神奈川県もタンデム自転車公道走行が解禁! 残りは東京都のみ
Bicycle Club編集部
- 2022年12月26日
12月23日、神奈川県道路交通法施行細則の一部を改正する規則が公布された。内容の一部にはタンデム自転車の公道走行の解禁について記載されている。これにより全国的にも珍しくタンデム自転車が走れなかった神奈川県でタンデム自転車の走行が可能となる。なお、周知や、交通規制の改正を行う必要があるため解禁日は、令和5年4月1日となる。
タンデム自転車での太平洋岸自転車道が通行可能に。
走行要望書の提出が転機となった
今回の解禁のきっかけの一つとして2022年9月10日に、日本パラサイクリング連盟を含む7団体の自転車等関係団体から神奈川県公安委員会宛に「神奈川県内でのタンデム自転車の走行に関する要望書」を提出し、タンデム自転車の解禁に向けて働きかけをおこなったことが挙げられる。
要望書を作成した日本パラサイクリング連盟大阪支部小山結美さんは「来春の大型連休にタンデム自転車で障がいを持たれる方々等と共にナショナルサイクルルートである太平洋岸自転車道を走る予定にしており、これで走れない区間は無くなった。今回の解禁は歩行者と自転車のまちを考える会の三浦さんが神奈川県の関係者をまとめていただき、さらに神奈川県内の視覚障害者当事者団体が協同してくださった。たくさんの方の思いを伝えることができたので解禁されたと思っている。解禁をきっかけに、安全で誰もが楽しめるタンデム自転車を全国で広めていきたい」と語っている。
また、神奈川県域の関係者の意見をまとめた歩行者と自転車のまちを考えるの会三浦清洋さんは「今回の解禁はゴールではなく、ルールの解禁と合わせて、利用者側も含んだ正しい使い方の周知・理解と運用、そして安心して走れる環境の整備をたゆまず積極的に進めていくことが本当のポイント。利用する側も、整備する側も、地域も頑張ろう!」という強い思いを語っている。
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