BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • Kyoto in Tokyo

STORE

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

スーダル・クイックステップなど19チームの出場が決定。アラフィリップ参戦か!|ジャパンカップ

10月13日から15日までの会期で開催される、アジア最高峰のワンデーレース「ジャパンカップサイクルロードレース」(UCIプロシリーズ)の記者発表が9月13日に行われ、全19チームの出場が決定。バーレーン・ヴィクトリアスやリドル・トレック、EFエデュケーション・イージーポストといったおなじみのチームから、スーダル・クイックステップやアンテルマルシェ・サーカス・ワンティといったトップシーンで活躍するチームの来日も。さらには、暫定エントリーには過去2度世界王者に輝いているジュリアン・アラフィリップ(スーダル・クイックステップ、フランス)らが名を連ねていることが明らかになった。

アラフィリップの古賀志林道攻略はあるか!?

今回で30回目の記念大会であるジャパンカップには、最上位カテゴリーであるUCIワールドチームから7、セカンドカテゴリーの同プロチームから3、サードカテゴリーの同コンチネンタルチームは海外が1、国内が7、とエントリーしていることが発表された。

2023ジャパンカップサイクルロードレース 出場チーム一覧

その中には、前回大会でニールソン・パウレス(アメリカ)が優勝したEFエデュケーション・イージーポストや、2015年と2019年にロードレースで優勝しているバウケ・モレマ(オランダ)擁するリドル・トレックが含まれる。また、われらが日本のエース新城幸也が所属するバーレーン・ヴィクトリアスも参加が決まっている。モレマや新城は同時に発表された暫定エントリーリストにも名前が入っている。

バーレーン・ヴィクトリアスの出場予定選手

ビッグトピックは、スーダル・クイックステップの参戦だ。これまでたびたびシーズン最多勝を上げてきたプロトン最高チームの1つが、10年ぶりにジャパンカップへとやってくる。さらには、チームリーダーの1人であるアラフィリップが参戦を予定していることも分かった。出場がかなえば、古賀志林道の難コースに初トライすることとなる。2020年・2021年に世界王者となり、2019年にはツール・ド・フランスでマイヨ・ジョーヌを14日間着用するなど、数多くのタイトルを獲得してきた“チャンピオン”が日本のファンを前にどんな走りを見せるだろうか。

2023ジャパンカップに参戦を予定しているジュリアン・アラフィリップ。初の古賀志林道でどんな走りを見せるか ©️ A.S.O./Charly Lopez

このほか、チーム ジェイコ・アルウラーでは今年のジロ・デ・イタリア個人総合7位のエディ・ダンバー(アイルランド)、昨年は直前で出場を取りやめたイスラエル・プレミアテックからは過去にツール4回制覇のクリストファー・フルーム(イギリス)が参戦を予定。30回記念大会を華やかにする熱い戦いが期待できそうだ。

イスラエル・プレミアテックからはクリストファー・フルームが暫定エントリー。お気に入りの日本で活躍を誓う ©️ A.S.O./Charly Lopez

国内コンチネンタルチームは、大会独自の選出要件(7月31日までのUCIチームランキングにおける日本籍チーム上位6つ、主催者推薦枠1つ)からJCLチーム右京、キナンレーシングチーム、マトリックスパワータグ、ヴィクトワール広島、レバンテフジ静岡、愛三工業レーシングチーム、そして地元の雄・宇都宮ブリッツェンの出場が決定。日本ナショナルチームも編成される。

国内出場チーム Photo: Syunsuke FUKUMITSU

ジャパンカップサイクルロードレースは、日本で唯一、国際自転車競技連合(UCI)より、ワールドツアーに次ぐ「プロシリーズ」に認定されるアジア最高位のワンデーロードレース。ツールやジロといった、世界の第一線で活躍するトップ選手たちの本気の勝負を間近で見られる絶好の機会である。新型コロナ禍を乗り越え3年ぶり開催となった2022年大会では、3日間延べ13万人を超えるサイクルファンが宇都宮に足を運んだ。

