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変態クライマーが利根沼田に集結、台風に負けず走った「10000UPチャレンジDay~前編」

9月23日~9月25日の3日間、群馬県利根沼田地域で、 5つのコースを3日間で走破して獲得標高10,000mを目指す「10000UPチャレンジDay」が開催された。ここでは公募により集まった猛者9人、そしてこのイベントの公式チャレンジャーとして選ばれた女性ヒルクライマー篠さん、さらにバイシクルクラブ編集部からは坂バカとしてNHK番組チャリダー★でおなじみの筧 五郎さんがレポーターとして参加、合計11人がチャレンジした。

10000mUPするために、筧五郎は900㎞の準備

僕、筧 五郎が個人の話から始めよう。今年乗鞍ヒルクライムのコース(約20㎞)をレース当日を含めて30本上り、決めた本数を達成した満足感とレースの成績が悪かった悲壮感漂う時期にバイシクルクラブの山口編集長から「それだけ上れるならこの変態イベント走ってみない?」と声を掛けられた。

そのイベントとは群馬県の利根沼田地域を舞台に3日間で走距離485㎞を走るイベントだ。距離だけをみると「1日160㎞程だね、楽じゃん」と思うかもしれないが、3日間の獲得標高が10000mに達するというまさに「変態なイベントなのだ。

僕はこの変態な3日間を走り切るためにその準備として2週間前には新潟と富山地方で走り込みを行い3日間で400㎞走った。さらに1週間前にはツール・ド・のとで500㎞を走り体を作ってきたのだ。新潟は平坦、能登も平坦だったので、この獲得標高10000mに対してとても不安だった。

でも体を作ってきたら、後はどんな未知な上り坂がまっているのか?と思うと不安感よりもワクワク感が勝っていた。思い返すと、それぞれ走り切れるフィジカルを作ってきた今回のメンバーはすごいと思う。

台風接近のなか初日がスタート、雨対策には泥除け

イベントの参加者はたくさんいるかと思いきや、主催者が選考したのは10人ほど。エベレスティングなどヒルクライムレースの結果を元に選ばれし者が群馬県利根沼田の「道の駅 川場田園プラザ」に集まった。

そのリーダーに選ばれたのが「山は性癖です」を掲げている女性ヒルクライマーの篠さん。

9月23日午前6時30分、赤城山upコース80㎞と谷川岳upコース90㎞、獲得標高4086mのコースを走るため、応募した参加者8人(1人がこの日は欠席し、3日目に参加)、そして篠さんと自分の合計10人がスタートした。

しかし天候は明日直撃するであろう台風による雨だ。僕は疲労軽減のためにいろいろな雨対策を準備してきた。僕の装備と言えば、まずはこの泥除けだ。

泥除けを付けるメリットとしては、自分のお尻や背中が濡れないのと、後方を走るライダーへ水しぶきが飛ばないという配慮となる。そしてもう一つ、イナーメのシャモアジェル(股ずれクリーム)を肛門に塗った。そのメリットは肛門が体の中で一番繊細でそこを濡らしてしまう事で体温が失われていってしまうからだ。普段も雨の中で走るなかで得た経験の技だと勝手に思っている。

ウェブで上がっているコースをグーグルマップで確認しても、雰囲気などまったくわからない。さらに雨がザーザーと降っている状況だ。

晴れれば絶景の(はず)奥利根湯けむり街道を行く

この日は雨なので、望郷ラインから見えるであろう雄大な景色も全く見られなかった。その分、この辺りの農作物を見て「これはこんにゃく芋ですよ」とか、普段見てこなかったことをいろいろと教えてもらいながら走れるので楽しかった。

奥利根ゆけむり街道は武尊山をぐるっと回るコース。県道270号の上りで少しペースを上げて走り、仏岩トンネルに到着したときには雨は上がり、雲海が見えた。

やはり峠を上ったご褒美は、きれいな景色だよねと思った。

赤谷湖のコンビニで休憩していると自転車を積んだクルマが多かった。今日は群馬CSCで実業団レースが開催されていることを思い出した。コンビニに入ると知った顔もいて「ここで何をしているの?」と聞かれたので「獲得標高10000mを走っているんだ」と言うと、笑いながら少し引かれることに気が付く。

