【石鎚山】愛媛県|日向涼子のやっぱり坂が好き-ロードバイクヒルクライムナビ-
日向涼子
- 2023年06月10日
踏んでもがいて汗かいて。全国各地のヒルクライムスポットへ。モデルの日向涼子さんが気になる峠を実走レポート。今回は西日本最高峰のパワースポットでありレースも開催されている石鎚山でレッツヒルクライム!
石鎚山(いしづちさん)ヒルクライム
今回は愛媛県にあるヒルクライムコースを紹介します。愛媛で自転車といえば、愛媛から広島までの島々をつなぐ橋を渡り、海の上を自転車で走れる「瀬戸内しまなみ海道」を思い浮かべる方も少なくない……というか、ほとんどの人がそうでは?
自転車を趣味として続けていると、「いつかは“しまなみ”で走りたい」と思い、実際に行かれた方も多いでしょう。私自身は、「自転車に乗っていなかったら、こんなに愛媛を訪れることはなかったかも」と思うくらい何度も走っています。人もクルマも街もすべてがサイクリストに優しく、初心者でも安心して走れる仕組み作りができているので知人友人に勧めやすい。さすが、第一次ナショナルサイクルルートに指定されただけはあるなあ、と訪れるたびに感心しちゃいます。
そして、それはフィールドを海から山へ移しても同じ。ヒルクライムは好きじゃない方も、この記事を読んで、「愛媛ならヒルクライムしてもいいかな」と思っていただけたら幸いです。
訪れたのは西日本最高峰の山である「石鎚山」。いしづちさん、いしづちやま、どちらとも呼ばれるようですが、サイクリストにはヒルクライムレースのレース名で使われる「いしづちやま」と呼ぶ人が多い印象があります。今年は3年ぶりに大会が開催され、歴代チャンピオンも集結して熱い戦いが繰り広げられました。「過去には愛媛県知事も参加した」と聞いて驚いていたら、なんと今年も走られたそうですよ! 知事も走るくらいだから、これは間違いないヒルクライムスポットでしょう。
コースは「おもごふるさとの駅」を起点に、面河渓の関門から土小屋までを駆け抜ける石鎚スカイラインを走ります。前半は勾配ゆるめで中盤には下り区間もあります。後半は徐々に勾配がきつくなりますが、その頃には天狗岳の雄大な景観が。10月下旬から11月中旬頃には紅葉を楽しむこともできますよ。途中、見晴らし台やトイレもあるので、ゆっくりとヒルクライムを楽しむのもいいですね。
ちなみに、レースでは前半の上りを第1区間、中盤の平坦から下り基調の箇所は第2区間までの移動区間としてタイム計測はせず、後半にある第2区間に備えます。下りで頑張らなくていいのはケガのリスクが減るので安心ですね。第1区間と第2区間の合計タイムで順位が決まるのですが、走りはじめるタイミングは自分で決めるので、ゆっくり休むのか、カラダがあたたかいうちに走るのか、戦略がものをいうレースです。
ゴールには記念碑が出現。石鎚スカイラインの高低図の形をした石碑はホイールを通すことができ、サイクリスト専用記念碑といってもいいのでは!?
それにしても、ゴールの標高が1492mで「いよのくに(伊予の国=愛媛県)」とは偶然かしら?
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