BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ
  • Bicycle Club BOX

現代によみがえったサーヴェロのNEWモデル「ソロイスト」をインプレッション|cervélo

ソロイスト、それはサーヴェロが20年ほど前に生み出した傑作ロードバイクモデルの名前。そして2022年9月に発表された新作ロードモデルにもその名がつけられ、「ソロイストの新世代」が登場したことは以下既報のとおり。今回は実車を用いてのモデル&ディテール紹介と、インプレッションライダー管 洋介さんによるレビューをお届けする。

新型ソロイストを発表、新世代のライダーを魅了するレースバイク|cervélo

新型ソロイストを発表、新世代のライダーを魅了するレースバイク|cervélo

2022年09月13日

NEWソロイストはコンポ違いで複数展開。フレームセット単体もあり

今回試乗したのがこちらのソロイスト R8170 ULTEGRA Di2 完成車(ゴールドダストカラー)。これ以外にもスラムの無線式電動コンポ組みやシマノ・105組みのモデルまで展開
フレームカラー「アルペンロー」モデル
フレームカラー「アンバー」モデル

今回試乗したソロイストのスペックや立ち位置は、プロ専用というわけではなく、ウィークイン・ウィークアウトのアマチュアレーサーのために設計されているというのはすでに以前の記事で紹介済み。誰にとっても「ちょうどいい」バイクとしての地位を確立していている。

トッププロ用ではなく、それ以外の幅広いレーサーに対応するとされるソロイスト。とはいえ女性トップライダーの一部はこのソロイストを使用するなど、体重やペダリングスタイルの好みで選択する選手もいる

代理店担当者いわく、「エアロのトップモデルであるS5やオールマイティなR5のいいところを受け継いだモデルがこのソロイストです。基本のジオメトリーはR5と同様で、見た目にも両モデルと共通している部分が多いです」

ジオメトリーは上位のR5と同様。フレームセットでの販売(48万4000円)もあり、自前のパーツ流用などでオリジナルの一台を仕上げられる

「ブランドのトップモデルは、どうしてもプロ選手の脚力やテクニックがあることを前提にしているので、ハンドリング性能などでやや特徴的な面もあります。またハンドルの角度調整やワイヤーまわりの処理、ベアリング部分のメンテナンス性能などにおいてもプロメカニック向きに近い感じです。ソロイストはそうした面で一般の人にも扱いやすく、いじりやすいのが特徴です。とくにハンドルやステムが専用の一体型でないことは、フレームセットから自分で組みたいという人にオススメしたい点です」

ディテール部分においてもユーザーフレンドリーな点が多いソロイスト

付属品のサーヴェロオリジナルハンドルとステムは別体になっている。もともとの完成車から交換するのも、フレーム組みから別モデル装着するのにもやりやすい
ケーブル完全内装型ではなく、ステム下に各種ケーブルを通す構造。コラム部分で電動式、従来式ともに対応させられる
ソロイスト専用のシートポスト。幅はS5よりも細く、R5よりも太い。エアロダイナミクス性能もちょうどいいバランスだ
BBにはBBライト47を新たに採用。フレームにねじ切りのスリーブが入っているため交換も簡単だ。上位モデルよりも一般のユーザーに優しい仕様だ
タイヤ幅34mmに対応するクリアランスをもっている。完成車仕様には700×28C搭載
前後ハイト違いのリザーブリム採用のカーボンホイール。その中心には高品質なジップのハブが搭載される
こちらはハンドルとステムにイーストンのモデルを採用した状態。ステム&ハンドル一体型ではできない微妙な角度調整や、使い慣れたモデルの使用感などを重視できる

「新たな顔となりうるライディングテイスト」 by 管 洋介

競技歴24年にして自転車コーチングも行う管 洋介さんが、新型ソロイスト(手前)を試乗。新型S5(奥)にも試乗し、その違いを語ってもらった

「この一台は、サーヴェロラインアップの『新たな顔』となりうるライディングテイストを持ち合わせている」。それがソロイストの第一印象だ。シャープな立ちまわりと駆動力の高さが際立つ印象だ。とくにフロント周りの剛性の高さから立ちまわりの切れ味は抜群。それでいてトレイル量に無理がなく、安全性の高いステアリングはコーナリングで武器となる。そして踏み込みに対してのウイップのレスポンスもいい。これは適切なBBハイトがペダリングをリズミカルにまとめ、後輪追従性も高いからだろう。7.7kgという車重を感じさせない、軽さにあふれた走り心地が印象的だ。

超軽量モデルではないものの、軽さにあふれた走りが特徴。踏み込みに対してのレスポンスも良好

乗り出し、低速、中速域での駆動力に非常に優れていて、トップスピードめがけて何度ももがきたくなるテイスト。この加速力によりライダーのメンタルはレースを攻めていくテンションを常に保て、その性能はS5を凌駕するものがある。これはこの車体を選ぶ大きな理由になるだろう。巡航性能はS5よりやや穏やかだが、スピードを維持するクルーズ性能はサーヴェロエアロロードの原点である「ソロイスト」という名のとおり、エアロダイナミクスに包まれた十分な走力を持ち合わせている。

サーヴェロのエアロロードの原点を感じさせるエアロダイナミクス性能。クリテリウムやアップダウンの多いレースに向く

クリテリウムの立ちまわりや、緩急の激しいアップダウンのレースになればなるほどこのバイクのよさが引き立つ。時にプロレーサーがレースによってR5やS5ではなく、このソロイストを選ぶ理由もよくわかる。ハイエンドのモデルに負けない性能を持ち合わせていながら、ライダーの好みに合わせ自由にハンドルやステムもカスタムできるのも魅力の一つ。価格帯(シマノ105完成車で59万4000円~)もユーザーフレンドリーな設定なのがうれしく、まさに「注目の一台」と言える。

ソロイスト R8170 ULTEGRA Di2 完成車スペック

価格:118万8000円(税込)
フレーム&フォーク:サーヴェロオールカーボン
コンポーネント:シマノアルテグラDi2 R8150
ホイール:リザーブ・40(フロント)&44(リア)
タイヤ:ヴィットリア・ルビノプロTLR 700×28C
ハンドル:サーヴェロ・AB07アロイ
ステム:サーヴェロ・ST36アロイ
サイズ:48、51、54、56cm
カラー:ゴールドダスト
重量:7.7kg

問:東商会 www.eastwood.co.jp

SHARE

PROFILE

Bicycle Club編集部

Bicycle Club編集部

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

No more pages to load