2023ジャパンカップサイクルロードレース 出場チーム

●UCIワールドチーム(7チーム)
アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ(ベルギー)
コフィディス(フランス)
バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)
EFエデュケーション・イージーポスト(アメリカ)
リドル・トレック(アメリカ)
チーム ジェイコ・アルウラー(オーストラリア)
スーダル・クイックステップ(ベルギー)

●UCIプロチーム(3チーム)
ロット・デスティニー(ベルギー)
チーム ノボ・ノルディスク(アメリカ)
イスラエル・プレミアテック

●UCIコンチネンタルチーム(海外・1チーム)
リュブリャナ・グスト・サンティック(スロベニア)

●UCIコンチネンタルチーム(国内・8チーム)
JCLチーム右京
キナンレーシングチーム
マトリックスパワータグ
ヴィクトワール広島
レバンテフジ静岡
愛三工業レーシングチーム
宇都宮ブリッツェン

●その他
日本ナショナルチーム

※9月13日主催者発表

トップチームが魅せる“本気の戦い”

開催地・栃木県宇都宮市で行われた記者発表には、ロードレース中継などでおなじみの栗村 修さん(ツアー・オブ・ジャパン組織委員会 委員長)がゲストとして登場。30回記念大会の見どころとして「トップチームがしっかりとコンディションを整えて臨む“本気の戦い”。どのチームも勝ちに来る」と述べ、ハイレベルのレースへの期待を語った。

30回記念大会への期待を口にした栗村 修さん Photo: Syunsuke FUKUMITSU

また、佐藤栄一・宇都宮市長も登壇し、主催者代表としてあいさつ。「多くの困難を乗り越えて30回までこぎつけました。多くの方々の努力の結晶であり、理解がなければできませんでした。世界から豪華なメンバーがそろい、魅力あるレースにできると思います」と述べ、節目の大会への期待を口にした。

挨拶の壇上に立つ佐藤栄一・宇都宮市長 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

これまで数多くの好レースを演じてきた、地元チームの宇都宮ブリッツェンからは谷 順成、小野寺 玲、阿部嵩之、堀 孝明、沢田 時の5選手がステージへ。ジャパンカップに合わせた特別デザインのジャージをお披露目し、「カクテルをイメージしたグラデーション」とのコンセプトが選手たちから説明された。ベテランの阿部は「とても刺激的。気持ちが高まってくる」と誇らしげな表情を見せ、キャプテンの谷は「地元チームとして存在感を見せていきたい。みんなでひとつになって盛り上げていきましょう!」と意気込んだ。

特別ジャージを披露した宇都宮ブリッツェンの選手たち Photo: Syunsuke FUKUMITSU

このほか、大会アンバサダーとして過去2回クリテリウムを制している別府史之さんの就任も発表。「今年のジャパンカップを全力で盛り上げます。ぜひ宇都宮でお会いしましょう」とのメッセージも寄せられた。

大会アンバサダーに就任した別府史之さんがメッセージを寄せた Photo: Syunsuke FUKUMITSU

今年は10月13日(金)から宇都宮市内で関連イベントが始まり、翌14日(土)に宇都宮市中心部での「ジャパンカップクリテリウム」、そして15日(日)がメインイベントの「ジャパンカップサイクルロードレース」が実施される。

2023ジャパンカップサイクルロードレース

10月13日(金)18:00~ チームプレゼンテーション

会場:オリオンスクエア

10月14日(土)15:40~ 2023ジャパンカップクリテリウム

会場:宇都宮市大通り周回コース(2.25km×15周回=33.75km)
※関連イベントは14:30から開始

10月15日(日)10:00~ 2023ジャパンカップサイクルロードレース

会場:宇都宮市森林公園周回コース(10.3km×16周回=164.8km)
※選手紹介・出走サインは9:00開始

ジャパンカップサイクルロードレース 公式ウェブサイト
https://www.japancup.gr.jp/

SHARE

PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

No more pages to load