日本人史上初、女子版ツール・ド・フランスに日本チャンピオンの與那嶺恵理が出場

Bicycle Club編集部

2023年07月23日

7月23日から30日まで、女子版フランスツールドフランス「ツール・ド・フランスファムアヴェクズイフト（以下略、TDFF）」が開催される。このレースに日本人として初めて日本チャンピオンの與那嶺恵理（ヒューマン・パワード・ヘルス）が参戦する。その事前情報をお伝えする。

ツール・ド・フランスファムアヴェクズイフトが7月23日開幕

ツールFEM）ツールドフランス８日間の走行距離は約1000km。獲得標高は約15000mというとても厳しいステージレース。最終日が23kmの個人タイムトライアルのため、実質７日間で1000km弱（ニュートラルを含む）を選手たちはこなす。８日間のステージ情報を見てのとおり、平坦ステージはほぼ無く、獲得標高が多い、厳しいコース設定となった。世界の女子トップ選手たちは、前半はフランス中部にある中央山塊の厳しい丘陵地帯を得て、終盤はピレネー山脈、ツールマレ―に挑む。

ここでは與那嶺をはじめ、スペインチャンピオンのマビ・ガルシア（リブレーシング・エクストラ）、アネ・サンテステバン（チームジェイコ・アルウラー、スペイン）、アネ・サンテステバン（チームジェイコ・アルウラー、スペイン）のスペイン人3選手のコメントを紹介する。

與那嶺恵里（ヒューマン・パワード・ヘルス）

與那嶺のツールドフランスでの主要な仕事は、チームのエース、バルバラ・マルコッティ（イタリア、ジロ・デ・イタリアドンネ総合19位）をアシストし、エースを安全に毎ステージの最終局面まで届けることだ。コースはきつく、上れるスプリンターじゃないと残れないハードなものになっている。

このツールドフランス８日間のステージレースに挑む與那嶺のコメントを武井亨介コーチが聞いた。
與那嶺選手本人のYouTube、動画をご覧ください。

マビ・ガルシア（リブレーシング・エクストラ）スペインロードチャンピオン　

ジロ・デ・イタリア・ドンネが終わった直後はちょっと疲れていたけど、マヨルカに帰って調整できたので、体力は完全に回復しました。ジロは暑かったけど、私はマヨルカで暑いのには慣れているので、私自身は大きな問題ではなかったです。このツールの期間中はかなり涼しそうなので、どの選手にも有利に働くでしょうし、その結果ハードなレースになるでしょうね。今回のツールは、特に最後の2ステージが総合を決めることになると思います。最終日のTTはどちらかというと、TTの得意な選手向けのコースで、私にはちょっと不利ですが、それでもできるだけのことはしたいと思っています。

ミレイヤ・ベニート(AGインシュランス・ソウダル・クイックステップ) 　スペイン・TTチャンピオン

初めてのTDFFなので、この場に来られてとても感動しています。今まで自分が走ったレースと比べてみても、これほどまでの大きなレースは走ったことがないので、とても楽しみです。チーム全体がツールに向け、とても盛り上がってます。コースは毎日がハードです。平坦な部分はほとんどないと思ったほうが良さそうですね。私はチームのために働いて、日々生き残りたいです。 TTも厳しいコースで、テクニカルなので、万が一雨でも降ると、かなり難しいコースになると思います。私自身は、最終日のTTで、スペインのチャンピオンジャージを着て走れるので、何が何でも最終日まで生き残ります。

アネ・サンテステバン（チームジェイコ・アルウラー）

ジロ・デ・イタリア・ドンネから体力は回復しました。ジロの最後の2ステージは、ほんとに暑かったです。幸いツールは、しばらくはレースしやすい天気が続くようですね。ツールのコースは毎日、本当に集中して走らないと、いつ何時何が起こるかわからないハードなコースになりましたね。ちょっとテクニカルな場所も多いコースだと思います。レース中の緊張感も高いでしょうから、日々生き残らないと、最終日のTTにはたどりつけないでしょうね。

大会公式サイト
https://www.letourfemmes.fr/en