伝説のMTBユニットが「オフロードライドの楽しみ方」を伝授

91年に結成され、国内外のMTBレースを席巻したチーム「DIRT BROS（ダートブロス）」。BMXのバックグラウンドを持つ塚本 岳と、17歳で自転車トライアル世界一となった柳原康弘のコンビは、成績だけでなくそのファッションやライフスタイルで、マウンテンバイクファンに大きな影響を与えながらも1998年に解散。

その2人が、大阪梅田のシマノスクエアで再会。「オフロードライドの楽しみ方講座」というテーマで、「今、マウンテンバイクライフをどう楽しむか？」を昔話を交えて2時間語ってくれた！

30年前にマウンテンバイクプラスαを発信したダートブロス

「散走」や「RIDE&FISH」という、自転車と何か別のことや遊びなどを掛け合わせる楽しみかたを発信するシマノスクエアの店長、蔭山智彦さんが

「自転車を取り巻く環境が変化していく中で、マウンテンバイクってどういうものか？　どう楽しむか？を、90年代のマウンテンバイクブームから今まで、さまざまな形で関わリ続けている2人に、講師として語ってもらおうとお願いしました」

自身もエリートクラスのダウンヒルレーサーという経歴を持つ蔭山さんとダートブロスの2人だけに、ともすれば、打ち合わせは昔話になってしまうこともあったようだが「マウンテンバイクは楽しそうだけれど、どうしたらいいかわからない。どこをどうやって走ればいいのかわからない。興味はあるけど踏み出せない。そうした人に向けたオフロードライドの楽しみ方」として内容が決定したという。

マウンテンバイクのモノ・コト・トキを紹介

14時にスタートした講座は2人の紹介から始まり、BMXからグラベルロードまでオフロードバイクのジャンル、マウンテンバイクのジャンルなどを蔭山さんが解説。続くオフロードバイクの遊び方では、レースからツーリング、バイクロアを取り上げるなど、多様性にも言及。マウンテンバイクシーンの中でもハードコアな2人が、オフロードの入り口を紹介するという2時間だった。

平成２ケタ以降生まれの皆さま、ダートブロスってこんな２人です

左：塚本 岳（つかもとたかし）

Team Beyond the Boundaries
1970.11.23生まれ
1984年、BMX初参加で初優勝してMONGOOSEのサポートを得る。その後２度シリーズタイトルを獲得後MTBへ転向。1991年、ダートブロス結成。NORBAナショナルシリーズ*のデュアルスラローム**で２位を獲得。ダウンヒルでは、ジャパンシリーズ***年間総合優勝６回、アジア大陸選手権３度制覇。

UCIワールドカップ、世界選手権大会、アジア大会など世界各国で開催された主要大会でも入賞経験を持ち、30年以上経った今なお、国内のトップカテゴリーで走り続ける鉄人。https://www.facebook.com/teeteetee1970

右：柳原康弘（やなぎはらやすひろ）

1972.7.20生
1989年、世界選手権トライアルMTB部門で優勝。89、90年とJCF全日本選手権ダウンヒルを連覇。1991年、塚本岳の誘いに応じてダートブロスを結成。アメリカを拠点にNORBAシリーズやUCIワールドカップに参戦。

米国内のダウンヒル大会で優勝を果たしたほか、国内DHシリーズで３度のシリーズチャンピオンを獲得。現在はプロデューサーとして、MTBフィールドデザインやスクールを運営。MTBのおもしろさを独自の視点で伝えべく、精力的に活動中。https://www.yans.com/

*=2007年ころまでアメリカ国内のレースを統轄していた団体
**=下り坂に設置されたポールの間を走り抜ける競技。並行した２つのコースを交互に走って競う。
***=2001～2014年まで行なわれたJCF主催の公式レース

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【緊急告知！】7月のシマノバイカーズで2人が走る！

7月29～30日に富士見パノラマリゾートで行なわれる第31回シマノバイカーズフェスティバル。初日の夕方、この講座から生まれた企画「レジェンドライダー達によるデュアルスラローム（芝スラ）対決！」の開催が決定。ダートブロスに加えて高松健二氏・栗瀬裕太氏・檀 拓磨氏・竹本将史氏（5月末時点）が、メインゲレンデの特設コースを走る。詳しくはhttps://bikersfestival.shimano.com/2023/event_legend.html