リム高40mm以下の軽量ホイールレビュー 「CAMPAGNOLO・HYPERON ULTRA」編|CAMPAGNOLO
Bicycle Club編集部
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厳しい山岳やハードなアップダウンコースでサイクリストをサポートする軽量ホイール。そのなかからリムハイト40mm以下に絞ってオススメモデルを紹介。
今回はカンパニョーロ・ハイペロンウルトラ編。バイシクルクラブ誌でおなじみのインプレッションライダー、管 洋介のレビューとともにお伝えする。
CAMPAGNOLO HYPERON ULTRA
驚異の1200g台! 独自の乗り味でヒルクライムのパートナーに
「カンパニョーロのハイペロン」が久しぶりの復活。前後セットで1200g台の軽さを実現し、軽量ホイール界の台風の目となる一品だ。しかし単純な軽さだけでなく、ハンドメイド・ウルトラ・ライト・カーボン(H.U.L.C)プロセスや、剛性や操作性強化のためのカーボンファイバー&レジンの最適な配分など独自技術の結集により、その完成度を非常に高いレベルに引き上げた。
リムは剛性強化への理想的な37mmの高さを採用。急な上りや素早いハンドル操作、急激なペース変化にも対応できる。その表面は独自のCラックス仕上げで、光沢を持つ非常に美しい仕上がりも特徴。またハブ内のCULT(セラミック・アルティメイト・レベル・テクノロジー)ベアリングは、ほかのベアリングと比較しても非常に高い回転性能と耐久性をもっており、長期的に優れたパフォーマンスを発揮し続ける。
そしてそのハブとスポークの接合部には、ヘッド2ベイ トータル・テンション・マネージメント・システムを採用。スポークのせん断を防ぎながら理想的なパワー伝達を可能にする。こうした最良のマテリアルとテクノロジーを満載したハイペロン・ウルトラは、すでに世界のトッププロがハードに使用中だ。
「リズムを作る躍動的な乗り心地。性能面でも高級感を感じさせる」(管 洋介)
リムのつなぎ目やスポークの接合部など、構造面で不利となる要素を一切排除したシームレスなデザイン。一体感を突き詰めた機能性は同時に「回転体としての美しさ」も極めている。その乗り味は、一言で言えば「ホイールがリズムを作ってくれる躍動的な乗り心地」。駆動剛性が生み出すバネに押されてどのスピード域でも伸びやかに駆動し、エアロに包まれた巡航力にハイトルクを掛けていることを忘れてしまうほど軽快な走行感覚を得る。
そしてペダリングを止めているときの、抵抗を感じさせない回転の軽やかさは絶品。性能面でも高級感を十分に感じられる超軽量ホイールだ。コーナリングにおいてもピーキーにラインのエッジをつかんでいる感触がなく、接地の合間にホイールがワンクッション噛んで急な曲がりも難なくクリアできる。
37mmハイトならではの切り返しのコントロールにより、難しい峠の下りでさえ楽しみのひとつになる。交換することで飛躍的に車体性能をアップさせることができるハイペロンウルトラ。その満足度は間違いなく高いだろう。
レビューライダー 管 洋介
SPEC
カンパニョーロ・ハイペロン ウルトラ
59万1800円(前後セット/ N3W)、59万2900円(前後セット/ HG、XDR)
●リム:航空宇宙レベルカーボンファイバー ●ハブ:カルトベアリング搭載オリジナル ●ディスクブレーキタイプ:AFS ●リム高:37mm ●リム内幅:21mm ●リム外幅:26.7mm ●対応タイヤ:2ウェイフィット(チューブレス/クリンチャー) ●対応タイヤ幅:700×25mm~ ●重量:1240g(前後セット)
問:カンパニョーロジャパン www.campagnolo.com
- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
- 編集:BicycleClub 写真:後藤武久 文:BicycleClub、管洋介 協力:カンパニョーロジャパン
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PROFILE
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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