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サガンが富士スピードウェイを疾走、スーパーGT元嶋佑弥と共演|SPECIALIZED

9月29日(木)、来日中の日ペテル・サガン選手(トタルエネルジー、スロバキア)が東京2020の舞台ともなった富士スピードウェイに登場し、SUPER GTに参戦するドライバー元嶋佑弥選手とともに自転車そしてドライブを楽しんだ。さらに9月30日(金)には抽選で選ばれた参加者とライドイベント「Own Your Road ~サガンと走る特別なライド~」に参加した。

トレーナー、バイクフィッターとして活躍するハムスタースピンの福田昌弘さんがその体験をレポートする。

オリンピックの聖地富士スピードウェイを疾走

今回のイベント「Own Your Road ~サガンと走る特別なライド~」は、ピーター・サガン選手が、アジアのユーザーと交流したいと決定されたもの。世界選手権を終えたその足で、オーストラリアから日本へ直行してきたのだそうだ。それに合わせて、アジアの各国からもスペシャライズドユーザーが集結した。

イベント2日目の舞台は、SUPER GTに参戦する元嶋佑弥選手の提案もあって富士スピードウェイに決定された。本来は自動車のサーキットであるが、自転車のレースも多く開催されており、自転車乗りにはなじみ深いコースと言えるだろう。もちろん東京オリンピックのゴールでもあり、自転車の聖地とも言えるのではないだろうか。

じつはスペシャライズドユーザーの元嶋佑弥

今回は、ライドの前に元嶋選手と一緒にサーキットを周回させていただいたのだが、撮影用のトラックにピッタリとついて走る動きはプロそのもの。日常的に前全日本チャンピオンの草場啓吾選手や、オフシーズンになるとEFエデュケーション・イージーポストで活躍する中根英登選手とも一緒に練習をしているのだそう。妙に納得してしまった。

そんな元嶋選手は、今日という日が楽しみで集合時間の3時間前から待機していた。実際にサガン選手をおもてなしする、重要なゲストでもあり、緊張感もあったことが伺える。

eバイクで富士スピードウェイを走るサガン

イベントはサガン選手と一緒に走るライドからはじまった。

今日は「レースじゃないからね」と言いつつも、 e-bikeであるVado SL5.0にまたがり軽くペダリングしていても、しっかりとチェーンを掴んでホイールを回すペダリングをしていた。

サガン選手の隣には、やはりSUPER GTレーサーのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手、その隣に元嶋選手と並び、二人のスーパースターが憧れのスーパースターに熱心に質問を繰り返す様子は、少年のそれと変わらないように見えた。そして、どんな質問にも明るく応えるサガン選手は、多くの参加者の心にも響いたのでないだろうか?

真後ろにピタリとつけて「すげー、サガンにツキイチ!」と喜ぶユーザーや、バイクに取り付けた360度カメラで記念撮影をするインフルエンサーと思わしき人など、それぞれの楽しみ方をしていたようだ。

サガン選手は1周で終了となったが、特にアジアから来たユーザーはオリンピックのコースでもあった富士スピードウェイを楽しみ、時間いっぱいまで何周回も回っていた。

アクションカムを片手に乗るサガン

続いてイベントの目玉は、元嶋選手によるデモ走行。

今年はランボルギーニ・ウラカンでSUPER GTに参戦をしているが、週末には大分のオートポリスでSUPER GTが開催されるとのことで、以前使われていたというAMG GT3で登場した。サガン選手もこの車には興味津々で、今度は元嶋選手に質問を繰り返し、使われているパーツや構成などを熱心に聞いていた。

デモ走行はコースを3周回。サガン選手は、片手にアクションカムを持ち助手席に乗り込んだ。近くにいると、会話ができないほど大きなエンジン音だ。車内はさらに音が大きいらしく、会話などは全くできないということ。

最終コーナーから立ち上がってくるスーパーマシンは、通常とは明らかに違うライン、ホームストレートのウォールスレスレを立ち上がってきた。カメラを構えて待っていたのだが、速度が速すぎてフレームにおさめられない、その上にすごい風圧で飛ばされそうにもなった。

こういったレーシングカーでは、コーナー直前のブレーキングやコーナリングなどで、体にも大きなGが加わる。腕や脚だけでそれに抗うことは難しく、体幹部の筋肉も総動員する必要がある。トレーニングを行っていない人が乗れば、シートの中でも体が大きく動いてしまうものである。

元嶋選手によれば、その後に抽選で乗せた人たちはブレーキングで体が前に持っていかれていたが、片手にアクションカムを持っているサガン選手は、何事もなくシートに座っていたそうだ。ほかの参加者のコメントでは「ジェットコースターを5倍にした感じで、300km/h近い速度から一気に20kmまで落とされるので相当なGでした」というから、サガン選手のフィジカル能力の高さを感じさせる。

GTドライバーもロードバイクトレーニングは欠かせない

少し話がそれるが、元嶋選手はロードバイクをトレーニングに組み入れてから、レース中の心拍数が下がったそうだ。ピットとの会話でも、他の選手よりも落ち着いて喋っていて聞き取りやすいなど、明確な変化もあったそう。中でも大きいのは、レース中の冷静な判断にもつながり、より安定したレース運びにもつながっているとのこと。

レーシングドライバーにとっては必須のトレーニングであり、F1レーサーであれば全ての選手がトレーニングに組み込んでいるし、国内でもロードバイクを所有している選手はめずらしくないほど普及しているのだ。

ランチを挟んで、午後にはインタビューが行われた。

今回は各国のディーラーがインフルエンサーを連れてきているようで、日本のメディアチーム、韓国、タイ、フィリピン、最後は日本のyoutuberがそれぞれにインタビューを行なった。

それぞれに質問する内容は異なっていたそうで、それぞれのカラーが出ていた模様。

このインタビューの内容については、また別の記事で紹介したい。

福田昌弘

トレーナー&フィッターで、ここでは臀筋の使い方を解説。グランフォンド世界選手権出場経験を持ち、ハムスタースピンスタジオではオンライントレーニング(1万5000円〜/税込)も実施。

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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