておらず、今後は一般の人が参加できるライドイベントやその他関連イベントを検討しながら継続の方向で話を進めているとのこと。片山チェアマンは、JCLの理念である「地方自治体において自転車文化の創造」として、多くのサイクリストにこうしたイベントに参加して楽しみや喜びを共有し、さまざまチャレンジをしてほしいと強調した。
問:ジャパンサイクルリーグ https://www.jcleague.jp/
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