無印良品のアレが自転車のカゴになると聞いたのでやってみた
ニシヤマ
- 2022年10月31日
自転車はスポーツではなくホビーと言い張るいじってなんぼのレストア編集者の手記。
一般人にとっては当たり前の“自転車のカゴ”だが、我々のような自転車乗りにとってはなにかと縁遠い存在。そんな禁断のアイテムについに手を出してしまった。
禁断のカゴ
街にカゴ付きバイクが増殖中だ。ママチャリじゃなくて、サーリーとかに付いてるやつ。
いままでだとスポーツ自転車にカゴってありえないのだけど、自分の美意識も変わってきた。オシャレな感じもマネしたくなって付けてみることにした。
街で見るあのカゴだが、ウォルドというアメリカのメーカーのバスケットが、ほぼ一択だ。絶妙な大きさと簡素さだ。カゴなんてどれも一緒だろうと思ってホームセンターで買ったカゴを付けてみたものの、サイズ感が微妙にカッコ悪い。
自分の愛車には、フロントラックが装着してあって、それはペップサイクルズのカフェラックだ。やっぱりラックがあると便利で、これがカゴだったらより便利だろうなと思ったのが、導入に至った理由でもある。
ペップサイクルズの海老根 拓さんと「ウォルド以外に選択肢はないですかね」と話をしていたら「カフェラックにピッタリのやつがある!」と教えてもらった。無印良品のステンレスワイヤーバスケット2だ。よく行く無印良品なのに、灯台もと暗し。
サイズは、幅37×奥行26×高さ8㎝で、定番のウォルド・137ハーフバスケットと比べると奥行が1㎝大きいくらいで、ほぼ同じ。それで1480円だ。ラックにストラップバンドで留めれば、あっという間に装着完了だ。網目がウォルドより細かいので、より微妙な位置調整ができる。
使い勝手は、もっと早く付けておけばよかったと思うほど便利だった。「自転車にカゴなんて当たり前じゃん、付いてないほうがおかしい」と一般人の妻には言われたが。
とりわけ便利なのは、自転車キャンプのときだ。かさばる寝袋やマットなどは、カゴにドーンと載せてしまえばよし。食料など途中で買ってもコンビニ袋のまま上に載せて自転車バンドでとめればよし。自転車キャンプを重ねるとカゴに帰着する人が多いのも分かる。
ラックレスなバイクパッキングシステムも増えてきたが、自転車積載でより便利なのは、やっぱりラックでカゴというプリミティブなほうに戻ってきてしまうのが逆説的ではある。
一度使ってしまうともう外したくない。禁断のカゴの便利さに、いまさらながら気づいてしまった。
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