BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ
  • Bicycle Club BOX

ツール・ド・フランス2023のコース発表。TT総距離22kmの短さでクライマー向けの3週間に!

世界最大のロードレース「ツール・ド・フランス」2023年大会のコースプレゼンテーションが、現地1027日にフランス・パリで開催された。タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)やマーク・カヴェンディッシュ(クイックステップ・アルファヴィニル、イギリス)らが出席し発表を見守る中、明らかとなった総距離3404kmのルート。タイムトライアルが短く、ここ数年と比較しクライマー向けと印象を抱かせるセッティングとなった。

【保存版】ツール・ド・フランス2023チームリスト&コースプレビュー

【保存版】ツール・ド・フランス2023チームリスト&コースプレビュー

【保存版】ツール・ド・フランス2023チームリスト&コースプレビュー

2023年06月20日

男女のトップライダーが出席

例年同様にツールのコースプレゼンテーション会場となった「パレ・デ・コングレ・ド・パリ」には、多くの関係者と並んで男女のトップライダーが出席。今年初開催だったツール・ド・フランス・ファムで個人総合優勝に輝いたアンネミク・ファンフルーテン(モビスター チーム、オランダ)やポガチャルら、次回大会でも活躍が期待される選手たちが顔をそろえた。一方で、今年のツールを勝ったヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィスマ、デンマーク)は欠席している。

©️ A.S.O./Maxime Delobel

まず発表されたのが、女子のコース。2023年のツール・ド・フランス・ファムは723日から30日までの日程で、全8ステージ・総距離956kmで争われる。フランス中央部のクレルモン・フェランでスタートしてから、徐々に南下。第7ステージがクイーンステージで、名峰トゥールマレーを上る90kmのコースで個人総合の大枠が決まることが予想される。

そして最終・第8ステージは、ポーでの22km個人タイムトライアル。これを走り終えたときに、第2回大会の女王が決定する。

©️ A.S.O./Maxime Delobel

ツール・ド・フランス・ファム2023 ルート

723日 第1ステージ クレルモン・フェラン~クレルモン・フェラン 124km 平坦

724日 第2ステージ クレルモン・フェラン~モーリアック 148km 丘陵

725日 第3ステージ コロンジュ=ラ=ルージュ~モンティニャック 147km 平坦

726日 第4ステージ カオール~ロデズ 177km 丘陵

727日 第5ステージ オネ=ル=シャトー~アルビ 126km 平坦

728日 第6ステージ アルビ~ブラニャック 122km 平坦

729日 第7ステージ ラヌムザン~トゥールマレー,バニェール=ド=ビゴール 90km 山岳

730日 第8ステージ ポー~ポー 22km 個人タイムトライアル

フランス5つの山脈すべてを越えるクライマー向けの3週間

続いて発表となった男子のコース。第110回大会となる来年は、かねがね明らかになっていたように、スペイン・バスク州のビルバオで開幕。バスク州でのグランデパール(開幕)は1992年のサン・セバスティアン以来で、フランス国外では25回目となる。

©️ A.S.O./Etienne Coudret

ビルバオを発着地とする第1ステージ(182km)は、獲得標高3300mの丘陵コース。大会初日からハードなセッティングで、最初のマイヨジョーヌ着用者はパンチャー系のライダーと予想される。

バスク州では3ステージ行い、第3ステージ終盤でフランスへ入国。翌日の第4ステージでフランスでのステージが本格化する。

本格的な山岳は第5ステージからで、この日と第6ステージでピレネー山脈を走行。それからは北上し、中央山塊へ。第9ステージでピュイ=ド=ドームの山頂へ向かい、第1週を終える。

第6ステージ コースプロフィール

クレルモン・フェランで1回目の休息日を過ごしたプロトンは、第2週で東へと針路をとる。目指すはアルプス山脈。フランス革命記念日の714日には、グラン・コロンビエ峠の頂上フィニッシュが設定された(第13ステージ)。マイヨジョーヌ争いは、ここから一気に加速していく。

獲得標高4200mの第14ステージをクリアし、第2週の最後となる第15ステージでは、サン・ジェルヴェ・モンブランの頂上へ。レース終盤で最大勾配17%の区間が待ち受ける。

