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富士・山中湖から伊豆・修善寺へプレミアムなサイクリング&マリオットホテルにステイ

山梨県の富士五湖エリアから静岡県・伊豆半島にかけては、世界遺産の富士山をはじめ多くの景勝地やリゾートがひしめく国内でもトップクラスの観光エリア。その魅力をサイクリングでさらに知ってもらおうと、山中湖から修善寺までエリアを縦断するルートを走るモニターツアーが、10月31日(月)から11月2日(水)の2泊3日で催された。

山中湖から修善寺へ絶景のなかを駆け抜ける

富士マリオットホテル山中湖

富士マリオットホテル山中湖を起点に、伊豆マリオットホテル修善寺まで走るこのツアーは、ただ走るだけでなく質の高い宿泊体験や参加者どうしのコミュニケーションを豊かに楽しんでもらおうというのがねらい。そのために、インバウンド富裕層向けを含めた宿泊付きフルサポートサイクリングツアーの運営実績を豊富に持つ「ライドエクスペリエンス」が、ツアー全体の企画運営を担当。このエリアのスペシャリスト、元プロ選手の平塚吉光さんがライドのリードを務め、また、ライドエクスペリエンス社の専用サポートカーで全行程をサポートするなど、いたれりつくせりの内容となっている。
新しいライドの世界を切り開こうというこのツアーに、バイシクルクラブが同行した。

抽選でモニターツアー参加を射止めた参加者たちは、クルマや自走、あるいは輪行で富士マリオットホテル山中湖に集まってきた。ツアー前日だが、すでに周辺を走って楽しんできた参加者も。ホテルでの集合時間になると、スタッフを交えたブリーフィング
自己紹介のあと乾杯をして、運ばれてくるディナーに舌鼓を打った

より豊かな「自転車時間」をもたらすプレミアムなホテルステイ

マリオットホテルは、世界65以上の国と地域において600軒以上のホテルを展開するインターナショナルホテルブランド。今回のツアーに用意されたディナーのメニューも、栄養士が監修したサイクリスト向けのもの。明日からのライドに備えたメニューで参加者たちのお腹を満たした。

金目鯛焼き霜、富士ヶ嶺ポークフィレ肉と富士の鹿肉骨付きロース肉のグリル、明野のたまごと栗のブリュレ モンブラン仕立てなど、地元の食材を使い、かつサイクリストに必要な栄養素などを考えたメニュー。もちろん味もすばらしい!

自転車が持ち込めるだけじゃない

今回のモニターツアーでは、富士マリオットホテル山中湖の部屋に自転車が持ち込めるだけでなく、温泉付客室は参加者用にヨガマットやストレッチポール、さらには専門家によるアフターケア動画まで用意されるなど、コンディショニングに対する気遣いが感じられた。

豪華な朝食ブッフェで補給もバッチリ

ツアーの朝。昨日の楽しい語らいの余韻を残したまま、朝食のブッフェ会場へ。一般客と同じメニューだが、参加者には今日のライドに向けた栄養士おすすめのチョイスやアドバイスが記されたメニューが配られ、それに沿って好みのものを選んでいた。

和食をメインにタンパク質やビタミンも豊富なセレクトで今日の走りに備える

いよいよライドがスタート! 山中湖を周回して三国峠へ

食事を終えホテルの前に集合した参加者たちは、ガイド役の平塚さんから今日のコースの説明を受けたあと、いっしょにスタート。伊豆マリオットホテル修善寺までは距離106km、獲得標高1450mというプロフィール。対して下りの標高差は2400mあり、全体的に下り基調のコースだ。

今回のメンバー。左からガイドライダーの平塚吉光さん、参加者の中島 努さん、谷口健志郎さん、今泉瑞希さん
いよいよスタート。山梨・静岡エリアでのガイド経験が豊富な平塚さんを先頭に走り出す
山中湖畔のサイクリングロードをいく
オリンピックのコースにもなった山中湖畔からは富士山が見渡せる
山中湖畔にある自転車のモニュメント。またがって撮るのはお約束。こういったモニュメントはほかにも何箇所かある。それらを巡ってみるのもいいだろう

オリンピックで選手を苦しめた三国峠を山梨県側から下る

山中湖畔を離れると、いよいよ三国峠。東京2020オリンピック競技大会で選手たちを苦しめた激坂だ。しかし今回はコースを逆にたどるかたちなので、標高差250mほどを一気に上ると、あとは下り。しかし逆にこの急な下りが今回のコースの最大の難所(?)ということで、平塚さんからブレーキングなどについて念入りに注意が。そしてコースはコスモスが咲き誇るパノラマロードへと向かう。

