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フラッグシップの性能を受け継ぐミドルグレード「マドンSL6 Gen7」|TREK

トレックの誇るレーシングバイクとして確固たる地位を確立しているマドン。フラッグシップモデルのマドンSLRのDNAを受け継いだミドルグレードとして誕生したのが、今回インプレッションした「マドンSL6 Gen7」だ。

グレードの異なるOCLV500カーボンを採用

マドンといえばオールラウンダーとしてスタートし、エアロ化を経て現在は第7世代がトップレベルのレースで実績を積み重ねているフラッグシップモデルだ。新たに軽量化と振動吸収性、さらに空力性能を改善するアイソフローテクノロジーを搭載するなど、常に進化を続けている。

「マドンSL6 Gen7」では、フレーム形状をSLRと同形状としつつ、SLのフレーム素材にはグレードの異なるOCLV500カーボンを採用。フレーム単体での重量増はわずか100gに抑えられた。前作の同グレードとの比較では、完成車状態で300gの軽量化を実現するなど大幅な戦闘力アップが図られているといえよう。コンポーネントには素早く軽い力で変速が可能なシマノ105Di2、さらに50mmハイトのチューブレスレディカーボンホイールを採用するなど、パッケージングも含めて妥協なき性能が与えられている。

さらにSLRと比較して高められたのが汎用性だ。たとえばハンドルまわりは一体式でなく、バーとステムのオーソドックスな構造として、ポジションの調整幅を広げている。立ち位置こそミドルグレードとなるものの、その性能は上級者も満足させるものといえる。

MADONE SL6 GEN7(マドンSL6 Gen7)

価格:82万4890円(完成車)

SPEC

フレーム:500シリーズOCLVカーボン
フォーク:マドンKVFフルカーボン
コンポーネント:シマノ・105 Di2
ホイール:ボントレガー・アイオロスエリート50
サイズ:47、50、52、54、56、58
試乗車重量:8.3kg

シートマストとサドルをしならせ快適性を確保し、空力性能の向上や軽量化にも効果を発揮するアイソスピードテクノロジーを採用。そのほかの部分も含め、上位モデルのSLRとまったく同じフレーム形状となっている
SLRは一体型のエアロハンドルを採用するのに対してSLは角度調整が可能なRSLエアロハンドルバーを採用
ハイボリュームのハンガー部により、ペダリングのパワーを逃がさず後輪へと伝達する。BBはスレッドタイプのT47を採用する
横風にも強いカムテール形状を随所に用いる。ダウンチューブのボトルケージマウント台座を3つ設けることで取り付け位置を調整可能とした

MADONE SL6 GEN7をインプレッション

管 洋介:フォトグラファーとしても活躍するベテランレーサー。長年の経験を生かした視点から最新のロードバイクをインプレッションする

軽快な運動性能に加えて高速巡航にも優れるレースバイク

ボリュームのあるチュービングでシームレスなモノコック形状は他を圧倒する存在感だ。乗り味は非常にスピーディーで、超軽量かつ高剛性のフレームによるリニアな駆動伝達力により瞬時に高速域へと到達する。高まったスピードは卓越したエアロ性能の恩恵により軽い踏み味とともに維持することが可能だ。パワーを節約しながら目標への距離を縮めてくれるだろう。高剛性のフロントまわりが生み出す非常にシャープなハンドリングは、ダンシングの軽さだけでなく、コーナーへの切り込みもクイックに対応。これは高速時に瞬時に判断するライン取りで大きなアドバンテージとなる。上位モデルの一体型と異なりケーブルを完全内装できる2ピースのRSLハンドルバーが採用されている。これはハンドルポジションの調整が容易でユーザーにうれしい機能だといえる。

TREK公式サイト

出典

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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