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男子チャンピオンレースはベンジャミ・プラデス優勝。最後の上りで独走に持ち込む|ツール・ド・おきなわ

日本国内のロードレースシーズンの締めとなる一戦「ツール・ド・おきなわ」が11月13日に行われ、3年ぶり開催となった男子チャンピオンレースはベンジャミ・プラデス(チーム右京)が独走で優勝。今回から初採用された最終盤の登坂区間で勝負を決めた。

プラデスが力でライバルたちをねじ伏せる

沖縄本島北部を舞台とするツール・ド・おきなわは、今年で34回目。近年は新型コロナウイルス感染拡大にともない、関連イベントのみの実施にとどまっていたが、今年晴れて現地開催が“復活”。国際レースでもあるチャンピオンレースのほか、“ホビーレーサーの甲子園”ともいわれる花形の市民レース、そのほか12日からサイクリングイベントも開かれ、主会場である名護市はサイクリング一色。全カテゴリー合わせて2000人以上の参加者が集結している。

大会の最上位カテゴリーにあたる男子チャンピオンレースは、UCIアジアツアー1.2クラスにカテゴライズされる国際イベント。今回は昨今の状勢によって国内プロチームを中心とした出場チーム構成となったが、シーズン最後のビッグイベントとあって激しいレースとなるのが慣例。

レーススタート

名護市を基点に、沖縄本島北部を8の字を描くようにしてコースがとられる。とりわけ、中盤からのアップダウンが選手たちの脚を消耗させ、レース後半は有力チームを中心としたアタックの応酬に。これまで数々の名場面が生まれた羽地ダムへの上りが土砂崩れの影響で回避され、名護岳を右手に上る最後の登坂区間が勝負どころとの見方が強まる。この頂上から名護市内へ一気に下って、フィニッシュを迎える。

最大12分リードした宮崎泰史

14チーム・68人が午前6時45分に一斉スタート。序盤の散発的なアタックから、宮崎泰史(宇都宮ブリッツェン)が単独で集団から抜け出し、そのまま逃げの態勢へ。これを容認したメイン集団は意識的にスピードを落とし、宮崎とのタイム差は広がっていく。60km地点を過ぎてからは、バトムンク・マラルエルデン(レバンテフジ静岡)が単独で集団から飛び出して追走を開始。これも集団は追わず、2選手がそれぞれ独走状態となる。

登坂区間を進むメイン集団

最大で12分まで開いた宮崎とメイン集団との差だったが、東海岸を南下する復路を迎えたところで集団がチーム ブリヂストンサイクリングを中心にペースメイクを開始。これで宮崎やバトムンクらとの差が縮小傾向となる。フィニッシュまで70kmを切ったあたりでトップが宮崎からバトムンクに入れ替わるが、この頃には数チームが選手を出しあって集団のペースアップを図っており、タイム差は縮まる一方。残り40kmで約2分30秒、さらに10kmほど進んだところで集団がバトムンクをキャッチ。レースはふりだしへと戻った。

この直後から次の動きがみられ、流れの中からエンクタイヴァン・ボローエルデン(レバンテフジ静岡)、小野寺 玲(宇都宮ブリッツェン)、新城雄大(キナンレーシングチーム)、吉岡直哉(チーム右京)の4人がリードを開始。さらに急坂区間で小野寺が単独で前に上がって独走に。これを新城が1人で追う格好となるが、その後ろではメイン集団も再びペースメイク。小野寺が一時は集団に対して1分のリードを得るが、着実に差を縮めたメイン集団が残り10kmとなったところでキャッチ。いよいよ最終盤の上りへ向けて緊張感が高まっていく。

大きな勝負どころを目された最後の上りでは、キナンレーシングチームが集団を引いて後ろの選手たちを切り離していく。連続する3カ所のトンネルを過ぎると、先頭に残ったのはプラデスに加えて、山本元喜、花田聖誠のキナンレーシングチーム勢。数的不利かと思われたプラデスだったが、この長い上りで自らの力をもってキナン勢を引き離すことに成功。花田は後方のグループへと下がり、山本は懸命の追走。フィニッシュ前5km地点となる頂上を過ぎて、約3kmの下りに入るとさらに差を広げたプラデス。そのまま名護市街地へと入り、フィニッシュ前の長い直線に1人でやってきた。

独走でツール・ド・おきなわを制したベンジャミ・プラデス

しっかりとペダリングを続けたプラデスは、残り200mで優勝を確信すると高らかに拳を掲げてウイニングライド。古巣であるチーム右京へは10月に復帰し、同月下旬の秋吉台カルストロードレース(三菱地所JCLプロロードレースツアー)で勝利。そしてこの大会でもタイトルを獲得し、シーズン終盤で絶好調を示してみせた。

プラデスのフィニッシュから29秒遅れて山本が2位入賞。終盤に猛追し山本と競ったホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)が3位だった。

ツール・ド・おきなわ男子チャンピオンレース上位3選手

3月から本格的に動いた2022年の国内ロードレースシーンは、これで終了。新型コロナ前に限りなく近いレースカレンダーが実現した1年。来季へいっそうの活況を期待しながら、しばしのシーズンオフに入る。

ツール・ド・おきなわ 男子チャンピオンレース 結果

1 ベンジャミ・プラデス(チーム右京)5時間13分37秒
2 山本元喜(キナンレーシングチーム)+29秒
3 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+35秒
4 西尾勇人(那須ブラーゼン)+41秒
5 孫崎大樹(スパークルおおいたレーシングチーム)+51秒
6 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)
7 小森亮平(マトリックスパワータグ)
8 沢田 時(チーム ブリヂストンサイクリング)
9 阿曽圭佑(ヴィクトワール広島)
10 風間翔眞(シマノレーシングチーム)

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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