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登って、食べて、笑った FUJI GATEWAY CHILL CLIMBフェスレポート

今年4月にオープンした富士山麓の新拠点FUJI GATEWAYを起点として、バイシクルクラブではヒルクライムクリニックイベントを開催。好天のもとで楽しく(苦?)富士スバルラインを上り、BBQを楽しんだ大充実の一日となった。

FUJI GATEWAYを拠点に休日を楽しむ

日本のシンボル富士山は、ヒルクライムを愛するサイクリストにとっても特別な場所だ。そんな富士山エリアにこの春新しくオープンしたFUJI GATEWAYは、そんなサイクリストを大歓迎する体験型アドベンチャーセンター。

たくさんのサイクリストに来てほしい!という施設からのメッセージを受け取り、バイシクルクラブではこのたび、ヒルクライム好きサイクリストのためのライドイベント「FUJI GATEWAY CHILL CLIMBフェス」を開催。富士スバルラインの麓にあるロケーションを活かしたイベントの様子をレポートしよう。

こうした小規模イベントの会場としてはもちろん、個人でも富士山ライドの拠点として利用できるFUJI GATEWAY。一人でも仲間とでも。ここを発着する充実した一日の可能性を強く感じたのだった。

筧 五郎さんがリードする富士スバルラインヒルクライム!

FUJI GATEWAYの敷地はかなり広いが、拠点となるのは白基調でモダン建築とクラシック建築の融合が特徴的なクラブハウス。室内にはカフェやショップが入っている。デッキには高原の朝の心地よい風が吹き抜ける。気持ち良すぎる。

10人以上の参加者が集まったこの日のライド。講師役は本誌でもおなじみの筧 五郎さん。強豪ヒルクライマーとして国内の大会を総なめにし、NHK BS「チャリダー」での出演・活躍も目覚ましい人気者。ヒルクライム大会のシーズンインを迎えるこのタイミングで、彼のアドバイスを求めて参加者が各地から集まった。

敷地奥にはキャンプスペースもたっぷり確保されていて、この日も宿泊のお客さんも多かった。前日ここでキャンプをして、翌日にライドを楽しむなんてのもアリ。遊園地の富士すばるランドが隣接しているから、ライドに出ている間に自転車に乗らない家族にはアトラクションで半日楽しんでもらうなんてこともできる。

ここは「富士山」の入り口だ

FUJI GATEWAYという名前からもうかがえるように、ここは富士山への玄関口。富士スバルラインの麓といえば、ヒルクライム好きライダーにはピンとくるハズの好ロケーション。登山やトレイルランニング、キャンプや釣り、トレッキングなど、さまざまなアクティビティのハブとしても活用してほしいという。ここは富士山アクティビティの入り口でもあるというわけだ。

ライドがスタート! この日は、富士スバルラインの目標タイム別に3組に分けて、それぞれのペースで山頂を目指す。少し雲がかっているけれど、上り始めに正面に富士山が見えたときの高揚感は、スバルラインならでは。果てしない登坂のまだほんの始まりでしかないことはあまり考えないようにしよう。

筧さんのグループは1時間30分というタイムで上り切ることを目標としたペーシング。淡々と、無駄な力を使わずに安定したペースを刻むその走りは、後ろから見ているだけでも大いに勉強になるもの
かつて強豪ヒルクライマーとして鳴らしたバイシクルクラブの山口編集長も、安定した走りでグループを牽引
だんだん筧さんのペースが上がってくる中、少しずつ人数が減っていく……ここで耐えられるか、それとも諦めるか。ヒルクライムの真髄をみんなが感じるのでした……

なぜ人は上り切ると笑顔になってしまうのか?

絶景が広がる4合目からの眺め。雲海。標高はもう2000m近いことを実感
最終盤に筧さんが刻んだハイペース。勾配の緩くなる山頂付近の走り方や、テンポの作り方など大変に勉強になりました(しかし口から心臓が出そうなほど苦しかった)

どんなに登坂中に苦しくても、上り切っちゃうと笑い飛ばせるから不思議
今日は上りきった全員が優勝!

下山してからも楽しみは続く! FUJI GATEWAYのBBQ

ゆっくりと安全に下り、FUJI GATEWAYへ帰着。このあとはBBQパーティーでヒルクライムな一日を振り返る。

いい肉、焼けてます
乾杯!
ライドの後のBBQは、お腹にも心にもいいリカバリーになると学んだ一日
クルマの運転がない人は、FUJI GATEWAYならではのビールを楽しんだ

じつは施設内には世界的に知られるブルワリー、「富士桜高原麦酒」の醸造所があるため、ここでビールを味わわない手はない。オリジナルの「FUJI GATEWAY CRAFT BEER」はボトルでの購入も可能だから、お土産にも◎。

ライド後のリラックスタイムに、百戦錬磨の筧さんからヒルクライムの極意を教わる幸運も

今夏フルオープンを迎えるFUJI GATEWAY

4月にソフトローンチしたFUJI GATEWAYは今夏フルオープンを迎える。古きを生かすリノベーションがファッショナブルな印象の施設だが、それもそのはず。運営は芸能事務所として知られるアミューズとファッションアパレルのビームスが協働している。自然の中で遊ぶことを楽しめるように、エンターテインメントとライフスタイルを知る両者が手を組んだことで、サイクリストを始めとしたアクティブ層に新しい価値観を提示する。
「イメージはアクティビティーの道の駅」とアミューズのアドベンチャー事業部シニアスーパーバイザーの内藤裕志さんは語る。夏の本格開業に向けてシャワーやロッカールーム設備の充実や、eバイクレンタルも進めているという。

例えば、家族でFUJI GATEWAYでキャンプしてサイクリングをしたり、隣接のすばるランドでアミューズメントパークを楽しんだり、トレランやハイキングなどいつもとは違うアクティビティを盛り込んでみたり。富士山麓を遊ぶための場として、そしてコミュニティースペースとして、FUJI GATEWAYを経由すると楽しみがぐっと深まりそうだ。

FUJI GATEWAY (フジ ゲートウェイ)

〒401-0301 山梨県南都留郡富士河口湖町船津字剣丸尾 6663-1

FUJI GATEWAY 公式サイト

FUJI GATEWAY インスタグラム

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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