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サイクルトレインで行く西武園、JCLプロ選手と西武グリーンサイクルフェスタを満喫

8月20日(土)に埼玉県所沢市にある西武園競輪場で“スポーツ×サステナビリティ”をテーマにしたイベント「西武グリーンサイクルフェスタ」が開催された。さらに西武鉄道ではサイクルトレインを臨時列車として運行、上石神井車両基地から西武園駅までをサイクルトレインで往復できるプレミアムツアーが実施された。ここではジャパンサイクルリーグ(以下略JCL) のプロチーム選手も参加したライドツアーの模様を編集部員がレポートする。

西武鉄道上石神井車両基地から、さいたまディレーブの選手と西武園駅へ

ハンドルとフレームを長いベルクロひもで固定。さらにシートとの間にはエアクッションを設置した

今回のツアーは自転車を電車に積み込むためにスタートは上石神井駅ではなく、隣接する上石神井車両基地からとなった。参加者は普段は入ることができない車両基地で受付を済ませ、通勤で使う西武鉄道の車両にバイクを載せていく。これはなかなかできない体験だ。

列車内では地元の埼玉のプロ自転車チームのさいたまディレーブの選手たちがお出迎え、トークやサイン会などファンイベントも開催された。

車内ではさいたまディレーブの選手によるトークやサイン会が行われた
上石神井車両基地からスタートするとすぐに上石神井駅での停車時間には駅員の見送りもあった

那須ブラーゼンがお出迎え、そのあとで多摩湖サイクリング

西武園競輪場では那須ブラーゼンの選手たちがお出迎え、ウエルカムコーヒーや記念品を受け取り、選手との交流を楽しんだ。

この日、バンクリーグがナイトレースとして開催される前に多摩湖1周スペシャルライドとバンク体験が開催された。多摩湖1周ライドでは、選手とマンツーマンで多摩湖自転車歩行者道をのんびりとライド、多摩湖畔で記念撮影を楽しんだ。

多摩湖では記念撮影。普段一緒にライドできない選手たちと走り、交流を楽しんだ
サイクリング楽しんだあと。到着した西武園競輪場には自転車で入場、温かい拍手で迎えられた

片山右京さん、プロ選手と走るバンク体験

ツアー参加者と選手、片山右京JCLチェアマンを囲んでの記念撮影

この日、普段走ることができない西武園競輪場をロードバイクで走る体験会も開催された。バンク体験には片山右京JCLチェアマンも参加し、参加者と一緒にバンクを走行した。このあとJCL開催イベントとして、ホビーレース体験もおこなわれた。

このあと西武園競輪場では16時から18時まではさいたまディレーブと那須ブラーゼンによるバンクリーグが開催された。ポイントレースやエリミネーションレースが行われ、そのあとで夕食タイム&ゲーム大会、さらに花火が打ち上げられる20時頃までサイクルフェスタを楽しんだ。

片山右京JCLチェアマン(写真中央)「いまでもたまに1時間ほどのトレーニングをしています」という。まだまだ現役を感じさせる走りを披露した

普段は見られない臨時ならではの車窓、スイッチバック体験

普段の営業線では走らない留置線で待機中

さて、バンクリーグは夜まで続いたがサイクルトレインは15時35分発のため、列車利用者はバンクリーグの開催を前に西武園競輪場をあとにした。

改めてサイクルトレインについて鉄道と自転車に詳しい参加者に聞いてみると、このツアーはなり貴重なのだという。というのも臨時列車によるサイクルトレインであることに加え、普段見ることができない車窓を楽しめるからだという。

今回のツアーが貴重なわけ

使用した車両はロングシートの普通列車

まず、西武線では現在多摩川線でサイクルトレインを運行しているが、これはスタンド付きの普通自転車を対象としたもの。そのほかの路線ではサイクルトレインは運行していない。

さらに今回のサイクルトレインは臨時列車として運行されているため、普段走ることができないルートを通る。

往路では新宿線から小川駅でスイッチバックして東村山駅方面へ向かった。復路では東村山駅から小川駅を通り拝島線へ。拝島線の玉川上水車両基地でスイッチバックし、新宿線で上石神井駅方面へ向かった

新宿線上石神井車両基地から小川駅、東村山駅を経由して西武園線の西武園駅へ向かったが、ここは通常営業線ではないルート。西武新宿線から東村山経由で西武園線に直通する運行はなく、電車はスイッチバックを使う。このため営業線では走ることのない待避線へ入り、運転手さんと車掌さんが行ったり来たりしながら進行方向を変えていった。

沿線には臨時列車の情報を聞きつけた鉄道ファンが撮影のために詰めかけるほど、高い注目度となった。

「これは貴重な体験です。自転車と鉄道をWで楽しめました」と参加者。バイシクルクラブ編集長山口(写真左)も思わず車庫で記念撮影を楽しませていただいた

さてサイクルトレインを十分に満喫するツアーは再び上石神井車両基地で終了となったが、参加者してみて、サイクルトレインだけではなく、選手との交流、そしてバンクでのレース体験までと盛りだくさんの内容を楽しむことができた。

西武グループでは今後自転車を取り入れたイベントや企画を充実させていきたいという。西武鉄道沿線には秩父や名栗渓谷、奥武蔵グリーンラインなどサイクリングを楽しめるエリアも多い。このイベントをきっかけにさらなるサイクルツーリズムの充実に期待したい。

イベントWEBサイト
https://www.seibu-green-cycle-festa.com/

 

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PROFILE

山口

Bicycle Club / 編集長

山口

バイシクルクラブ編集長。かつてはマウンテンサイクリングin乗鞍で入賞。ロード、シクロクロスで日本選手権出場経験をもつ。47歳を迎えた現在ではレースだけではなく、サイクリングを楽しむためために必要な走行環境やサイクルツーリズムなどの環境整備などにも取り組んでいる。

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