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春の霞ケ浦を自転車で巡る! 噂のバーガー「なめパックン」を食べに行ってみた!

バイシクルクラブ編集部の浜田が、茨城県の霞ヶ浦りんりんロードを走ってきた。ナショナルサイクリングのひとつであり、ロード乗りの定番コースでもある霞ヶ浦は2023年の今、どうなっているのか? 隠れた名所とグルメに出合うべく、モニターツアーに参加した。

変わらず「青」の景色が広がる霞ヶ浦に、知らなかった施設がたくさんあった!

快晴という最高のロケーションで霞ヶ浦をライド。関東圏かつ海辺以外で、この空の広さはじつはなかなか味わえない?

今回のルートは土浦駅をスタートして、霞ヶ浦沿いのりんりんロードを東へ進行。その後行方(なめがた)にある道の駅を経由して北上、石岡駅近くにあるホテルまでの約50kmの道のり。相棒はブリヂストンの電動アシストクロスバイク「TB1e」だ。

アテンドには「兄貴」こと飯島 誠さん(ブリヂストンサイクル)が付いてくれる。3度のオリンピック出場選手がサポートしてくれるという豪華さ!
電動アシストバイクのTB1eとともに土浦駅を出発。駅前は「押し歩き」のマークに従って進行!

湖と空の青が映える霞ヶ浦とりんりんロードをほっとしながら走る

霞ヶ浦を走るのは人生で3度目。浜田にとってりんりんロードは走りやすく、解放感がある道だ。遠くに山や街が見えるのもいい

土浦駅を出たらさっそく霞ヶ浦方面へ。数分で目的のりんりんロードにたどり着き、さっそく湖まわりのサイクリングがスタート。何度か同じ道を走っている浜田だが、いつもなんだかほっとするのだ。

「ああいう小屋ってなんのためにあるんでしょうね?」「わからないっすね~、釣り小屋でしょうか?」「え~わざわざ行きますか?」。こんなゆるい会話が許される雰囲気のツアー

おそらく景色の広さが目にやさしい点、クルマが少ない点、雰囲気はローカルだが、なにかトラブルがあっても対処がとりやすい地域である点など、基本的な安心事項がそろっているせいだ。しかもアテンド付きの電動アシストバイク走行とくれば、心拍数は超低めでOK! 青空とその青を映す湖を見ながらゆったりと走行する。

土浦駅からすぐ近く、つまり霞ヶ浦ライドのスタート地点にしやすい「りんりんポート土浦」。集合場所や休憩所、あるいはサイクリングイベントの開催地にもできる
つくば霞ヶ浦りんりんロードのサイクリングマップ。たくさんのルートがあり、レベルやその日のテンションに合わせてチョイスできる

かすみがうら市交流センターで1回目?の昼ご飯

かすみがうら市交流センター(畔の駅 コハン)。めちゃくちゃきれいでおしゃれな休憩所。浜田が以前訪れた際はまだオープンしていなかった。レンタルバイクも豊富にある。ここでお昼ご飯だ

しばし湖畔沿いを走ってたどり着いたのはかすみがうら市交流センター。雄大な湖と豊富な農水産物を有する同エリアの「ブルーツーリズム(親水空間の創造)」や農水産業の振興を図るための拠点だ。昼食に「ご飯プレート」ならぬ「コハンプレート」のお弁当バージョンを頂く。

コハンプレートは地元の肉野菜をふんだんに使ったここだけのランチセット。レンコンとハンバーグが特に美味!
市のマスコットキャラクター、かすみがうにゃ。2019年生まれなので現在4歳かな? かわいい

霞ヶ浦にかかる橋を渡り、ナマズ肉のバーガーを食べよう

霞ヶ浦にかかる霞ヶ浦大橋を渡る。その先が行方市だ。読み方は「なめがたし」。初見ではなかなか読めないかも?