第15ステージ コースプロフィール

2回目の休息日を経て、第3週の初日・第16ステージは今大会唯一の個人タイムトライアル。距離は22kmで、個人総合のシャッフルはあるか。最後の3kmは平均勾配8.5%、最大勾配16%と、さながら山岳個人TTの趣き。

第16ステージ コースプロフィール

これを受けて迎える第17ステージは、アルプスの山々をめぐってクールシュヴェルにフィニッシュ。終盤に上るコル・デ・ラ・ローズがこの大会の最高標高地点(標高2304m)で、一度短い下りをこなしてから滑走路に敷かれるフィニッシュラインを目指して18%の上りにトライする。この日が2023年大会のクイーンステージと目されている。

第17ステージ コースプロフィール

18ステージでアルプスに別れを告げて北上。第19ステージでジュラ山脈を抜けて、実質の最終決戦となる第20ステージは5つのカテゴリー山岳越え。「リエージュ~バストーニュ~リエージュに似たコース」と評されるルートは、平均勾配8%前後の上りが控えるほか、無印の登坂区間も多数。このヴォージュ山脈での1日で、2023年大会の王者が決まることとなる。

第20ステージ コースプロフィール

最終の第21ステージは、恒例のパリ・シャンゼリゼフィニッシュ。2024年パリ五輪・トラック競技の会場であるサン=カンタン・アン・イブリーヌのヴェロドロームを出発する。

3週間の総距離は3404km。フランスにおける5つの山脈(ピレネー・中央山塊・アルプス・ジュラ・ヴォージュ)すべてを通るルートで、平坦ステージ8・丘陵ステージ4・山岳ステージ8・個人タイムトライアル1のステージ構成。多くを占める山岳ステージのうち、半数の4つが山頂フィニッシュ。

大会ディレクターのクリスティアン・プリュドム氏は、「完全なクライマー向きのコース。山岳を攻略することこそがツール・ド・フランス勝利の条件」とコメント。ここ数年は個人タイムトライアルの比重が高かったが、来年はこれまで以上に山岳での激しいマイヨジョーヌ争いが見られそうだ。

©️ A.S.O./Maxime Delobel

ツール・ド・フランス2023 ルート

71日 第1ステージ ビルバオ~ビルバオ 182km 丘陵

72日 第2ステージ ビトリア=ガステイス~サン・セバスティアン 209km 丘陵

73日 第3ステージ アモレビエタ・エチャノ~バイヨンヌ 185km 平坦

74日 第4ステージ ダクス~ノガロ 182km 平坦

75日 第5ステージ ポー~ラランス 165km 山岳

76日 第6ステージ タルブ~コテレ-カンバスク 145km 山岳

77日 第7ステージ モン=ド=マルサン~ボルドー 170km 平坦

78日 第8ステージ リブルヌ~リモージュ 201km 丘陵

79日 第9ステージ サン=レオナール=ド=ノブラ~ピュイ=ド=ドーム 184km 山岳

710日 休息日 クレルモン・フェラン

711日 第10ステージ ビュルカニア~イソワール 167km 丘陵

712日 第11ステージ クレルモン・フェラン~ムーラン 180km 平坦

713日 第12ステージ ロアンヌ~ベルヴィル=アン=ボジョレー 169km 丘陵

714日 第13ステージ シャティオン=シュル=シャラロンヌ~グラン・コロンビエ 138km 山岳

715日 第14ステージ アンヌマス~モルジヌ-レ・ポルト・デュ・ソレイユ 152km 山岳

716日 第15ステージ レ・ジェ-レ・ポルト・デュ・ソレイユ~サン=ジェルヴェ-モンブラン 180km 山岳

717日 休息日 サン=ジェルヴェ-モンブラン

718日 第16ステージ パッシー~コンブルー 22km 個人タイムトライアル

719日 第17ステージ サン=ジェルヴェ-モンブラン~クールシュヴェル 166km 山岳

720日 第18ステージ ムティエ~ブールカン=ブレス 186km 丘陵

721日 第19ステージ モワラン=アン=モンターニュ~ポリニー 173km 平坦

722日 第20ステージ ベルフォール~ル・マルクシュタイン-フェルラン 133km 山岳

723日 第21ステージ サン=カンタン・アン・イブリーヌ~パリ-シャンゼリゼ 115km 平坦

SHARE

PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

No more pages to load