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中距離種目では日本新記録が4個誕生! 梶原悠未、杉浦佳子も勝利|全日本トラック

8月26日から29日の4日間にかけて、静岡県伊豆市にある伊豆ベロドロームでトラックレースの全日本選手権が開催された。
伊豆ベロドロームは昨年開催された東京2020オリンピック・パラリンピックでもトラックレースの舞台となっており、東京2020オリンピック・パラリンピックでも世界新記録が数多く誕生するなど高速バンクとして有名だが、今大会でも中距離種目を中心に13個の大会新記録・日本新記録が誕生した。
そんなハイレベルなレースを短距離と中距離の2つに分け、今回は中距離種目での熱戦の模様をお届けする。

東京2020オリンピックの舞台ともなった伊豆ベロドローム

伊豆ベロドロームといえば、昨年開催された東京2020オリンピック・パラリンピックでもトラックレースの舞台となった会場。
同会場は東京2020オリンピック・パラリンピックで多くの世界新記録が樹立されるなど、比較的高地にあることもあって好記録が出やすいバンクとして知られている。
翌週には鹿児島で全日本大学対抗選手権(インカレ)が開催されることや、同日にジュニアの世界選手権が開催されたこともあり、中距離種目ではやや人数が少なかった感はあるものの、日本自転車競技連盟(JCF)の強化指定に選ばれる選手を中心に熱戦が繰り広げられた。

個人パシュートではジュニア・エリート・パラサイクリングで日本新記録を樹立

大会最終日となる8月29日に開催された男女ジュニア・エリート、パラサイクリングの個人パシュート。
男子ジュニアでは全国高校総体(インターハイ)で4km速度競争を制した三宅太生(北桑田高校)が予選5組目に登場し、兒島直樹が持つジュニアの日本記録を上回る3分19秒364秒を記録して日本新記録を樹立すると、最終組に登場した梅澤幹太(松山工業高校)が三宅のタイムを上回る3分18秒419を記録し、さらに日本記録を更新。
決勝は日本新記録を樹立した2人の戦いとなり、予選よりもタイムを上げた三宅が3分18秒874で優勝を飾った。

男子ジュニア個人パシュート 三宅太生(北桑田高校)
男子ジュニア個人パシュート 梅澤幹太(松山工業高校)

男子エリートでは、前日のインタビューで日本新記録を狙うと公言した窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)が予選3組目に登場。窪木は前半からペースを刻むと、後半には反対側から出走した選手を追い抜き、4分14秒465秒で日本新記録を樹立。2位には前日本記録保持者の今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)が入り、チームブリヂストンサイクリングの2名による決勝となった。
決勝では前半からリードを奪った窪木が、予選で記録したタイムをさらに更新する4分13秒297で日本新記録を樹立し、優勝を飾った。

男子エリート個人パシュート

パラサイクリングでは、先日開催されたロードレースの世界選手権で優勝した杉浦佳子(総合メディカル/TEAM EMMA Cycling)が登場し、自身が持つ日本記録を上回る3分59秒521の日本新記録を樹立した。
その他、女子ジュニアでは今大会での引退を明かした石上琴乃(松山学院)が、女子エリートでは古山稀絵(Team Rakuten K Dreams)がそれぞれ優勝を飾った。

WC2-3個人パシュート

また、大会初日開催された男子エリートチームパシュートでは、チームブリヂストンサイクリングA(窪木一茂、今村駿介、兒島直樹、松田祥位)が3分53秒877秒の好タイムで優勝を飾った。

男子エリートチームパシュート

男子エリート競争系種目ではチームブリヂストンサイクリングが強さを見せる

男子エリート中距離の競争系種目は初日にエリミネーション、2日目にスクラッチとマディソン、3日目にオムニアム、4日目にポイントレースを開催。
初日のエリミネーションでは、東京2020オリンピック以降調子を崩していたという橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)が2年ぶりに個人種目で優勝。

男子エリートエリミネーション

2日目に開催されたスクラッチでは河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング)が終盤に単独で抜け出し、そのまま独走で優勝。マディソンではアジア選手権で同種目優勝を飾り、ネーションズカップでメダルを獲得したペアで構成されたチームブリヂストンサイクリングA(窪木一茂・今村駿介)が3位以下を周回遅れにする圧倒的な力で優勝を飾った。

男子エリートスクラッチ
男子エリートマディソン

3日目に開催されたオムニアムでは、第1種目のスクラッチで松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)が1位を獲得すると、続く第2種目テンポレースでは橋本英也が唯一ラップを成功させ、1位を獲得。第3種目エリミネーションでは窪木一茂が1位を獲得し、暫定1位に橋本が、2位に松田が、3位に今村駿介がつけた状態で最終種目ポイントレースを迎える。
最終種目ポイントレースでは前半は今村がリードする展開となるも、後半に窪木が1位通過を連続で決め、今村が窪木に対して2点差をつけた状態でゴールを迎える。
松田が先頭で、その後ろに今村、窪木という体制で残り半周に入ると、フィニッシュライン上で窪木が今村、松田を逆転で窪木がオムニアムを制す形となった。

男子エリートオムニアム

4日目に開催されたポイントレースでは、窪木や今村らが個人パシュートの疲労を残す中、兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)が12回あるポイント周回のうち10回をトップ通過する圧倒的な力を見せ、優勝を飾った。

