TOKYO2020のレガシーを受け継ぐ、ジャパン・マウンテンバイク・カップ初開催
Bicycle Club編集部
- 2022年11月02日
昨年の東京オリンピックにおいて、数少ない有観客競技となったマウンテンバイク・クロスカントリー。この成果を受け継ぎ、ワールドカップ開催や次世代アスリートの育成を目的としたレガシー大会が開催された。記念すべき第1回には国内だけでなくヨーロッパからもトップクラスが参戦。オリンピックの興奮を再現した。
INDEX
オリンピックMTBコースの活用とUCIクラス1大会
昨夏以来、クローズされていたコースだが、3月のサイクルスポーツセンター新装開業に合わせ、静岡県がトレーニングウィークを開催。コースも一部を除き走行可能となった。
今大会にむけては、台風の影響や未使用の箇所について補修が必要だったため、小林可奈子さん率いるMTBクラブ安曇野のクラブ員らが、コース整備と迂回コースの造成を実施。ワールドクラスのレーサーをして「気を抜けない」と言わしめた難コースを、ジュニアカテゴリーに対応できるものにした。
さらにレースカテゴリーをUCIクラス1とすることで、エリートクラスにおいてはUCIポイントの獲得が可能となり、次のオリンピックへの足がかりを得ることも可能となった。
トレーニングの成果を発揮したジュニアクラス
金曜の試走を経て、土曜日にはジュニアクラスが開催。メン7名、ウイメン1名が出走。トレーニングウイークを含めこのコースに通い、直前に行なわれたアジア大陸選手権を制した高橋 翔が独走で勝利。
ワールドクラスのレースを再現! テルプストラとザノッティ圧勝
日曜のエリート/U23クラス、出場予定だったマティアス・アザーロが欠場したものの、世界選手権14位のユーリ・ザノッティ(BMC)に、ワールドカップで総合優勝争いを演じたアンネ・テルプストラ(ゴースト)とレベッカ・マッコーネル(プリマフロール・モンドレイカー)が来日。
10時にスタートしたウイメンは、スタートからテルプストラが独走。これを小林あか里(弱虫ペダル)が追うものの、枯山水で転倒。1周目の転倒で遅れたマッコーネルにかわされてしまうが3位でフィニッシュ。
13時15分に始まったメンは、リヤド・ハキム・ビン・リュクマン(シンガポール)がトップで天城越えのブリッジを通過するが、すぐ平林安里(スコット)とザノッティのマッチレースとなるが、ザノッティは3周目にトップに立つと、4周目には12分02秒をマークして平林を引き離し1分差をつけて優勝。3位にはビン・リュクマン。4位に山本幸平(アスリートファーム・スペシャライズド)の順。
リザルト
エリートメン:4.10km x 7L
1位 ユーリ・ザノッティ(BMC MTBレーシング)1:27:00.09
2位 平林安里(チームスコット・テラシステム)1:28:04.76
3位 リヤド・ハキム・ビン・リュクマン(シンガポール・ナショナル・トレーニング・スクワッド)1:35:55.70
エリートウイメン:4.10km x 5L
1位 アンネ・テルプストラ(ゴーストファクトリーレーシング)1:15:04
2位 レベッカ・マッコーネル(プリマフロル・モンドレイカー・ジニュインス)1:19:26
3位 小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)1:20:10
U23ウイメン:4.10km x 4L
1位 ツクワン・クワン(ホンコン・ナショナルチーム)1:14:47
U23メン:4.10km x 6L
1位 村上功太郎(松山大学)1:21:51.50
2位 鈴木来人(FUKAYA Racing)1:23:32.34
3位 中島 渉(弱虫ペダルサイクリングチーム)1:24:30.92
ジュニアウイメン:4.10km x 3L
1位 アテナ・タシュチ・ソノタ(T-Racing)1:03:11
ジュニアメン:4.10km x 4L
1位 高橋 翔(TeensMAP)53:55
2位 柚木伸元(ProRide)55:25
3位 古江昂太(TEAM BG8)57:34
大会概要
FDA ジャパン・マウンテンバイクバイク・カップ 2022
日程:2022年10月28日(金)~10月30日(日)
会場:日本サイクルスポーツセンター伊豆マウンテンバイクコース
クラス:UCIクラス1
主催:ジャパン・マウンテンバイク・カップ実行委員会
共催:静岡県、伊豆市、伊豆の国市、伊東市
競技主管:静岡県自転車競技連盟
協力:日本自転車競技連盟、日本サイクルスポーツセンター、駿東伊豆消防本部
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Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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