山中湖パノラマ台。1週間ほど前に冠雪してそれが溶け始めた富士山が大迫力で迫る
この下りではとくにリムブレーキの場合は、手が疲れたら休憩するようにと平塚さんからアドバイスを受けながら下る
明神峠の下り。眼下には富士スピードウェイが見える
下り切ったところに御殿場市が設置したオリンピックのレガシ-銘板が。自分の自転車をセットして撮影できるようになっている
パノラマロードを抜けてパノラマ遊花の里へ
ここは春は桜と菜の花が雄大な富士山をバックに楽しめるなど、四季を通じて花が咲き誇る観光スポット。今回はコスモスが見ごろを迎えていた

観光スポットを巡りながらゴールで待つビールを目指す

裾野市郊外にある御饗炭串 理月で昼食。ここまでですでにコースの半分ほどをこなしお腹もペコペコに。出されたのはスペシャルメニューの焼き鳥丼コース。自家製リンゴのアイスクリームとともに、とてもおいしくいただきました! ここからは五竜の滝、落合ハーブ園、韮山反射炉などの観光スポットをホッピングしながら、最後は狩野川沿いの広々とした景色を楽しみ、本日のゴールを目指す。そのゴールは伊豆市にあるベアード ブルワリーガーデン修善寺。工場で作ったクラフトビールをその場で飲めるブルワリーだ。

五竜の滝。ここで滝を見て休憩しながらコーヒータイム。「ちょっと体が冷えてきたからコーヒーでも飲みましょう」という平塚さんの心遣いがうれしい

細かいアップダウンをこなしながら裾野市から三島市へと入っていく
函南町の宗家 源吉兆庵で小休止。そろそろ甘いものが欲しくなっていた
渋い感じの裏道を抜けて、韮山反射炉へ
世界遺産である韮山反射炉は、茶畑の中にある展望所から見下ろせる

狩野川の堤防を走るサイクリングロード。ゴールまであと少し!
ベアード ブルワリーガーデン修善寺に到着!
楽しかったライドはここまで。自転車はサポートカーに積み込み、さあビールだ

思い思いのクラフトビールを注文し、乾杯! お疲れ様でした!
ホテルの送迎車で伊豆マリオットホテル修善寺へ
地元食材をふんだんに使った栄養士監修のメニューが参加者の疲れをいやす
疲れを癒すメニューとスパークリングワインがうれしすぎる。もう一度乾杯!

ホテルステイとライドを楽しみつくすサイクリングの新しいスタイル

伊豆マリオットホテル修善寺、今回のモニターツアーでは温泉露天風呂が備え付けられた部屋が用意され、富士山や天城連山を見ながら入浴ができるというぜいたくさ。みなさん夜も朝もこの露天風呂を楽しんだようだった。

部屋にはサイクルスタンドとブルーシートが参加者用に用意され、ここで気兼ねなくメンテナンスできたという参加者も
温泉露天風呂付のプレミアルーム(富士側)

翌朝、ブッフェ形式の朝食を終えたところで、参加者に今回のツアーの感想を聞いてみた。

走りごたえのあるコースで楽しかったです

「ツアーだけじゃなくて、その前日も翌日もプライベートで走って、それを全部でイベントとして考えると、このエリアはすごく走りごたえがあるし楽しめると思う。平塚さんのガイドもよかった。道案内だけじゃなくてメカのこととか、走り方なども教えてくれて。あとスタッフを含め参加者のみなさんとたくさんお話ができて楽しかった」(中島さん)

ガイドのおかげでラクに走れました!

「パノラマロードが印象的でした。晴れてたら富士山がもっとすごかっただろうなと思います。平塚さんのガイドが素晴らしくて、精神的に楽に走れました。ホテルはもちろん最高。とても魅力的なコースなので、遠方から来ても十二分に満足できると思います」(谷口さん)

ライドはもちろん、ホテルステイも魅力的

「やっぱり宿泊が充実したツアーはいいですね。私、ホテルステイが好きなので、全部楽しかった! リゾートホテルでサイクリストウェルカムなところってまだ少ないので、マリオットがそのパイオニアになってほしいと思います。今日はこれから西伊豆スカイラインを走ってから帰ります」(今泉さん)

解散前に今回の参加者、スタッフ全員で記念撮影。もうみんなが家族になったみたいに和気あいあい

富士・山中湖~伊豆・修善寺エリアの最高の景観、走りやすくもところどころスパイスの効いたコース設定、参加者の安全を考え満足度を高めるツアーガイド、そしてもてなしの心にあふれたホテル。それらが一体となったすばらしい時間を提供してくれた今回のツアー。今後も、ただ走るだけではない、新しいサイクリング体験の創出に期待したい。

伊豆マリオットホテル修善寺

富士マリオットホテル山中湖

 

ライドエクスペリエンス公式サイト

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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