BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • Kyoto in Tokyo

STORE

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

【MAXXIS】高剛性でパワー伝達性に優れる|TLRタイヤインプレッション

ワイドタイヤの走行感とはいかなるものなのか? 3ブランドから注目のチューブレスレディタイヤをピックアップ。レーサーとホビーライダーの視点から「MAXXIS HIGH ROAD(マキシス・ハイロード)」をインプレッション!

ハイパーコンパウンドで転がり抵抗軽減とハイグリップを両立

マキシスのロードバイクタイヤラインアップのなかで、軽い走りとグリップ力を高次元でバランスさせたオールラウンドレーシングに位置づけられるのがハイロードだ。しなやかな170TPIのケーシングに、従来品よりも転がり抵抗を15%軽減しグリップ性能を20%高めたハイパーコンパウンドを採用した。チューブレスレディ仕様には、マキシスが独自開発した耐パンク素材であるK2(ケブラーコンポジット)を用いる。これにより通常のケブラーやベクトランよりも優れた耐パンク性能を実現している。

MAXXIS HIGH ROAD(マキシス・ハイロード)

価格:10,780円(700×25Cのタンウォールカラーのみ11,660円)
サイズ:700×25/28/32C
TPI:170
カラー:ブラック、タンウォール(25Cのみ)
重量:315g(28C)、350g(32C)
※上記はチューブレスレディ仕様の価格およびスペック、そのほかクリンチャー仕様もあり

32C

28C

商品詳細はこちら

「マキシス・ハイロード」をインプレッション

「剛性の高さを生かしたアグレッシブな走りができる」(管)

28Cと32Cの両者に共通するのが、剛性が高く動力の伝達性能に優れているということ。それに加えてチューブレスレディ仕様であることにより、路面追従性やコンフォート性能も高められているので、ストレスなく快適に走ることが可能だ。28Cを4.5bar、32Cを4.0barの空気圧から試乗したが、それぞれ0.7barほど下げた方が路面の凹凸でタイヤが跳ねることなく性能を生かせると感じられた。
28Cの魅力はなんといってもダイレクトに路面をとらえながらアグレッシブな走りが可能なことだ。レーサー好みの性能ともいえ、ゴールスプリントや攻撃的に加速を繰り返すシーンにマッチする。コーナーではフレームのバランスを感じやすく、芯の通ったコーナリングが楽しめる。またクライミング性能にも優れている。
いっぽうの32Cは、外径が大きいことでクルージング性能に優れているのがメリットだ。コンフォート性能についても28Cより優れており、悪路や夜間でも安心して走ることができる。ペダリングに対してのレスポンスやコーナーでの運動性能がマイルドな味付けとなることで、シチュエーションを選ばず使用できる。ただしマイルドという評価も28Cと比較した場合であり、基本性能は非常に高いタイヤといえる。
レースライクな運動性能で選ぶなら28Cで、乗り心地と安定感を求めるなら32Cという選択になるだろう。

管 洋介:本誌インプレッションでもおなじみのベテランライダー。スチールからカーボンまで、ロードバイクの進化を経験してきただけにタイヤに関する造詣も深い。今回は主にレーサー視点でインプレッションを担当した。体重68kg

「パワーライダーの高出力も受け止めるレーシングタイヤ」(柴山)

まず感じられたのは路面の抵抗感が少なく転がるタイヤだということ。ゴムの厚みがあり高剛性なタイヤが回っているという印象。タイヤサイドまでしっかりゴムで包み込まれている力強さがあって、アタック時やスプリント時の高出力を無駄なく路面へと伝達できている。
28Cでも32Cでも基本的な性能は同じ印象だが、大きく変わるのがコーナリングだ。28Cが俊敏で反応性に優れているのに対して、32Cでは安定志向となる。前者がレース向きなのに対して、後者は多くのライダーが安心できるコントロール性とグリップ感がある。メインターゲットとなるアスファルトの走行性能でも32Cが安定志向や快適性が増している印象だが、ハイエンドロードタイヤだけあって、平地巡航や上りの双方で太さによる重量増はそれほど感じられなかった。また32Cは、路面の凹凸が多いシチュエーションでエアボリューム増加による恩恵を受けられ、スムースに走ることができる。28Cで凹凸の多い場所を走る場合は空気圧を下げるなどの運用が必要だと感じられた。
総合すると28Cは純然たるレースタイヤであり、パワー系ライダーや体重のあるライダーがより性能を引き出せる。32Cは28Cの運動性能を踏襲しながらも快適性が向上しており、ロングライドや積載物の多いライドにも向いているタイヤだと感じられた。また両者とも性能を生かし切るのに重要なのが空気圧のセッティングだ。剛性と振動吸収性のバランスに優れた数値を見極めて運用したい。

柴山大輔:川崎市中原区のショップ「MAGNET」でメカニックを務める。ロードバイク歴も長く、現在はフルオーダーしたディスクブレーキ仕様のスチールロードに乗る。ホビーライダーとしての視点でタイヤをインプレッションした。体重52kg

問:マルイ
https://maxxis.jp/

▼タイヤインプレの総論はこちらの記事をチェック!

これからのロードバイクタイヤは30Cオーバーがスタンダード?|TLRタイヤインプレッション

これからのロードバイクタイヤは30Cオーバーがスタンダード?|TLRタイヤインプレッション

2024年01月22日

SHARE

PROFILE

Bicycle Club編集部

Bicycle Club編集部

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

No more pages to load