シマノレーシング入部と中井がワン・ツーフィニッシュ！｜東日本ロードクラシックDay2

Bicycle Club編集部

2023年05月01日

4月29日から30日にかけ、群馬県みなかみ町にある群馬サイクルスポーツセンター内の6kmサーキットコースで、第57回JBCF東日本ロードクラシックが開催。Jプロツアーのレースは2日間ともに開催され、2日目の30日は6kmのコースを10周する合計60kmのレースとして開催された。

序盤に11名の選手が逃げ集団を形成するものの、昨日同様最終周回でメイン集団に吸収されると、チームブリヂストンサイクリングと愛三工業レーシングチームが主導権争いを繰り広げる中、シマノレーシングが残り400mを切ったあたりで集団の先頭に。そのままの勢いで中井唯晶の後ろからスプリントした入部正太朗が集団スプリントを制し、中井も2位に入る形でシマノレーシングがワン・ツーフィニッシュを決めた。

橋本英也のアタックをきっかけに11名の選手が逃げ集団を形成

京都産業大学を含む15チーム・98名の選手がスタートラインに着くと、前のレースのフィニッシュが予定よりも遅れたたため、定刻よりも20分遅れの11時5分にレースはスタート。
距離が短いということもありアタックが掛かり続ける形でのサバイバルなレースが予想されたレースは、1周目からアタックが掛かる展開に。

2周目に橋本英也（チームブリヂストンサイクリング）のアタックをきっかけに9名の選手が抜け出すと、追走の動きなどでメンバーが入れ変わり、最終的には以下の12名の選手が逃げ集団を形成する。

・ホセ・ビセンテ・トリビオ/フランシスコ・マンセボ/小森亮平（マトリックスパワータグ)
・横山航太/石原悠希/天野壮悠（シマノレーシング）
・鈴木譲/岡本隼（愛三工業レーシングチーム）
・孫崎大樹/山本元喜/新城雄大（キナンレーシングチーム）
・橋本英也（チームブリヂストンサイクリング）

初日に続くチームブリヂストンサイクリングによるレースコントロール

有力チームの多くが逃げ集団にメンバーを送り込む中、マトリックスやシマノ、愛三、キナンが複数の選手を逃げ集団に入れたのに対してチームブリヂストンサイクリングは橋本1人のみと逃げ集団の中では若干劣勢な状況だったこともあってか、チームブリヂストンサイクリングがメイン集団の先頭を固め、ペースをコントロールする。

前日は3分近くまでタイム差が広がったJプロツアーのレースだが、この日は前日に比べて半分以下の距離、さらに逃げ集団に有力な選手たちが含まれていたこともあってか、チームブリヂストンサイクリングは30秒以下のタイム差で終始レースをコントロールする。

レースも後半に入った5周目あたりから徐々にメイン集団がタイム差を縮めていくと、8周目にはタイム差が10秒を切り、9周目には逃げ集団のすぐ後ろにメイン集団が見えるところまでタイム差を詰めていく。

BSと愛三による主導権争いが崩壊し、シマノレーシングがワン・ツーフィニッシュ

前日同様にチームブリヂストンサイクリング（BS）のコントロールでメイン集団が最終周回手前で逃げ集団を捕まえると、山本元喜（キナンレーシングチーム）がカウンターでアタックをする場面も見られるものの、集団スプリントに持ち込みたいチームブリヂストンサイクリングと愛三工業レーシングチームが逃げを許さず、この2チームが主導権を争いながら残り1km地点を通過する。

このままチームブリヂストンサイクリングと愛三工業レーシングチームによるゴールスプリントになるかと思われた矢先、残り400mほどでこの2チームが失速する。

2チームの隙をついて集団前方にはシマノレーシングが上がると、中井唯晶（シマノレーシング）がそのままスプリントを開始する。さらに中井の後ろから入部正太朗（シマノレーシング）もスプリントし、フィニッシュライン手前で中井を差し切って入部がシマノレーシング復帰後初優勝を飾った。