【戸隠神社】長野県|日向涼子のやっぱり坂が好き-ロードバイクヒルクライムナビ-
日向涼子
- 2023年08月05日
ハアハアと汗かき、まだ見ぬ全国各地のヒルクライムスポットへ! モデルの日向涼子さんが気になる峠を実走レポート。今回はまもなく雪解けの長野県、戸隠神社(とがくしじんじゃ)へのヒルクライム!
長野県・戸隠神社(とがくしじんじゃ)
今回ご紹介するのは戸隠神社の中社にある大鳥居までのヒルクライムコース。ナウマンゾウの発掘で有名な野尻湖から長野県道36号信濃信州新線を通って20kmほど走ります。距離を聞くと、「長い!」と感じるかもしれませんが、起点から5kmほどは湖畔の近くを走るのでほぼ平坦です。
上り始めてから中盤までの7.5kmは7%前後とややきつめ、その後は2%前後と緩やかな上り坂。このコースは自然豊かで長野県が推し進める「ジャパンアルプスサイクリングロード」の一部で、標識や矢羽根型路面表示があるので走行環境は折り紙つきです。
戸隠神社へのアクセスというと、長野駅からバードラインを通って行くルートがメジャーですが、序盤にある通称「七曲り」があるのでオススメしません。その名のとおり、くねくねと曲がるヘアピンカーブの上、滑り止めのグルービングが施された路面の勾配は16%前後。加えて全面がスノーシェッドで覆われているのでサイクリストにとっては逃げ場がありません。
今回紹介するコースは起点までのアクセスは決して便利ではありませんが、交通量や路面状況は圧倒的にサイクリスト向き。野尻湖は観光スポットとして一度は訪れたい場所のひとつですしね。
野尻湖を離れ、長野県道36号信濃信州新線に入るとすぐに「もろこし街道」の文字が見えてきます。普段は比較的すいていますが、トウモロコシが旬の7月下旬から8月下旬は県内外から訪れた客で直売所の前に行列ができるほど。それぞれの店先でしょうゆだれを塗った焼きトウモロコシが販売され、香ばしい匂いが食欲を誘います。焼きトウモロコシ目当ての人は夏に、すいている道を走りたい人はシーズンを外すなど、目的に合わせて訪れるといいかもしれませんね。それ以外の季節も地元の高原野菜が販売中です。
ここを過ぎると本格的な登坂のスタート。一気にトルクがかかり、心拍も上がります。とはいえ、妙高戸隠連山国立公園でもあることから、さすがの眺望。ハアハアと荒い呼吸も息を吸うたび、「空気がおいしい!」と感じます。苦手意識がある直登の道もいつもよりうまくパスしているような気がしなくもありません(気のせいかもしれません)。積雪地域にありがちな路面の傷みが少ないのも一因と思われます。
黒姫山の登山口付近に入ると緩斜面になり脚への負担は軽減します。ただ、標高が上がるので踏まないと汗が冷えて肌寒さを感じるかも。そのうちに飲食店や人通りが増え、再び観光地に入ったことがわかります。ゴールまで残り1kmは緩やかなダウンヒル。スピードが出るので歩行者の通行の妨げにならないように気をつけましょう。
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