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スペシャライズドのNEWロードタイヤ「Sワークス ターボシリーズ」3種類を試乗レビュー|SPECIALIZED

ターマックやルーベ、エートスなど名作バイクを作り出すスペシャライズド。そのスペシャライズドのパーツラインアップから「タイヤ」が外されたことは一度もない。というのも同社の最初の製品が「TURBO/S」タイヤであり、「唯一路面に触れる最も重要な部品」という認識があるためだ。そんなスペシャライズドが新作ロードタイヤを3モデル発表。既報に加えてさらに詳しく、そしてライダー管洋介によるインプレッションを含めて紹介する。

生まれ変わった「Sワークス ターボ」タイヤ

今回発表されたのは新作は「Sワークス ターボ ラピッド エア 2BR」「Sワークス ターボ 2BR」「Sワークス ターボ」の3モデル。前者2つがチューブレスレディ対応、最後1つがクリンチャー対応だ。個々の紹介の前に、まずはこの3つに共通する要素を紹介していこう。

刷新されたT2コンパウンド

まずスペシャライズドのタイヤコンパウンドにはT1~T10いうナンバーの設定がある。これはタイヤの優秀さやグレードを表すものではなく、そのタイヤコンパウンドのダンピング性能(縮んだ後に帰ってくる速度)によって分けられている。「ダウンヒル用ならダンピングの遅いT9、ロード用ならダンピングが早いT2」といった具合だ。

今回のタイヤ3種に採用されたのはT2/T5センター部分に新たに開発されたT2、サイド部分にT5となっていて、この組み合わせにより、とくにリバウンド(変形から戻る)能力が向上。結果としてエネルギーロスの少ない走行を可能に。

コンパウンドのヒステリシスにおいて進化

またスペシャライズドはこのコンパウンドの変化を「ヒステリシス」の面から見ることでも、NEWタイヤとしての進化を証明している。ヒステリシスとは厳密に言えば「現在の変化が過去の変化履歴の影響を受ける現象」だが、ここにおいては「タイヤラバーの圧縮による、不必要なエネルギー(発熱)ロス」と考えると簡単だ。T2コンパウンドとT5コンパウンドの組み合わせにより、このエネルギーロスを減らし、転がり抵抗の少なさと路面へのグリップ力獲得の両方を実現している。

タイヤとしてすべての要素がグレードアップ、寿命も1000km延長

3つのどのモデルも前作の同グレードモデルに比べて、転がり抵抗の軽減、耐久性の向上、耐パンク性能の向上、タイヤ寿命の延長を実現している。とくにタイヤ寿命に関しては、最上級の「ラピッドエア」で旧作ターボと比較して1000kmも延長され、フロント4000km、リア3500kmと具体的な数値まで公表。これはラボテスト内だけの結果ではなく、世界中のあらゆる地形や条件下での走行テストを経ての結果であり、自信のほどをうかがわせる。ちなみに「2BR」はフロント6000km、リア5000kmだ。

プロ選手たちのフィードバックを受けて開発

タイヤの開発にあたっては当然欧州プロライダーからのフィードバックがあり、特にロンド・ファン・フラーンデレンのチャンピオンであるカスパー・アスグリーン(クイックステップ・アルファビニル)が、アドバイザーとして深く携わっているという。なにより直近の2022ブエルタ・ア・エスパーニャで総合優勝を成し遂げたレムコ・エヴェネプールもまた、ラピッドエアタイヤ2BRを使用していた。つまりすでに表彰台の頂点をとったタイヤとも言える。

3モデル紹介と管 洋介によるインプレッション

S-Works Turbo RapidAir 2BR

究極の決戦用レーシングタイヤ。シリーズ内で最も軽く、効率性、ハンドリング性能、耐久性に最も優れたチューブレスレディ。従来の3層構造のケーシングからサイドウォールでケーシングが重なる2層構造に変更。転がり抵抗を減らしながら、グリップ力を高め、さらによりしなやかに接地感を実現する。

またトレッドの下にケブラーを織り込んだ新しいBlackBeltプロテクションも備え、プロテクションを二重に強化。耐パンク性能がさらに12%向上。専用シーラントを用いてチューブレス化が推奨される。さらにスペシャライズドブランドではないフックレスリムにも対応。現行のエトルト規格に対応させるとともに、素材にザイロンを採用し外れづらくしている。

管 洋介によるS-Works Turbo RapidAir 2BRインプレッション

「26Cで230gと超軽量な作りながら、剛性はしっかりとしていて軽量タイヤにありがちなピーキーな薄さを感じない走り心地だ。車輪外周の軽さは明らかに脚の回転の軽さにつながり、よりスムーズでエネルギーロスの少ないライディングに一役買ってくれる。また路面を切っていくような研ぎ澄まされた立ちまわりは、レースの終盤でも精神的に常にフレッシュさをキープできるほどシャープ。先頭を切ってコーナーへ進入する際の瞬時な判断もこのタイヤなら信頼して攻めていけるだろう。これだけのスペックを持ち合わせながら耐久テストで3500kmのパフォーマンスを出せることを考えれば、シーズンを通して使える決戦タイヤとして十分ユーザーフレンドリーなスペックだ」

