渡邊諒馬・VC福岡が初勝利でポイントリーダーへ|カンセキ宇都宮清原クリテリウム
Bicycle Club編集部
- 2023年03月26日
3月26日に栃木県宇都宮市でカンセキ宇都宮清原クリテリウムが開催された。
前日よりも強い雨が降る中開催されたクリテリウムは、5名の選手がフィニッシュライン上でハンドルを投げ合う大接戦となり、VC福岡の渡邊諒馬が国内トップカテゴリーレースでの初優勝を飾った。
連日の雨のなか渡邊が大金星
3月26日に栃木県宇都宮市の清原球場周辺コースでカンセキ宇都宮清原クリテリウムが開催された。今大会で10回目の開催となった宇都宮クリテリウムだが、天候は前日に引き続き雨、それも前日よりも強い本降りの中でのレースとなった。
レースは前日のカンセキ真岡芳賀ロードレースで優勝したヴィクトワール広島を先頭にスタート。
逃げを決めようと多くの選手がアタックをかけるが、コースコンディションの悪さに加え、昨年よりもさらにシンプルな形となったコースの影響もあり、なかなか逃げが決まらない時間が続く。
レース後半には集団の中では中切れが発生するようなシーンも出始める。
雨は周回を重ねるごとにどんどんと強くなり、レースペースがキツイというよりは寒さに耐えられなくなって遅れる選手も出始めると、優勝候補の沢田桂太郎(スパークルおおいたレーシングチーム)もレース途中で無念のリタイアとなってしまう。
そんな中、何度もアタックを仕掛けるのはJCL TEAM UKYOの山本大喜。
シンプルなコースでなかなか逃げが決まりにくい中、集団後方より切れ味鋭い加速で何度もアタックを重ねていく。
しかし、山本を追いかけようと他の選手がブリッジする動きが、集団を縦には伸ばすが逆に逃げを捕まえてしまう動きとなってしまい、終盤に入っても逃げ集団が生まれない展開に。
最終周回まで集団は一つのままレースが展開されると、どこかのチームが主導権を握ってトレインを組むというよりは力のある選手たちが前に固まった形で最終コーナーを通過していく。
300mとスプリントをするには少し長い距離を残す中でゴールスプリントが開始されると、残り150mあたりで岡 篤志(JCL TEAM UKYO)の番手から小野寺 玲(宇都宮ブリッツェン)や孫崎大樹(キナンレーシングチーム)、中田拓也(ヴィクトワール広島)、 渡邊諒馬(VC福岡)らが岡の横に並びかけ始める。
5人によるスプリントはフィニッシュライン上でハンドルを投げ合うほどの大接戦となるが、フィニッシュライン通過後に渡邊がガッツポーズを見せ、JCLを含む国内トップカテゴリーレースで初優勝を飾った。
渡邊は2019年のインターハイ・トラック種目のポイントレースで優勝を果たしているVC福岡のスプリンター。
1週間前に開催された西日本チャレンジサイクルロードレースではU23カテゴリーで優勝を飾っており、インタビューで2023年シーズンはプロで1勝したいと目標を語っていたが、その1週間後に早くもプロ1勝目を手にすることとなった。
レース会場に増田成幸の姿も
2022年10月22日(土)に栃木県塩谷郡塩谷町で開催された湧水の郷しおやクリテリウムで落車し、骨盤骨折して現在リハビリ中の増田成幸がレース会場に現れ、ファンの前で元気な姿を披露した。「自転車に乗れてはいますが、手術で入れたプレートの影響もあり、まだ違和感があります。でも後悔しないように、やれることはやっていきたいです」と前向きなコメントを残した。
速報リザルト
1位 渡邊諒馬(VC福岡) 1時間3分32秒
2位 孫崎大樹(キナンレーシングチーム) 同
3位 中田拓也(ヴィクトワール広島) 同
4位 小野寺 玲(宇都宮ブリッツェン)同
5位 岡 篤志(JCL TEAM UKYO)同
6位 黒枝士揮(Sparkle Oita Racing Team)+00’01”
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PROFILE
Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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