2つの東京五輪コースをつなぐロードレース東京多摩2023、交通規制と観戦ポイント
Bicycle Club編集部
- 2023年12月01日
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12月2日(土)、3日(日)に東京2020オリンピック・自転車ロードレース競技の舞台となった東京都西部の多摩地域を中心とした、「THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2023」が12月2日から3日にかけて開催される。
2日は東京都府中市にある味の素スタジアムでホビーレーサー向けのイベントを中心に、プロ選手たちによるエキシビジョンレースや、翌3日に開催される「THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2023」に出場予定の選手たちが登場するチームプレゼンテーションが開催される。ここでは国内では珍しいラインレース、それも東京西部の多摩地域中心部で開催される都心型レースのコースプレビューおよび出場予定選手を紹介する。
1964、2020の東京五輪で使われたコースを走る「THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2023」
12月3日に東京都西部の多摩地域で、11月23日にレインボーブリッジを含む東京都湾岸地域を中心とした「GRAND CYCLE TOKYO レインボーライド」に続き、「THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2023」が開催される。
特に男女ロードレースについては東京2020オリンピックでも使用されたコースを一部使用する形での都心型ラインレース、エリート男子は72.6kmのコースで、エリート女子は49.8kmのコースとなる。
スタートは八王子市富士森公園
八王子市にある富士森公園をスタート地点とし、八王子市内を回ってから東京2020オリンピックでも使用された通称・尾根幹で親しまれている南多摩尾根幹線道路、府中市内中心街を経由して東京2020オリンピックではスタート地点となった武蔵野の森公園前のスタジアム通りをフィニッシュ地点とした72.6kmのコースで男子ロードレースは開催。
女子ロードレースについては八王子市内を回るコースをカットする形での49.8kmのコースで開催される。
(追記)
また、男子ロードレースでは富士森公園スタート地点から、6.1km(大中通り交差点)までがニュートラリゼーション区間となるほか、男子・女子ロードレースともに、残り43km付近からの対面通行区間があるため、その前後を含めた約2kmの区間がニュートラリゼーション区間となる。
※この区間通過中は、定速(30km/h)で走行し、追抜や走行ポジションの変更はなし、さらにタイム差のある集団があった場合、そのタイム差を維持してこの区間を通過するような指示がだされる。
スタートスケジュール
7:50 オープニングセレモニー(だんだん広場ステージ)
8:00 サインオン 出走サイン、出場者紹介(だんだん広場ステージ)
8:50 エリート女子 スターティングセレモニー
9:00 エリート女子 レーススタート(富士森公園)
9:05 エリート男子 スターティングセレモニー
9:10 エリート男子 レーススタート(富士森公園)
多摩地域のコースらしく全体を通してアップダウンが連続するコースとなっており、今回はコースの注目ポイントとして特に2つのポイントをご紹介したい。
1つ目はレース序盤に登場する谷野街道入口から創価大学前を経由し、新滝山街道から戸吹スポーツ公園へと続く2つの上り区間。約2kmと約3.5kmの上り区間が連続するため、レース前半のアタックポイントとなることが想定される区間だ。
2つ目は南豊ヶ丘フィールド前から是政橋までの、南多摩尾根幹線道路を中心としたアップダウン区間。時折コース幅が1車線にまで狭まる区間もあり、前後のアップダウン区間と合わせればここでもアタックがかかる可能性は十分にある。南多摩尾根幹線道路からは東京2020コースを逆走する形で、多摩市、稲城市を経て多摩川を渡る。
おすすめ観戦ポイントは京王堀之内駅付近
また、観戦ポイントしては上記区間以外に下柚木交差点と京王堀之内駅付近の2カ所をおすすめしたい。
今回のコースでは規制区間の関係で複数の場所で観戦することが難しくなっているが、下柚木交差点から京王堀之内駅付近までは最短で約1kmとなっており、選手たちは両ポイントの間を9kmほどコースを走るため、ペース次第ではあるものの、比較的近場で2回レースを観戦できる可能性があるポイントになっている。
是政橋で多摩川を渡り、フィニッシュは味の素スタジアム
そして是政橋から府中市街地を抜けて味の素スタジアムへ向かうコースは基本的に平坦区間となっており、集団スプリントを狙いたいチームがフィニッシュに向けてペースを上げる区間となるだろう。
フィニッシュ地点となるスタジアム通りは直線区間が長く、集団スプリントとなった場合は迫力のあるスプリントが見られるのではないだろうか。
なお、レース当日はコースを中心に大規模な交通規制が行われる。
コース横断可能なポイントや車両での移動については以下の警視庁WEBサイトの規制情報を確認いただきたい。
注目選手
「THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2023」には国内UCIコンチネンタルチームを中心に、クラブチームや大学チーム等26チームが出場する。ここでは11月30日時点で発表されている出場予定選手の中から注目選手をピックアップする。
岡本 隼(愛三工業レーシングチーム)
今シーズン、クリテリウムレースを中心に集団スプリントで活躍を見せているスプリンターの岡本。スプリンターではあるものの、ジャパンカップ等でアップダウンのあるレースでも活躍できることを証明しており、相棒の草場啓吾とあわせて強力な2枚看板がレースを支配する可能性がかなり高いだろう。
兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)
ツール・ド・九州ではクリテリウム含めて2勝を挙げているスプリンターの兒島。
アップダウンでの対応力という意味では岡本の方に分があると思われるが、集団スプリントに向けてのチーム力という意味ではチームブリヂストンサイクリングが最も力があると思われ、集団スプリント狙いで兒島が優勝する可能性はかなり高いだろう。
山本大喜(JCL TEAM UKYO)
現日本チャンピオンである山本大喜。3週間前に開催されたツール・ド・おきなわでは見事な勝利を挙げており、アップダウンでうまくアタックを決めることができれば優勝の可能性も高いのではないだろうか。
フランシスコ・マンセボ・ペレス(マトリックスパワータグ)
9月に開催されたJプロツアー・経済産業大臣旗ロードで優勝しているマンセボ。
10月に開催されたおおいたアーバンクラシックでもレースの展開を作るなど、いまだ衰え知らずの47歳がレースを支配することもあるのではないだろうか。
その他、スプリンターでは孫崎大樹(キナンレーシングチーム)や小野寺 玲(宇都宮ブリッツェン)、岡 篤志(JCL TEAM UKYO)、パンチャータイプで中井唯晶(シマノレーシング)や石原悠希(シマノレーシング)、谷 順成(宇都宮ブリッツェン)、金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)らに注目したい。
出場予定チーム
UCIコンチネンタルチーム
・JCL TEAM UKYO
・キナンレーシングチーム
・ヴィクトワール広島
・マトリックスパワータグ
・レバンテフジ静岡
・愛三工業レーシングチーム
・シマノレーシング
・VC FUKUOKA
・宇都宮ブリッツェン
・チームブリヂストンサイクリング
・さいたま那須サンブレイブ
・スパークルおおいたレーシングチーム
クラブチーム
・群馬グリフィンレーシングチーム
・弱虫ペダルサイクリングチーム
・シエルブルー鹿屋
・イナーメ信濃山形
・アヴニールサイクリング山梨
・備後しまなみeNShare
・稲城FIETSクラスアクト
・ベルマーレレーシングチーム
大学チーム
・京都産業大学
・日本大学
・明治大学
・慶應義塾大学
その他チーム
・JBCF JET選抜A
・JBCF JET選抜B
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