ランチで腹を満たしたあとはまた湖沿いを走って北上する。湖にかかる霞ヶ浦大橋を渡って「道の駅たまつくり」へ。ここで2度目(!?)の昼ご飯となったのは、アメリカナマズをパティに使った行方バーガー「なめパックン」だ。さっき食べたばかりだけど余裕で食せるうまさだ。

行方バーガーのひとつ「なめパックン」。霞ヶ浦の養殖ナマズを作った逸品だ。しっかりとした噛み応えの肉とケチャップ風味がよく合う。ほかにも「こいパックン」「かもパックン」などあり
観光物産館、道の駅たまつくり。地元の野菜やグルメ、加工食品などが並ぶ。もちろんサイクルラック完備だ

後半は霞ヶ浦の歴史を巡る旅に。年代はバラバラだけど、それが面白い!

大山守大場家郷士屋敷と三味塚古墳で茨城の歴史探訪!

「大山守大場家郷士屋敷(おおやまもりおおばけごうしやしき)」。1661~1672年に建てられた、水戸藩南部の藩政の事務所兼宿泊所だ。平成20年に修復復元されている。入館料300円

食べてばかりの旅になりそうだったが、ここで地元の歴史に触れるタイミングも設けてくれる。向かったのは行方市にある大山守大場家郷士屋敷。幕末期に建てられた格式高い建物の見どころは、なんといってもかやぶき屋根。修復を繰り返しながら、長年の風雨に耐えてきた古の技術だ。案内員の方がいれば、水戸藩の歴史や文化、政治的役割を教えてもらえる。

かやぶき屋根の端っこを裏側から撮影。じつは何層にも重ねて作られており、数年に一度外側のみを交換することで持続させている

屋敷を出て、再度湖のまわりに戻って次に訪れたのは三味塚古墳。行方市指定史跡の前方後円墳で、その全長は85m。古墳の歴史が詳しく解明されているわけではないが、面白いのはわりと街中にドドンと急に現れ、しかも自分の脚で古墳の上に上れるところ。もちろん自転車でのクライムは不可だ。

歴史の授業の最初の方で習った「前方後円墳」。歴史的な史跡だが、地元の人の散歩コースにも入れられているそうだ
実際に「前方」の端に上ってみた。「後円」に向けて、じつは1回下っていることを初めて知った!

ゴールまでもう少し。お土産に懐かしのお菓子を!

ゴールとなる石岡方面へりんりんロードをさらに北上。桜並木の下を走る。開花していたら絶対止まって記念撮影するであろう場所だ

歴史に触れた後はいよいよゴールの石岡方面へ。走行距離は40kmを超えているが、電動アシストバイクのおかげで疲れは最小限。みんな笑顔のままで急ぐこともなくゆるゆるサイクリング。途中には桜並木もあり、春の景色が想像するとかなり映えるだろうなぁと予想。

ゴール前の最後の立ち寄りスポットはお菓子屋さん、正確には「駄菓子屋さん」だろうか。その名は丁子屋。古い建物を古く見えるまま演出して店舗として活用する「クラシックリノベーション」とでもいうべきお店だ。昔懐かしいお菓子が、これまた古めかしい容器に入れられて販売されている。

懐かしい駄菓子がたくさん! 古びた容器は店主自らが探してようやく見つけたもの。こだわりの店づくりだ。なんだがうれしくなって4個も買ってしまった
土間作りの店内で雰囲気が素晴らしい。ちょうどひな祭りの催しも行っており、レトロ感はさらに高まっていた

ボリュームたっぷりのツアーが終了! 愛車とともにホテル室内へ

日の沈む少し前にホテルSOSHAに到着。霞ヶ浦まわりの新しい施設や自然、文化に触れるいい機会に! 複数人で走れたため、より楽しくサイクリングできた

丁子屋から少しで、今回のゴール地点「ホテルSOSHA」に到着! これにて無事終了。数年前に走った霞ヶ浦半周では知らなかった=立ち寄れなかったスポットにいくつも行け、ひとつの旅の初体験としてとても充実したものに! この春、まだ霞ヶ原を走ったことがないあなたにも強くオススメしたい。

つくば霞ヶ浦りんりんロードをイラストで紹介! 漫画家・夏福のグルメツアーレポート

つくば霞ヶ浦りんりんロードをイラストで紹介! 漫画家・夏福のグルメツアーレポート

2023年03月22日

ホテルSOSHAはいわゆるサイクリストに優しい宿。自転車をそのまま自分の部屋に持ち込める。これなら安心だ

問:東武トップツアーズ https://tobutoptours.jp/

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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