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絶景の磐梯吾妻スカイラインヒルクライムで篠さんが連覇|福島復興サイクルロードレースシリーズ

福島を代表する観光地、磐梯吾妻スカイラインを走るヒルクライムレースが、7月1日(土)、7月2日(日)の2日間にかけて行われた。

趣きの異なる2つの絶景コースを堪能

1日目は北側の高湯温泉から上る距離は短いが斜度がきつい14kmのコース。一部で霧の濃い区間があったものの、磐梯吾妻の中でも日本離れしたスケールの山岳道路が堪能できる硫黄平橋周辺は快晴に。第1回大会から参加する、モデルでヒルクライマーの日向涼子の挨拶とともに、レースがスタートした。

参加者に向け挨拶を行う、モデルでヒルクライマーの日向涼子さん
スタート前の集合写真

男子アスリート部門は三原圭太さん(無所属)が優勝。女子部門は築城光恵さん(フェロー/EMU)が終始先行したが、レース終盤で篠さんことテイヨウフウさん(MAS×SAURUS)が先頭に立ち、そのまま優勝を飾った。
レースに参加した県内の参加者からは「普段は土湯から上ることが多く、高湯から上ることが無かったので新鮮でした」と好評だったようだ。

男子アスリート部門優勝の三原圭太さん
前を引く築城光恵さん(フェロー/EMU)。その後ろにテイヨウフウさん(MAS×SAURUS)が続く
硫黄平橋周辺を走る参加者たち
レースを走る日向涼子さん
大会に協賛している郡中トラベル。参加者にトラブルが起きても大丈夫なよう、万全なサポート体制をとる

2日目は南側の土湯温泉から斜度は緩いが距離が長い27kmのコース。朝から快晴となり、夏のような日差しのなか、レースがスタートした。

1日目に優勝した三原さんの要望に応える形で、初日に立哨員として塙町より派遣されていたさいたま那須サンブレイブ所属の西尾勇人選手が臨時参戦。参加者にアドバイスする余裕を見せつつ、プロならではの圧巻の走りで優勝を飾った。

女子はレース前に「初日に先行した築城光恵さんにかわり、2日目は先行します」とコメントした篠さんが宣言どおりに先行。市原知奈さんを入れた3人で序盤ローテーションを行い、5km地点あたりからは築城さんとのデッドヒートを繰り広げた。結果は篠さんが築城さんを0.13秒差で下し、2日間連続で優勝を勝ち取った。

2日目の女子スタート
築城さんと篠さんによるデッドヒート
優勝したさいたま那須サンブレイブ所属の西尾勇人選手
男子と女子の先頭
絶景のなかゴールを目指す参加者たち
第一回シクロクロス全日本覇者、武内典子さん(無所属 旧姓:川崎)はなんとダブルレバーで参戦。「今年2度目のヒルクライムレースで楽しみにしていましたが、ちょっと準備不足でした。でもものすごく楽しかった」とコメント
ゴール後に笑顔を見せる女子ワンツー
下山前の集合写真

今回レースの舞台となった磐梯吾妻スカイラインは、4月上旬~11月中旬まで走ることができる。天候・災害等の影響で通行止めのこともあるので、事前に福島県県北建設事務所HPを確認しておこう。

2日目優勝の西尾勇人選手(塙町/さいたま那須サンブレイブ)のコメント

「初日に塙町職員として手伝いに来ていたら、主催から誘われたので急きょ参加しました(笑)。この場所は初めて走りましたが、思っていたよりも比較的緩やかなコースで、スピード感も楽しめました。また機会があれば福島復興サイクルロードレースシリーズに参加したいです」

総合優勝の三原圭太さん(無所属)のコメント

「地元なのでこのコースは普段からよく走っています。そのぶん、負けられないと思い頑張りましたが、勝ててよかったです。今回はアスリートの参加者が少なく寂しいところもあったので、次回以降もっと参加者が増えてくれるとうれしいです」

土湯温泉はこけし発祥の地。総合優勝した三原さんには10万円相当の巨大こけしが贈られた

女子優勝のテイヨウフウさん(MAS×SAURUS)のコメント

「浄土平はサイクリングコースとして大好きです。1日目は始終ギリギリな感じで前に出られず、築城さんについて行くだけで精一杯でしたが、ゴール残り2kmのつづら折りで築城さんのペースが上がらず疲れているのでは?と思いました。残り300mまでは正直勝てる気がしなかったのですが、最後のカーブを曲がりながらなんとか横に並び、力を振り絞ってラストパートかけました。その結果、そのまま差が開きゴールまで走り抜くことができました。それまでは完全にツキイチだったので、ちょい差しになってしまいましたが、現状勝つための最善を尽くしました。
2日目はスタート直後から築城さんと2人で抜け出し、5km地点まで3位の市原さんもローテに加わりましたが、それ以降は築城さんとの一騎打ち。ローテを回し3位との差を開けながら、お互い探りながら走りました。残り6kmで築城さんのペースアップに食らいつき、すべての上りを終えスプリントに備えました。ラストのコーナーは自分が先頭で入ったものの、最後横に並ばれた感触がありました。差されず先頭のままゴールできてよかったです」

磐梯吾妻スカイラインヒルクライム
大会公式サイト

次戦は第4戦「あぶくま洞ヒルクライム」田村市滝根町

福島復興サイクルロードレースシリーズ、次戦は7月17日(月・祝)に開催される「第4戦 あぶくま洞ヒルクライム」。古くは大多鬼丸の伝説で知られるあぶくま洞だが、メイン会場では約3億年から始まり8000万年前に作られ始めた入水鍾乳洞を見ることもできる。
競技は1stステージ5.4km、2ndステージ5.1km。2つのコースのタイム合計で順位を競う。
今年はあぶくま洞開洞50周年に合わせて賞品のグレードアップも検討されている。参加受付は7月10日まで。カテゴリーなどの詳細は公式サイトをチェックしよう。

福島復興サイクルロードレースシリーズ
第4戦 あぶくま洞ヒルクライム

開催日時:2023年7月17日(月・祝)
場所:福島県福島県田村市滝根町菅谷東釜山1 メイン会場

コースの近くには観光地として知られる鍾乳洞「あぶくま洞」もあり、家族で楽しめるヒルクライムだ。

あぶくま洞ヒルクライム
大会公式サイト

 

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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