男子エリートポイントレース

チームブリヂストンサイクリングは男子エリートの中距離種目すべてを制す、圧倒的な力を見せつけた。
強化指定選手の大半が所属するチームだけに、ある種の責任を果たす形となったように見受けられた。

女子エリート競争系種目では東京2020オリンピック代表の梶原悠未が戦略的な走りを見せる

女子エリート中距離の競争系種目は2日目にオムニアム、3日目にスクラッチを開催。
オムニアムは3名、スクラッチは4名の参加と、少々寂しい人数での開催となったが、東京2020オリンピックの女子オムニアムで銀メダルを獲得した梶原悠未(TEAM Yumi)がその力を見せつける形となった。

女子エリートオムニアム
女子エリートスクラッチ

梶原は2日目のオムニアムで戦略的な走りを、3日目のスクラッチでは圧倒的なスプリント力を見せ、これぞオリンピック代表という力を見せつけた。
最終日の個人パシュートでは疲労もあってか決勝に上がることができなかったものの、梶原は今年から活動環境を海外に移した成果を我々に見せてくれた。

女子エリート個人パシュート

リザルト

男子エリート

チームパシュート

1位:チームブリヂストンサイクリングA(窪木一茂/今村駿介/兒島直樹/松田祥位) 3分53秒877※1、2
2位:チームブリヂストンサイクリングB(橋本 英也/山本哲央/河野翔輝/新山響平) 3分59秒998※1
3位:朝日大学(安達光伸/西條玲緒/山本大智/長谷川大悟) 4分12秒104
※1. 1位、2位は決勝でのタイム
※2. 大会新記録

エリミネーション

1位:橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)
2位:今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)
3位:孫崎大樹(Sparkle Oita Racing Team)

 

スクラッチ

1位:河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング) 17分19秒
2位:窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)
3位:今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)

マディソン

1位:チームブリヂストンサイクリングA(窪木一茂/今村駿介) 65ポイント
2位:チームブリヂストンサイクリングB(橋本英也/兒島直樹) 35ポイント
3位:チームHPCJC(谷内健太/松田祥位) -7ポイント

オムニアム

1位:窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング) 145ポイント
2位:今村駿介(チームブリヂストンサイクリング) 143ポイント
3位:松田祥位(チームブリヂストンサイクリング) 126ポイント

個人パシュート

1位:窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング) 4分13秒297※3、4
2位:今村駿介(チームブリヂストンサイクリング) 4分21秒545※3
3位:橋本英也(チームブリヂストンサイクリング) 追抜勝
※3. 1位、2位は決勝でのタイム
※4. 日本新記録

ポイントレース

1位:兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング) 60ポイント
2位:今村駿介(チームブリヂストンサイクリング) 34ポイント
3位:窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング) 27ポイント

女子エリート

オムニアム

1位:梶原悠未(TEAM Yumi) 155ポイント
2位:古山稀絵(Team RakutenK Dreams) 153ポイント
3位:内野艶和(Team RakutenK Dreams) 144ポイント

スクラッチ

1位:梶原悠未(TEAM Yumi) 14分22秒
2位:内野艶和(Team RakutenK Dreams)
3位:岩元杏奈(日本体育大学)

個人パシュート

1位:古山稀絵(Team RakutenK Dreams) 3分42秒252※5
2位:岩元杏奈(日本体育大学) 3分46秒297※5
3位:梶原悠未(TEAM Yumi) 3分48秒275※5
※5. 1位、2位は決勝での、3位は3-4位決定戦でのタイム

男子ジュニア

スクラッチ

1位:鈴木 澪(松山学院高校) 11分57秒
2位:小栗太二(岐阜第一高校)
3位:小泉響貴(明治大学)

個人パシュート

1位:三宅太生(北桑田高校) 3分18秒874※6
2位:梅澤幹太(松山工業高校) 3分19秒589※6,7
3位:小泉響貴(明治大学) 3分26秒338
※6. 1位、2位は決勝での、3位は3-4位決定戦でのタイム
※7. 梅澤が予選で記録した3分18秒419は日本新記録・大会新記録

ポイントレース

1位:梅澤幹太(松山工業高校) 35ポイント
2位:佐伯 仁(松山聖陵高校) 13ポイント
3位:鈴木 澪(松山学院高校) 12ポイント

女子ジュニア

スクラッチ

1位:平子結菜(朝明高校) 10分26秒
2位:石上琴乃(松山学院)
3位:松山学院(松山聖陵高校)

個人パシュート

1位:石上琴乃(松山学院) 2分34秒881※8
2位:阿部優花(都立大泉高校) 2分40秒678※8
3位:大関奏音(MOPS) 2分40秒230※8
※8. 1位、2位は決勝での、3位は3-4位決定戦でのタイム

ポイントレース

1位:平子結菜(朝明高校) 19ポイント
2位:石上琴乃(松山学院) 18ポイント
3位:大関奏音(MOPS) 12ポイント

パラサイクリング

個人パシュート

【MC5】
1位:福冨伸彦(NTT東日本/NTI) 5分35秒687

【MC2】
1位:川本翔大(大和産業株式会社) 3分52秒560

【WC2-3】
1位:杉浦佳子(総合メディカル/TEAM EMMA Cycling) 3分59秒521※9
※9. 日本新記録・大会新記録

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