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窪木一茂が4年ぶりに東京ステージを制す! 総合はネイサンが2連覇|ツアー・オブ・ジャパン

5月21日から28日の8日間にかけて開催されているツアー・オブ・ジャパン2023(以下、TOJ)。

大会最終日となる5月28日は第8ステージとして東京都品川区にある大井埠頭内の周回コースで開催された。
大会最終日もこれまで同様アタック合戦となる中、3周目から4周目にかけて小林 海(マトリックスパワータグ)のアタックにより5名の逃げ集団が形成される。

1名、また1名と逃げ集団から選手が脱落する中、小林や石原悠希(シマノレーシング)、佐藤 光(さいたま那須サンブレイブ)が最終周まで逃げ続けるものの、最後は集団スプリントに持ち込みたいチームたちによるペースアップにより吸収されてしまう。

逃げ集団をキャッチした集団は各チームがトレインを組み、ゴールスプリントへ。残り1km地点で先頭を取り切ったチームブリヂストンサイクリングが今村駿介から窪木一茂を発射し、そのままの勢いで猛烈なスプリントを開始。横にどの選手も並ばせない圧倒的なスプリントで窪木一茂が4年ぶりに東京ステージを制した。

個人総合は前日時点でリーダーとなっていたネイサン・アール(JCL TEAM UKYO)がタイム差なしの36位でフィニッシュし、個人総合2連覇を決めた。

序盤からアタック合戦が続く中、小林 海のアタックにより5名の逃げ集団が形成

5月21日から28日の8日間にかけて開催されているツアー・オブ・ジャパン2023。
大会最終日となる5月28日は第8ステージとして東京都品川区にある大井埠頭内の周回コースで開催された。

前日に開催された相模原ステージの結果を受け、16チーム・83名の選手がスタートラインに並ぶ。
短縮コースでの2周に渡るパレード走行が終了し、リアルスタートが切れるとすぐにアタック合戦が始まる。

3周目に小林 海(マトリックスパワータグ)がアタックすると、3名の選手が追走。さらに1名の選手が遅れて追走し、4周目の時点で以下の5人の逃げ集団が形成される。
・ジェス・イワート(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)
・橋川 丈(EFエデュケーション・NIPPOディベロップメントチーム)
・石原悠希(シマノレーシング)
・小林 海(マトリックスパワータグ)
・佐藤 光(さいたま那須サンブレイブ)

最終周回まで逃げ続けるも、集団のペースアップによって吸収

5人の逃げ集団は協調しながらメイン集団とのタイム差を広げていく。
一方、メイン集団ではJCL TEAM UKYOが先頭を固め、レースをコントロール。UKYOのすぐ後ろにはヴィクトワール広島がつける。

タイム差が徐々に徐々に広がり、9周目には約2分にまでタイム差が広がる。

集団スプリントに持ち込みたいトリニティ・レーシングがペースを上げるとタイム差が徐々に詰まりだし、1周あたり30秒ほどタイム差を縮めていく。

さらにイワートが14周目に、橋川が15周目に逃げ集団から脱落してしまう。
逃げ集団の中では小林が他の選手たちにしきりに声をかけ、逃げのペースをコントロールするものの、最終周回に入ってから残り5km地点で3名の逃げは集団に吸収されてしまう。

残り1kmから先頭を守り切ったブリヂストン
トレインから発射された窪木が東京ステージを制す

逃げ集団を捕まえた集団はゴールスプリントに向けて各チームがトレインを組んでいく。

キナンレーシングチームやトリニティ・レーシング、マトリックスパワータグが先頭付近でトレインを組み、その後ろで宇都宮ブリッツェンやチームブリヂストンサイクリング、愛三工業レーシングチームが続く。

そして残り1km地点でチームブリヂストンサイクリングが窪木一茂を含めて4名全員を残して先頭を固めると、河野、兒島の順に離脱しながらペースをさらに挙げていく。

そして残り150mほどで今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)から発射された窪木一茂がそのままの勢いでフィニッシュラインまでもがききり、4年ぶりに東京ステージでのステージ優勝を挙げることとなった。

リザルト 第8ステージ 東京ステージリザルト

ステージリザルト

1位:窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング) 2時間22分30秒
2位:岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) +0秒
3位:小野寺 玲(宇都宮ブリッツェン) +0秒
4位:ルーク・ランパーティ(トリニティ・レーシング) +0秒
5位:ゲオルギオス・バグラス(マトリックスパワータグ) +0秒
6位:イエルン・メイヤス(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム) +0秒

個人総合成績

1位:ネイサン・アール(JCL TEAM UKYO) 17時間45分1秒
2位:ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島) +45秒
3位:岡 篤志(JCL TEAM UKYO) +55秒
4位:ベンジャミ・プラデス(JCL TEAM UKYO) +1分9秒
5位:ドリュー・モレ(キナンレーシング) +1分34秒
6位:レオネル・キンテロ・アルテアガ(ヴィクトワール広島) +1分46秒
7位:カーター・ベトルス(ヴィクトワール広島) +1分51秒
8位:トマ・ルバ(キナンレーシング) +2分50秒
9位:リアム・ジョンストン(トリニティ・レーシング) +3分3秒
10位:ホセ・ビセンテ・トリビオ・アルコレア(マトリックスパワータグ) +3分6秒

ポイント賞総合成績

1位:ルーク・ランパーティ(トリニティ・レーシング) 114ポイント
2位:岡 篤志(JCL TEAM UKYO) 93ポイント
3位:イエルン・メイヤス(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム) 72ポイント

山岳賞総合成績

1位:レオネル・キンテロ・アルテアガ(ヴィクトワール広島) 41ポイント
2位:兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング) 38ポイント
3位:カーター・ベトルス(ヴィクトワール広島) 18ポイント

新人賞総合成績

1位:リアム・ジョンストン(トリニティ・レーシング) 17時間48分4秒

団体総合時間順位

1位:JCL TEAM UKYO 53:17:22
2位:ヴィクトワール広島 +0:02:24
3位:キナンレーシングチーム +0:03:08

大会公式サイトhttps://www.toj.co.jp

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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