日本最長の市民ロードレース「ツール・ド・ふくしま」さいくり9月3日までエントリー受付中!
Bicycle Club編集部
- 2023年08月03日
9月9、10日に福島県浜通りエリアで日本最長となる211kmの公道市民レース「ツール・ド・ふくしま」が開催される。コースは一部国道6号を使うなどぜいたくなコース取り。それも太平洋岸沿いを北から南へ下り、最後は厳しい山岳コースで知られる葛尾村へ至るという国内では前代未聞のラインレースだ。
3人で走る駅伝の部やビギナー向けも充実
今回、編集部ではコースの下見をかねて、浪江町から川内村までを走ったが、正直、海外の山岳グランフォンドに匹敵するキツいコース。今後、海外からの参加者が見込まれるダイナミックなコースだ。
9日には75kmと40kmのサイクリングイベント、12kmのタイムトライアル。10日には211kmのラインレースに加え、コースを分割したロードレースや211kmを3人でつなぐ駅伝方式も用意され、レベルに合わせて参加できる。また、スタートとゴールが異なるラインレースということでゴール地点からスタートへはシャトルバスが用意される。移動に関して不安はない。
ルートは東日本大震災の被災地、福島第一原子力発電所の原子力災害から復興が進む福島浜通り等の広域を舞台にしている。そのなかでも双葉町は2022年8月に駅前を中心とした特定復興再生拠点区域の避難指示がようやく解除され、本格的に町づくりがスタートし、ようやく人が戻り始めたところだ。
こうしたなか国道6号を軸にロードレース大会が駆け抜けることは復興を象徴するイベントとなる。地元からはロードレースを通し国内外への情報発信が期待されている。
国道6号を走るぜいたくなレイアウト
浪江町を拠点に地元エリアのサイクリストの案内でコースを下見してきた。復興のために道路整備が進んでいて、かなり走りやすい印象だ。ただし、海岸沿いでもアップダウンがあり、さらに国道399号のKOM(標高約750m)を通って、葛尾村の周回コースを走るハードコース。完走することが名誉といえる。
復興の様子をぜひその目で見てほしい
大熊町はゼロカーボンを推進しており、自転車との相性もいい。いちごや甘酒でも有名。「復興しているところ、まだなところ、両方みていただきたい」という大熊町の吉田淳町長。高校時代に自転車で10km通学したときに使ったルートもコースに含まれており縁を感じるという。
昨年8月からようやく避難指示が解除され帰還が始まった双葉町。「イベントができるとこまできたことに進歩を感じます。興味本位でもいいので来ていただくことが大切です。現状を見ていってください」と伊澤史朗町長もレースを歓迎している。
地元から歓迎の声
エントリーは8月20日まで受付中!(8月27日まで受け付け延長)
ツール・ド・ふくしま
(福島復興サイクルロードレースシリーズ 第7戦)
2023年9月9日(土)
①タイムトライアル(川俣町・川俣高校周辺→飯舘村・道の駅までい館)12km
②サイクリング(楢葉・広野町 Jヴィレッジ)A)75kmコース、B)40kmコース
2023年9月10日(日)
ロードレース(新地町→葛尾村)211km ①→③→②の順でスタート
①211km(上級者向けコース)
(新地町・釣師防災緑地公園スタート→葛尾村・復興交流館あぜりあゴール)
②53km(制限時間最大1時間30分のビギナーコース)
(新地町・釣師防災緑地公園スタート→双葉町・東日本大震災原子力災害伝承館ゴール)
③Jヴィレッジ平坦コース91km
(新地町・釣師防災緑地公園スタート→楢葉.広野町・Jヴィレッジゴール)
④川内村山岳コース61km
(川内村・川内村役場スタート→葛尾村・復興交流館あぜりあゴール)
⑤オリジナル競技 3名1チーム駅伝
【1区】新地町・釣師防災緑地公園→楢葉.広野町・Jヴィレッジ(91km)平坦メイン
【2区】楢葉.広野町・Jヴィレッジ→川内村・川内村役場(59km)山岳メイン
【3区】川内村・川内村役場→葛尾村・復興交流館あぜりあ(61km)アップダウンメイン
<問い合わせ>
福島復興サイクルロードレース事務局
〒960-8602 福島県福島市太田町13-17
(一般社団法人みんぽうスポーツ・文化コミッション)TEL.024-531-4171
info@tour-de-fukushima.jp
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- 編集:Bicycleclub 文&写真:編集部
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