神宮外苑大学クリテリウム開催！　男子は慶応・西村行生、女子は順大・阿部花梨が勝利

Bicycle Club編集部

2023年02月26日

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2月26日（日）、東京・明治神宮外苑で、日本学生自転車競技連盟主催の第17回明治神宮外苑大学クリテリウム（以下、神宮外苑クリテ）が開催された。

男子では最上位カテゴリーとなるグループ1で、慶応義塾大学の西村行生がゴールスプリントを制した。
女子では順天堂大学の阿部花梨が大学生活を締めくくるのにふさわしい勝利を飾った。

インカレでの事故を受け、安全対策のためカテゴリーを減らして開催された

大型モニターも設置されるなど例年盛り上がる外苑クリテリウム。日本学生自転車競技連盟（以下、学連）主催の全日本学生ロードレース・カップ・シリーズ（以下、RCS）の最終戦としての位置づけとなる。このほか小・中学生、マスターズ、ハンドサイクルのタイムトライアルも開催された。

学連では2022年9月4日（日）に鹿児島県で開催された第77回全日本大学対抗選手権自転車競技大会ロードレース男子競技で発生した死亡事故を受け、しばらく主催大会の開催を見送ってきた。学連ではさらに安全講習会を繰り返し実施し、１⽉29⽇に開催したトラック・レース・シリーズからようやくレースを再開したばかりだ。

RCSでの男子レースはクラス1、2と3つのカテゴリーに分かれてレースが開催されるが、神宮外苑クリテでは安全を配慮しクラス1、2の選手の中から各大学3名までが出場できるグループ1と、グループ1に出場する選手以外のクラス１、2の選手のみとするグループ2に分かれて人数を絞った形でレースが開催された。安全のためクラス３の選手と、マスターズによるレースは見合わせることになった。さらに今大会の出場選手には安全講習会と安全研修会が義務とされた。

男子グループ1では慶応義塾大学の西村行生、団体では日本体育大学が勝利

注目の男子グループ1は昨年の覇者中村龍吉（中央大学）やRCSランキングトップの篠崎蒼平（東京大学）、次点の中島渉（立教大学）などが出走。男子グループ1は1周1.5kmのコースを20周、合計30kmで争われた。途中の中間スプリントでは5周回目は林原聖真（明治大学）、10周と15周回目は中村龍吉が獲得した。

レースは最終的にスプリント勝負となり、最終コーナーを2番手と好位置で通過した西村が優勝を決めた。

また、各大学上位2名の選手の合計順位で争われる大学対抗は日本体育大学が制し、さらにRCSランキングは中島渉（立教大学）が篠崎を逆転する形で年間総合1位を決めた。

男子グループ1を制した西村行生（慶応義塾大学）のコメント

大学対抗と個人両方を狙っていたました。スプリントだったら山田君が狙う予定だったんですが、途中で落車してしまって、次に自分がスプリントがあるので、スプリントに備えて長めに狙っていきました。小泉響貴（明治大学）選手は強いんでまくられるのが怖かったですね。今シーズンはJBCFの群馬でのE3に続き2勝目を挙げることができました。

2年連続でRCS年間ランキングトップを確定させた中島渉（立教大学）

今日のレースで篠崎を逆転した中島が、昨年に続き2年連続でRCS年間ランキングトップに輝いた。

女子は順天堂大学の阿部花梨がスプリントで勝利

女子はインカレ優勝の渡部春雅（明治大学）はじめ、シクロクロスで活躍する石田唯（早稲田大学）、小林あか里（信州大学）が参加し、1周1.5kmのコースを8周する合計12kmで行われた。阿部が途中スプリント賞を獲得、その後は渡部が積極的に先行し、石田、小林、阿部が追う展開になるが、最終的に勝負は4人によるスプリントとなり、阿部が勝利を飾った。