ツール・ド・北海道が事故によりレースキャンセル
Bicycle Club編集部
- 2023年09月08日
9月8日から10日の会期で開催されていたツール・ド・北海道(UCIアジアツアー2.2)の第1ステージ(8日実施)において、走行中の選手と対向車両による衝突事故が発生。これにともない、レースは100km地点でストップとなり、その後同ステージのキャンセルを決定。のちに残りステージの中止も決まった。
道北・道東地域が舞台となっていた今回。第1ステージは旭川市から新得町までの174kmに設定されていた。リアルスタートからハイペースで進行し、レース前半に控えていた2カ所の山岳区間でプロトンはいくつにも分断する展開となっていた。
そうした中、山岳頂上からのダウンヒル区間で事故が発生。後方から前線復帰を目指していた若手選手がコーナーで対向車線からはみ出し、対向車線を走っていた一般車両と正面衝突の格好となった。
当該選手は各所報道によれば心肺停止の状態でドクターヘリで搬送されたとされ、依然予断を許さない状況だという。
なお、事故発生後もレースは続いていたが、重大インシデント(事象)との判断がなされ、100km地点で走行ポジションを問わず全選手に止まるよう指示がなされ、しばしの協議ののちにレースキャンセルが決定。選手たちは所属チームの車両に乗り込み、新得町のフィニッシュ地点へと移動した。
残る第2・第3ステージについても、主催者による協議ならびにチームマネージャー陣によるミーティングにより、中止とすることが決定した。事故の詳細については調査が進んでいる。
ツール・ド・北海道はかねてより片側一車線(進行方向から見て左側)でのレースが基本となっており、今大会も開幕前のマネージャーミーティングなどではその点が周知されていた。また、コースの大部分はレース通過前後の数分から数十分は一般車両の通行を規制しており、主催者によれば事故現場についても対向車線の規制は行っていたという。
本件については、新しい情報が入り次第随時お届けします。負傷した選手の一日も早い回復を心から祈念しています。
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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