7月23日、女子版フランスツールドフランス「ツール・ド・フランス ファム アヴェク ズイフト（以下略、TDFF）」がいよいよ開幕した。このレースは7月23日から7月30日まで開催されるステージレースで、日本チャンピオンの與那嶺恵理（ヒューマン・パワード・ヘルス）が参戦、クレルモン=フェランのスタートラインには世界チャンピオンのアネミエク・ファンフルーテン（モビスター、オランダ）らと並ぶことになった。
A.S.O./Thomas Maheux
第１ステージはクレルモン=フェランから
TDFF初日は、多くの観客で溢れるクレルモン=フェランからスタートし、124㎞を走るコース。平坦ではない平坦ステージで早速総合争いが起きた。ベルギーチャンピオンのロッタ・コペッキー（SDワークス）が見事なチームワークから逃げ切り、後続に40秒以上の差をつけ優勝、マイヨジョーヌを獲得した。
第１ステージで優勝し、マイヨ・ジョーヌを獲得したロッタ・コペッキー A.S.O./Thomas Maheux
日本チャンピオンの與那嶺は、所属チームのエースバルバラ・マルコッティ（ヒューマン・パワード・ヘルス、イタリア）の落車の復帰サポートなどの仕事を行いながら、トップから４分30秒遅れの69位で無事にゴールをしている。ここでは與那嶺をはじめ、スペインロードチャンピオン マビ・ガルシア（リブレーシング・エクストラ）、アネ・サンテステバン（チーム ジェイコ・アルウラー）のコメントを紹介する。
なお、ミレイヤ・ベニート（AGインシュランス・ソウダル・クイックステップ）スペイン・TTチャンピオンは初日落車をし、リタイア第１号となってしまった。明日はステージ２日目にして、今大会最も厳しいクイーンステージとなる。
與那嶺恵里（ヒューマン・パワード・ヘルス）
レースを終えた與那嶺選手のコメントを武井享介コーチがインタビュー、レース詳細についてたっぷり話を聞いた。與那嶺選手本人のYouTube、動画をご覧ください。
マビ・ガルシア（リブレーシング・エクストラ）スペインロードチャンピオン
A.S.O./Thomas Maheux
ツール・ド・フランスの初日ということで、プロトン全体に緊張感はありましたが、私が予想したほどの緊迫感ではなかったように思います。今日の第1ステージを勝ってマイヨ・ジョーヌを着たいと思う選手がたくさんいたので、前に出ようとしていた選手が多かった印象がありますね。
レース前は、今日のステージの後半には風の影響があるかと心配していたのですが、思っていたほど風は強くなかったです。風の影響は私自身は感じませんでしたが、レース後半の下りは思っていたよりも少しテクニカルなコースでしたね。
また、やはり今日も気温は高かったです。もちろん先日のジロほどではありませんが、私自身レースの間中ずっとのどが渇いてしまって、水分補給を次々としなくてはならない1日でした。
アネ・サンテステバン（チーム ジェイコ・アルウラー）
スタート前のチーム ジェイコ・アルウラー。左がアネ・サンテステバン A.S.O./Thomas Maheux
今日は、ほとんどの選手にとってきついステージになりましたね。1日中プロトンの中では、緊張感が漂っていました。コース自体が常に上り下りのあるものだったこともあり、どの選手もプロトンの中での位置取りには、かなり神経質になっていましたね。
幸い、今日は大きなトラブルもなく第1集団でレースを終えることができたので私自身はよい1日だったと思います。やはりツールの初日はマイヨ・ジョーヌを狙う選手も多いので、どうしても緊張感のあるレースになりますね。レース中、風の影響を感じることもありましたが、幸いチームのみんながうまく動いてくれたおかげで、問題なく乗り切ることができました。
明日の第2ステージのコースもハードです。ゴール前の最後の上りとそこに向かう下りでの走りが、ポイントになるでしょうね。
大会公式サイト
https://www.letourfemmes.fr/en
