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自転車走行時の空気抵抗を低減! 一般ユーザーが利用可能な「風洞試験センター」開設

1月27日、コンパクト風洞試験システム「Aero Optim」を手掛ける株式会社日本風洞製作所が、株式会社ニシヤマと協同で静岡県沼津市に「風洞試験センター」を設立。その開所式が盛大に行われた。沼津市長をはじめ多くの経済界関係者が集い、Team Matrix Powertag監督の吉田隼人さんも同席した。

テープカットの様子(中央:ローン・ジョシュア社長)

空気抵抗に勝つための「風洞試験センター」

自転車風洞試専用スペース、時速60km/hまでの風圧再現。真正面だけでなく、ローラー台を回転しながら横風の空気抵抗測定可能

代表取締役ローン・ジョシュアさん自身は自転車ユーザーで九州大学で流体力学を研究。より効率的に、より速く走るための研究に没頭し、学生でありながら起業。(株)日本風洞製作所を設立し、コンパクト風洞試験システム「Aero Optim」を開発。国内外での販売パートナーを務めている株主の(株)ニシヤマとの協同により(株)日本風洞試験を設立し、本試験センターの設立に至った。

「風洞の民主化」「誰でも気軽に風洞実験ができる世の中」をモットーに、今まで特定の企業や団体しか利用できなかった風洞試験サービスは一般に普及させたいとローン氏は願っている。パーフォマンス向上を目指すプロ選手やチームのみならず、一般サイクリストやトライアスリートにも低価格で開放。

沼津市が選ばれた理由は、訪れやすい場所だからだ。中部地方は自転車が盛んな地域だけでなく多くの自転車チームが拠点を置き、伊豆ベロドロームや関東にも近い。さらに静岡県は自転車を活用したまちづくりを強く推進している政策も進んでいる。

コントロールルームに座るローン社長

デモストレーションを実施

 

愛三工業レーシングチームの草場啓吾選手は自転車専用の風洞スペースでデモストレーションを実施。3種類のポジションを取りながら、実際に受けた空気抵抗の変化が隣接されているモニターに短期間に表示された。解析されたデータはわかりやすい。

国内のみならず、海外から注目されている同サービスだが、自転車以外は車やドローン開発などにも利用可能で、公式サイトは2月中旬にオープンし予約受付開始。3月中旬には正式オープンし、一般利用開始となる予定だ。

株式会社日本風洞試験 富士エアロパフォーマンスセンター

住所:静岡県沼津市小諏訪938-1
アクセス:JR沼津駅より車で約10分

利用料金

自転車

個人:40,000円/h〜
法人:70,000円/h〜

自動車・ドローン

個人:70,000円/h〜
法人:70,000円/h〜

※オプションを除く

風洞試験装置/Aero Optimとは

Aero Optim装置の構造を説明する担当者。サイズはコンパクトサイズの上、要望に応じて構造をカスタマイズできる利点がある

Aero Optimは、日本風洞製作所が開発したコンパクト風洞試験システム。風洞試験装置は整った気流を生み出し、空気抵抗や流れの観察をするために活躍する試験装置で、乗り物の開発やスポーツ・航空宇宙産業など、流体が関わる多くの分野で活用されている。

日本風洞製作所は独自の技術開発により、この風洞装置をできるだけ小型・低価格化させ、できるだけ多くの人々が気軽に風洞実験ができることを目指して「Aero Optim」シリーズを開発した。小型ながら、ある程度整った直進性の高い気流を生み出せることが特徴で、従来型風洞とも相関のある実験結果を得ることができる。

風洞試験センターの概要

設立地:静岡県沼津市

<試験設備>
・​自動車用コンパクト風洞試験システムAero Optim×SLIM BALANCE
・自転車用コンパクト風洞試験システム
・ほか、従来型の小型風洞試験装置(校正用風洞、極低騒音風洞等)を随時配備予定
※公式ホームページは開設準備中

問:日本風洞製作所
https://japanfudo.com/

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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