ライアン・カバナが逃げ切り、おおいたアーバンクラシックで勝利。キナンがワン・スリー
Bicycle Club編集部
- 2023年10月01日
9月30日と10月1日の2日間、大分県大分市で「J:COM presents OITAサイクルフェス!!! 2023」が開催。大会2日目となる10月1日は、UCI1.2カテゴリーのレースとして、大分スポーツ公園を中心とした11.6kmの周回コースでロードレース「おおいたアーバンクラシック」が行われ、残り3周回で先頭集団から飛び出したリチャード・ケイン(ARAスキップ・キャピタル)とライアン・カバナ(キナンレーシングチーム)が逃げ切り、フィニッシュ前の上りでケインを振り切ったカバナが優勝を飾った。
序盤の落車で優勝候補のダイボールが一時遅れる
9月30日と10月1日の2日間、大分県大分市で「J:COM presents OITAサイクルフェス!!! 2023」が開催。大会2日目となる10月1日は、UCI1.2カテゴリーのレースとして、大分スポーツ公園を中心とした11.6kmの周回コースでロードレースが行われた。
11.6kmのコースは、長い上り区間こそないものの、残り9km地点およびフィニッシュ前の約1kmは5%前後の上りがあり、その他にも細かいアップダウンが続く。また、11.6kmと国内では比較的長いサーキットコースではあるものの、直角コーナーも多く、逃げ切りが多いレースとなっている。
18チーム100名の選手がスタートラインに並び、地元スパークルおおいたレーシングチームを先頭に9時ちょうどにレースはスタート。
序盤から集団内で落車が発生するなど集団内は若干ナーバスな状況となり、優勝候補のベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)らも集団から一時的に遅れてしまう。そんな状況の中、メイン集団からはアタックが何度もかかるもなかなか決まらず、逃げ集団が形成されたのは3周目に入ってから。
3周目の残り1km地点から続く上り区間で留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOディベロップメントチーム)がアタックすると、多くの有力選手が追走を仕掛け、最終的に以下の21名が逃げ集団を形成。
- ドリュー・モレ/ライアン・カバナ/山本元喜(キナンレーシングチーム)
- フランシスコ・マンセボ/ホセ・ビセンテ・トリビオ/ゲオルギオス・バグラス(マトリックスパワータグ)
- アナトリー・ブディアク/ジェス・イワート(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)
- ウィリアム・イーブス/ケイン・リチャード(ARAスキップ・キャピタル)
- 織田聖/留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOディベロップメントチーム)
- ベンジャミ・プラデス/武山晃輔(JCL TEAM UKYO)
- 中井唯晶/風間翔眞(シマノレーシング)
- 阿部嵩之/沢田 時(宇都宮ブリッツェン)
- キャメロン・アイヴォリー(セントジョージ・コンチネンタル・サイクリングチーム)
- カーター・ベトルス(ヴィクトワール広島)
- 石上優大(愛三工業レーシングチーム)
メイン集団と逃げ集団のタイム差が40秒程度で進む中、6周目に11名の追走集団が形成される。
11名の追走集団が形成されたことでメイン集団のスピードは落ちていき、タイム差は1分以上に広がる中、先頭集団からも遅れる選手が出始める。落車が発生したこともあり先頭集団のペースが少し落ちた中、8周目にベンジャミン・ダイボール、柴田雅之(以上、ヴィクトワール広島)、新城雄大(キナンレーシングチーム)、床井亮太(レバンテフジ静岡)、石原悠希(シマノレーシング)の5名が先頭集団に追いつく。
8周目完了時点で先頭集団と後続集団のタイム差は4分にまで広がり、各チームのエース格となる選手の多くが先頭集団に入ったこともあって勝負は先頭集団の選手たちに絞られる形に。
リチャードとガバナが決定的な逃げを決め、一対一に
このまま終盤まで集団でいくかと思われた矢先、リチャードが集団から少し抜け出すような動きを見せると、10周目にカバナとリチャードの2名が抜け出すことに成功する。
11周目には先頭2名と集団のタイム差が1分にまで広がると、12周目にはダイボール、ベトルス、マンセボとモレが追走の動きに出る。しかし、先頭2名と追走4名のタイム差が縮まらない状態で最終周回に入り、逃げ切りが濃厚になる。
先頭は残り1kmを切っても2名のまま、フィニッシュ地点までの上り区間へ突入する。
残り200m地点でカバナが仕掛けると、リチャードは追走することができず、カバナが単独でフィニッシュラインに姿を見せる。フィニッシュライン上で片手ガッツポーズを見せたカバナが1週間前に開催されたJCL高知県宿毛市ロードレースに続いて2週連続での優勝を飾った。
2位にはリチャードが入り、3位には4名でのスプリントを制したモレが入る形となった。
速報リザルト
1位:ライアン・カバナ(キナンレーシングチーム)
2位:ケイン・リチャード(ARAスキップ・キャピタル)
3位:ドリュー・モレ(キナンレーシングチーム)
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