SPEC

S-Works Turbo RapidAir 2BR

価格:1万2100円

ケーシング:120 TPI
ビード:2Bliss Ready、Zylon、折り畳み可能
コンパウンド:GRIPTON® T2/T5
パンクプロテクション:BlackBelt
サイズ:700×26
重量:230g

S-Works Turbo 2BR

石畳のワンデイクラシックなどの決戦用タイヤとしてだけでなく、ランチライドといった普段使いまでのすべてに対応したタイヤ。前述したコンパウンドによりグリップ、スピード、耐久性を向上させ、26mm幅の旧モデルから転がり抵抗6ワットを削減。

耐パンク性能は従来モデルより8%高め、BlackBeltを貫くパンクが生じてしまっても、専用シーラントでその穴を瞬時にふさげる。5000kmを超える超長寿命タイヤのため、ハイレベルなレースはもちろん、いつものトレーニングライドまで、あらゆる場所でその性能を発揮する。サイズも豊富に展開。

管 洋介によるS-Works Turbo 2BRインプレッション

「まずケーシングを3重に重ねたことでプロテクション性能がアップしているのがうれしい。そのうえでT2/ T5デュアルコンパウンドがロードバイクの路面とタイヤとの接触部位に適切に配置されることで、レーシングスペックとして無駄のない性能を持ち合わせている。120TPIのケーシングとチューブレス仕様によるしなやかさも感じられる。Turbo 2BRは数日間におよぶハードなステージレースで信頼されるファクターが充実しているタイヤだ。いうなれば新型Turboシリーズの高性能を、走行環境にかかわらず最もバランスよく持ち合わせているモデルだ」

SPEC

S-Works Turbo 2BR

価格:1万450円

ケーシング:120 TPI
ビード:2Bliss Ready、Zylon、折り畳み可能
コンパウンド:GRIPTON® T2/T5
パンクプロテクション:BlackBelt
カラー:ブラック、タン(28Cと30Cのみ)
重量(サイズ):260g(700x26C)、280g(700x26C)、300g(700x26C)

S-Works Turbo

最速で最も耐久性に優れた高性能チューブドタイヤ。整備性に優れ、タイヤを着脱しやすいチューブドホイールを好む人にお薦めされる。新しいT2/T5デュアルコンパウンドや、BlackBeltパンクプロテクションを備えた軽くしなやかなケーシングが世界最高峰の性能をもたらす。重量は24mm幅でわずか200g、これまでのS-Works Turboタイヤより転がり抵抗に優れ、耐パンク性能も8%向上している。

管 洋介によるS-Works Turboインプレッション

「新しくなったT2コンパウンドをセンタースリック部に採用した乗り心地は、ペダルへのエネルギーが即座にスピードに変わる俊敏なトラクションに。それでいて旧型よりも路面からのインフォメーションが捉えやすかったのが印象的だ。これは駆動のレスポンスの速さに車体の安定感がきれいにかみ合った感触ともいえる。つまり「直線=センタースリック」では旧型のT2コンパウンドよりもゴツゴツ感を拾わず安定したトラクションで踏んでいける。そして「コーナリング=サイドスリック」ではT5コンパウンドがコーナーのエッジにしっかりと食いつき、ライダーを助けるコントロール性能が感じ取れる。また220g(26C)という軽さは、安全性と転がり抵抗に大きなアドバンテージを持つ「26C規格」が長くネックにしていた重量面での問題をかなり解消してくれるはず。薄さを感じない剛性、軽やかかつバランスのいいスピードコントロールが魅力だ」

SPEC

S-Works Turbo

価格:9350円

ケーシング:120 TPI
ビード:チューブド、Zylon、折り畳み可能
コンパウンド:GRIPTON® T2/T5
パンクプロテクション:BlackBelt
重量(サイズ):200g(700x24C)、220g(700x26C)、240g(700x28C)、260g(700x30C)

問:スペシャライズド・ジャパン https://www.specialized.com/jp/ja

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PROFILE

管洋介

Bicycle Club / 輪界屈指のナイスガイ

管洋介

アジア、アフリカ、スペインなど多くのレースを走ってきたベテランレーサー。アヴェントゥーラサイクリングの選手兼監督を務める傍ら、インプレやカメラマン、スクールコーチなどもこなす。

管洋介の記事一覧

アジア、アフリカ、スペインなど多くのレースを走ってきたベテランレーサー。アヴェントゥーラサイクリングの選手兼監督を務める傍ら、インプレやカメラマン、スクールコーチなどもこなす。

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