ハンドメイドバイシクル展、自転車マニア編集部員が選ぶベスト5台は?
ニシヤマ
- 2023年01月23日
自転車マニアには恒例の1月のおたのしみ、ハンドメイドバイシクル展。美しく独創的で、おもしろい自転車たちが科学技術館に集結。今回のハンドメイドショーで選ぶ自転車ベスト5を編集部が勝手に選んでみた!
自転車工房や国内パーツメーカーなどが集結
2023ハンドメイドバイシクル展が1月21~22日、科学技術館で開催された<主催:(一財)日本自転車普及協会 自転車文化センター>。これは、日本中の名だたるハンドメイド自転車の職人やその自転車、国内のパーツメーカーなどが集まる1月の恒例イベント。今回も自転車工房や国内パーツメーカーなど昨年と同数の38社が集まり、昨年に引き続きリアル開催。フレームビルダーと彼らの手掛けた自転車の前で、コミュニケーションを楽しめるのが最大の魅力だ。
会場は、コロナ対策が徹底。昨年に続くコロナ影響下でのリアル開催ながら、来場者もイベント慣れしてきて来場にためらわなくなったように思われる。土曜日、オープン時でも昨年よりにぎわっているように感じられた。
編集部が勝手に選ぶ今回のベスト5!
さて今回もスチール系自転車マニアのニシヤマが、会場に集まった独創的な自転車たちから、独断と偏見でベスト5を選んじゃいます!
5位 シルクサイクルのモガキトレーニングピスト
固定ギヤながら外装変速できる世界初かもしれない自転車。ロックを解除すると、BB下のスライド機構部分が動いてチェーンテンションを調整。その間にチェーンステーに装着したディレイラーの羽でチェーンを動かす。カンパニョーロのカンビオコルサにインスピレーションを得つつも、カンビオコルサのようにペダル逆回転じゃなく、正回転で変速できる。偉人シルクサイクルズの荒井 正ビルダー。いろいろ詰め込みすぎで常人には理解できない域に達している。
4位 山音製輪所のモンソンディスクロード
丹精な作りのモンソン。数年前からディスクブレーキにも取り組んでいたが、すっかり自分のものにしたよう。リアキャリアも装着した細身なディスクロードながら、レースも走れる強さも持つ。マルチに対応できる、オールロード的なマシン。オーソドックスに見えて新しい、モンソンらしさが詰まった一台。
3位 圧巻の往年のキャンピング車3台!
自転車文化センター所蔵の貴重なキャンピング&ツアー車を三段重ねで展示。展示スペースの端のほうにありながらも、圧倒的な存在感で思わず携帯で撮影してしまう来場者も多し。下から、自転車少年の憧れブリヂストンのアトランティスAC-545、中段は昭和30年代の後半に製作された東叡号で、ツアー車の元祖的存在。上は、1982年に世界一周したEIMEIキャンピング車。EIMEIの船久保製作所といえば競輪フレームというイメージだけどキャンピングは初めて見た!
2位 COクリエイションのカーゴフォーク
BYOB(ikes)Factoryを運営するフレームビルダー、Sunrise cyclesとBakansu cyclesによる共同クリエーション。注目作は、カーゴフォーク。クラストバイクスのClydesdale Cargo Forkにインスピレーションを得たものだが、さらに進化したジャパンメイド。クロス車向けの395㎜長フォークと同等と、MTB向け450㎜長と同等の2サイズ展開。7万7000円~と意外とリーズナブルなのも魅力! オーダーサイズも作れる。
1位 今野製作所、ケルビム初のチタンPEARL
今回一番の目玉は、ケルビム初のチタンバイクで間違いないでしょう。今野製作所のマスタービルダー今野真一と若いスタッフたちが作り上げた珠玉の一台。なんと今野製作所は、同工房内でチタンフレーム製作もできるようになっていた! しかも塗装までも。チタンは初には見えない完成度の高さ。チタンといえば、会場でも人気のEQUILIBRIUM CYCLEWORKSだが、それと並ぶかそれ以上くらいの美しさとデザイン性を発揮!
番外編 会場に集まってきたマニアな自転車たち
臨時設営された駐輪スペース、ハンドメイドショーというと、かなりコア自転車マニアもたくさん集まってくる場所。自転車で来た来場者の愛車が、ヤバめでおもしろすぎる。会場内の自転車並みに独創的!
ほかにも魅力的な自転車&パーツが集結したハンドメイドバイシクル展。30年以上も続く初春の伝統的な展示会、来年もビルダーさんたちとユニークな自信作にお会いできることを願いつつ楽しみにしたい。
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- Bicycle Club
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