Day1午前 赤城山upコース

思わぬパンク、でもみんなで力を合わせて解決

走っているとまさとぅーさんがパンクしたという。上りで遅れ気味だった人は先に行ってもらい、4人でパンク修理を手伝った。

新品チューブに空気を入れる人、外したタイヤの内側をチェックする人、パンクしたチューブに空気を入れてパンクした理由を探す人。そのいっぽうでパンクした本人が手が止まってしまう(笑)というパンク修理あるあるが見られた。

午後は雨が収まるなか谷川岳upコースへ

午後は2ステージ目となる谷川岳コースへ。比較的獲得標高が少ないコースだ。雨が止んで、赤城山の裾が顔を出してくれて、晴れていたら目の前にとても雄大な景色が広がる中を走れるんだよなぁと思ったり。

でも、雨の中だったけれど同じ目的を持った仲間たちと走れることが楽しかった。今回は雨だったけれど、晴れているときにまた走りに来たい。

本日のスタート地点「道の駅 川場田園プラザ」に戻ってきてから、主催者に明日の対応を聞く。「台風が近づいてきており、2日目は中止をし、3日目に走れるかぎり走ることにしましょう」ということで、対応は決まった。

Day1午後 谷川岳UPコース

この日の夕飯は激辛ラーメンと野菜炒めを食べた。遠征が多いとどうしても野菜不足になってしまう。激辛ラーメンは満たされないものがあると刺激を求めて食べてしまうが、食べてすぐに普通のラーメンを注文すれば良かったと反省と後悔をしてしまった。

台風のため2日目は中止に、せっかくなので沼田利根エリアのグルメを楽しんだ

2日目は主催者の判断で中止となり。宿でゆっくりと過ごす。

しかし、台風の速度が意外と速くてお昼前から晴れ間が出てきた。そこで僕は群馬サイクルスポーツセンターへレースを見に行くことにした。知り合いが多いから久しぶりに会うのも楽しみだが、群馬サイクルスポーツセンターまでは5㎞程上る。昨日の今日で、上ることに慣れてしまうと獲得標高400mにも満たない上りが楽に思ってしまった。「まさに僕は坂中毒になってしまっているな~」(笑)。

せっかくなので、この休みを利用して「みなかみフルーツランド モギトーレ」へ行ってみた。ここのシャインマスカットを使ったケーキ類が素晴らしい。何が素晴らしいってマスカットを余すことなく盛り付けてあり、下地の生クリームが見えないのだ。脳内のタガが外れてしまい。ジェラートもトリプルで食べてしまった。そして、お店の裏にはアスレチックもあり、47歳のおっさんが遊ぶ姿は微妙だろうよ……と自分で突っ込んだ。

みなかみフルーツランド モギトーレには、リンゴが落ちて重力を発見したニュートンのリンゴの木の子孫が植えてあった。

夕飯は明日の210㎞ライドを見据えて炭水化物をたくさん食べたかったが、おかわりは1回のみと宿の方に言われてしまったので、夜食用に売っていたカップラーメンを部屋に戻ってから食べた。さらに補給用に買っておいたパンも食べてしまった……。

いかにこの10000UPチャレンジDayがエネルギーを使うものかということが、おわかりいただけるだろう。

▼後半はこちらへ
変態クライマーが利根沼田エリアの坂を上り尽くした「10000UPチャレンジDay~後編」

変態クライマーが利根沼田エリアの坂を上り尽くした「10000UPチャレンジDay~後編」

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「ツール・ド×10,000UP」とは?

「ツール・ド×10,000UP」は今回「10000UPチャレンジDay」でも走った利根沼田エリア内に設定されたコースを期間内に制覇するチャレンジ企画。百名山に数えられる日光白根山、至仏山、武尊山、谷川岳、赤城山の標高分を駆け上がる5つのコースをご用意している。ぜひ期間内に走破してオリジナルグッズをGETしよう!

「ツール・ド×10,000UP」 特設サイト
(2022年5月28日(土)~11月20日(日)開催中)↓

「ツール・ド×10,000UP」 特設サイト

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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