キナンレーシングチームがレースを掌握、表彰台を独占&津田悠義が優勝|JBCF石川ロードレース
Bicycle Club編集部
- 2023年07月18日
JBCFの国内ロードレースシリーズ、Jプロツアー第11戦「第21回JBCF石川ロードレース」が、7月16日(日)福島県石川町・浅川町で行われた。真夏を思わせる灼熱のコンディションの中、KINAN Racing Teamがレースをコントロールし、津田悠義がチーム加入後初勝利を飾った。同チームは2位に新城雄大、3位にトマ・ルバが入り表彰台を独占。以下、KINAN Racing Teamプレスリリースよりレースレポートをお届けする。
厳しいコンディションのなか、チーム力で勝利を勝ち取る
福島2連戦の最終日となる石川ロードレース。この大会は21回を数える伝統のレースとも言えるもので、アップダウンを含んだ1周13.6kmのコースを9周回する122.4kmで競われた。
KINAN Racing Teamからは、昨日の石川クリテリウムで表彰台に乗った孫崎大樹、津田が引き続きエントリー。そしてトマ、新城、山本元喜、花田聖誠、宮崎泰史、畑中勇介と、エントリー可能な最大人数の8名が出走した。
レースは小さな逃げをきっかけに動きが生まれ、20名ほどの先頭集団が形成。ここにKINAN Racing Teamはトマ、新城、宮崎、津田、山本の5名を送り込む。2周完了時に設けられた中間スプリントは危なげなくトマが獲得し、上々の滑り出しとした。
KINAN Racing Teamは牽引や攻撃を仕掛けてレースを厳しいものに。この先頭集団は多少の出入りがありながらも徐々に人数を減らしていった。終盤に差し掛かったラスト3周、先頭集団は5名となる。KINAN Racing Teamからはトマ、新城、山本、津田の4人。対するのはシマノレーシングの石原悠希選手ひとりという圧倒的な数的優位を作り出した。
石原選手を振り落とすべく、各選手が攻撃を仕掛け、それに反応する石原選手の脚を削っていく。それらの動きが実り、先頭はトマと新城の2名として最終周に突入。このタイミングでの中間スプリントもトマが獲得。この日に設けられたスプリント賞2度を独占した。
津田は16秒遅れの3番手で最終周に入った。先頭の2名と4番手の石原選手とは1分ほどの差が開き、チームの勝利が濃厚に。レース全体の状況を整理したトマ、新城、津田の3名はほどなく合流。最終的にはシリーズランキング上位につけている津田をわずかに先行させ、トップ3がほぼ横並びでのゴールを迎えた。
表彰台独占というこの上ない成績を手にしたKINAN Racing Team。今年のロードレース前半戦を終えていったんの休息となるが、後半戦への期待を高まらせる締めくくりとした。なお、次回のチーム活動は7月22日、宇都宮競輪場で行われるバンクリーグを予定している。
津田悠義のコメント
「ミーティングで、きついレースにしていきたいと話していた。うまく攻撃を仕掛けて、割れた先頭集団に5人送り込むことができた。その後も攻撃を仕掛けてシマノレーシングとKINANだけになり、最終的には3人に態勢に持ち込んだ。 今日特に強かった新城さんやトマさんに勝ってもらいたかったが、助けてもらう形になった。ミーティングどおりのKINANらしい走りができ、ワンツースリーできてうれしく思う。 しばらくレース間隔があくが、チームとして大事なレースが控えているので、しっかり成績を残せるようにがんばりたい」
新城雄大のコメント
「作戦どおりにレースが進み、KINANらしい走りが久しぶりにしっかりハマったなという印象。それぞれの仕事をしっかりこなせるというのがKINANの持ち味だと思っていて、それは難しいことでもあるが、考えてやるべきことができた結果のように思う。
(数的優位の中で)石原選手が粘り強く反応してきたので、攻撃している側のKINANの選手も少しづつ消耗しヒヤヒヤするシーンもあった。最後まで気の抜けない展開ではあったが、最終的にそれぞれがやり切ってワンツースリーという結果が出せた。応援してくれているみなさまの前でこのような結果を出せることがプロとしてはうれしい。
個人的には前半戦が振るわず体調も優れなかったが、戻ってきた感覚を感じられたので良かった」
2023年Jプロツアー第11戦
第21回JBCF石川サイクルロードレース
日付:2023年7月16日
開催地・コース:福島県石川町・浅川町周回コース(1周13.6km)
距離:122.4km(JPT)
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Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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