【陣見山】埼玉県|日向涼子のやっぱり坂が好き-ロードバイクヒルクライムナビ-
日向涼子
- 2023年07月22日
踏んでもがいて汗かいて。全国各地のヒルクライムスポットへ。モデルの日向涼子さんが気になる峠を実走レポート。今回は終盤に広がるパノラマを求めて陣見山へ!
陣見山(じんみやま)ヒルクライム
みなさん、冬はどこを走っていますか? 私は冬に峠を走ればかなりの確率で風邪を引きます。限られた時間の中で、「今日は自転車に乗れる!」と思うとつい欲張ってしまいますが、冬は低山を目指すのがいいのかもしれません。
そもそも寒い時期に行けるとなると地域が限られますね。そこで白羽の矢が立ったのは埼玉県。これまでも冬の登場が多い気がしますが、今回は「埼玉で一番好きかもしれない!」と感じた坂、陣見山を目指すヒルクライムコースです。しかも2ルート紹介しちゃいますよ!
埼玉でヒルクライムというと秩父多摩甲斐国立公園内の坂を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、今回紹介するコースはいわゆる「秩父」ではなく、埼玉県本庄市。少し走れば群馬という地域です。ヒルクライムざんまいなスポットに挟まれて目立たないのかもしれませんが、もっと知られていい絶景が拝める坂でした。
まずは1本目のルートから。最寄りは寄居駅です。JR八高線、東武東上線、秩父鉄道が乗り入れています。本格的な登坂がはじまるのは「林道 陣見山1号線」から。本格的といっても平均勾配は4%程度なのでヒルクライム初心者でも頑張れば完走が可能。坂に慣れ親しんだ方はトレーニングにピッタリです。交通量も少なく走りやすい。一部ガードレールがない場所もあり、ピークが近づくにつれて景色が開けてきます。
特に冬は空気が澄んでいるので平野の先にくっきりと見える稜線の美しさは息をのむほど。注意したいのは舗装が荒れ気味で落ち葉が多い点。雨が降った翌日は十分に気をつけましょう。ちなみに、陣見山の山頂は自転車では行けない場所にあります。
2本目は反対から上ります。最寄りは児玉駅。こちらも本庄市ですが、10kmほど先にある利根川を渡れば群馬県という場所です。駅をスタートしてすぐのところには「こだま千本桜」という桜並木が。春には美しく咲き誇るのでしょうね。間瀬湖を通過するあたりから登坂スタート。
間瀬ダムは東日本最古の農業用重力式コンクリートダム。とても趣きがあるので足をとめて訪れていただきたいスポットのひとつです。ダムカード配布場所は少し離れたところにあるので、欲しい方は本庄市観光協会ホームページを参考にしてくださいね。
県道287号長瀞児玉線を上りつつ、曲がるところには注意。サイクルコンピューターに地図を入れていくか、「林道陣見山1号線」の看板を見逃さないようにしてください。しばらくすると陣見山展望所があり、視界には秩父の山々が広がります。なお、こちらも平均勾配は1本目と同じくらい。低山でありながらここまでの景観を楽しめる坂はなかなかないと思います。
東からだけでなく西からも上れる!
今回は反対側からのルートも紹介する。最寄り駅はJR八高線の児玉駅。小山川沿いにあるこだま千本桜や間瀬ダムなどの観光スポットを通るのでサイクリングコースとしても楽しめる。埼玉県道287号長瀞児玉線は比較的走りやすいが、林道に入ると路面状況は悪くなる。時には落石や倒木もあるので要注意。なお、林道入口は本庄市と長瀞町の境界付近にある間瀬峠を過ぎたところにあるがわかりにくい。
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