柚木伸元が関西クロス希望が丘で独走勝利、2位副島、3位沢田
Bicycle Club編集部
- 2024年01月09日
1月7日(日)に滋賀県の希望が丘文化公園で関西シクロクロス 第7戦 ノースウェーブ 希望が丘が開催された。1週間後に控えたシクロクロス全日本選手権の前哨戦として注目されたトップカテゴリーのE1では柚木伸元(日本大学)が優勝した。
ホールショットは地元・沢田が決めるが、柚木がトップを独走
滋賀県野洲市で開催された。関西シクロクロス 第7戦 ノースウェーブ 希望が丘。このコースはアップダウンが激しく、特にスタート後、最初のコーナーを抜けてから始まるグラベルの長い上りは単純に個人の力が問われる。上りを抜けても、根っこの多いキャンバーや高いシケインなど、リズムよく走るにはトラップが多すぎるようなコースだ。
ホールショットは沢田 時(宇都宮ブリッツェン)が取り、U23全日本チャンピオンの柚木が続く。
2周目に入ると、その柚木がトップを走り、3秒ほど遅れて沢田と副島達海(大阪産業大学)が続く。シケインを柚木は乗車のままバニーホップで超えるが、沢田は自転車を担いで乗り越える。5周目に副島がメカトラでドロップし、柚木と沢田のランデブーがしばらく続いたが、6周目に入ると柚木が沢田を引き離しにかかり、単独トップでフィニッシュした。
いっぽう優勝をほぼ手中に収めていたが、2位争いがデッドヒート。メカトラから脱落した副島が追い上げファイナルラップに入るときにはその差は3秒まで詰め、沢田を抜いて2位でフィニッシュし、沢田は3位となった。
次週宇都宮での全日本に向けるブリッツェンの沢田、小坂
今回、若手の柚木、副島がその力を見せたが、次週、栃木県宇都宮市での開催となる全日本選手権は元日本チャンピオンの宇都宮ブリッツェン所属の2人にとって特別な大会となる。沢田は2016年に同じ宇都宮で開催された全日本選手権でチャンピオンになったコース。小坂は勤務先の宇都宮市役所があり、宇都宮ブリッツェンでの最後の全日本を迎えることになり、有終の美を飾りたいはずだ。ここではベテラン2人のコメントを紹介する。
沢田 時のレース後コメント
「早々に柚木選手、副島選手との3人のパックとなってレースを進めていたが、やはりバニーホップでシケインを超える柚木選手と微妙に差が開くので、それを追いかけるのにずっと苦しい展開だった。なんとか6周目までは粘っていたが、7周目で周回遅れの選手が前で落車をして、それに絡んでしまい差がついてしまった。今日は運もなかったし、脚もなかったなと思う。本当は今日、万全の走りをして自信を持って全日本に臨みたかったが、結果が伴わなかった。ただ、データを見るとパワーが出ているので、前の2人が今日は強かったと、そこは認め、全日本に向けて自分の調子が万全になるようにしっかり休んで臨みたい。全日本は優勝だけを目指しており、たくさんの方が応援に来てくださるので、今シーズン一番の走りをお見せしたいと思う」
小坂 光のレース後コメント
「今の自分の力は出せた。来週の全日本に向けて追い込むことはでき、今日よりさらにいい調子で臨めると思う。単独走行になったが、自分の走りに集中でき、ペースを上げることもできた。その集中力を最後まで維持できたのが良かった。厳しい結果が続いているシーズンだが、全日本を一番の目標にやってきたので、そこで一番力を出せるように頑張ります」
宇都宮ブリッツェン
https://www.blitzen.co.jp/
リザルト
男子エリート
1位:柚木伸元(日本大学)
2位:副島達海(大阪産業大学)
3位:沢田 時(宇都宮ブリッツェン)
4位:小坂 光(宇都宮ブリッツェン)
5位:横山航太(ペダル)
6位:村田憲治(岩井商会)
大会公式サイト:関西シクロクロス
https://kansaicross.com/
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