BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • Kyoto in Tokyo

STORE

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

ジロ・デ・イタリア2024の出場チーム決定。カンチェラーラ氏オーナーのチューダーが初出場

ジロ・デ・イタリアを主催するRCSスポルトは1月23日、2024年大会に出場する22チームを発表。18あるUCIワールドチームに加えて、4つの同プロチームもスタートラインにつくことが決定。昨シーズンから活動を行っているスイス籍のチューダープロサイクリングチームは初出場を決めた。

初出場チューダーにアウトサイダーとしての期待

ツール・ド・フランスと並び、グランツールの1つに数えられるイタリアでの3週間の戦いには、無条件で出場ができるUCIワールドチームのほか、第2カテゴリーの同プロチームにも4つの席が設けられる。

このうち、昨年のUCIチームランキングで上位入りしたイスラエル・プレミアテックとロット・デスティニーは、UCI(国際自転車競技連合)の規定により自動選出。ただし、後者は昨年末の時点でジロの出場権返上の意向を示しており、今回の出場チーム発表にも名を連ねることはなかった。

これにより、主催者推薦枠(ワイルドカード)が当初の2つから3つに増加。そこに選出されたのは、VFグループ・バルディアーニCSFファイザネ、チーム ポルティ・コメタの地元イタリアチーム。そして、初出場となるチューダープロサイクリングチーム。

VFグループ・バルディアーニCSFファイザネは、1990年代から長く大会に出場を続ける常連チーム。若手イタリア人ライダーがメインの布陣ではあるが、毎年ステージ優勝争いをにぎわせる好走を演じる。

VFグループ・バルディアーニCSFファイザネ Photo: VF Group – Bardiani CSF – Faizanè

チーム ポルティ・コメタは、アルベルト・コンタドール氏とイヴァン・バッソ氏、かつてのジロ王者2人が共同オーナーを務める。近年はジロを最大目標に据え、これで4年連続での出場となる。初出場だった2021年大会ではロレンツォ・フォルトゥナート(現アスタナ・カザクスタンチーム、イタリア)が名峰ゾンコランを制し、昨年は第7ステージでデヴィデ・バイス(イタリア)がステージ優勝。今季からは、オールドファンには懐かしい「ポルティ」がチームスポンサーに加わり、新たな名称で活動する。

チーム ポルティ・コメタ Photo: Team Polti Kometa

そして、悲願の初出場を決めたチューダープロサイクリングチーム。スイスの時計ブランド「チューダー」がメインスポンサーを務め、かつて個人タイムトライアルや北のクラシックで一時代を築いたファビアン・カンチェラーラ氏がチームオーナーを務める。チーム初年度の昨季は11勝を挙げる快進撃で、今年からはマッテオ・トレンティン、アルベルト・ダイネーゼ(ともにイタリア)、マイケル・ストーラー(オーストラリア)といったエースクラスが合流。チューダー社はジロの公式タイムキーパーでもあり、大会への貢献度も選考材料となったとみられる。

チューダープロサイクリングチーム Photo: Tudor Pro Cycling Team

ポガチャル、ワウト、ガンナらが集結

今年のジロは5月4日に、イタリア北西部のピエモンテ州で開幕。第2ステージから本格山岳が登場し、サントゥアリオ・ディ・オローパでの頂上フィニッシュが待ち受ける。また、2つの個人タイムトライアルステージ合わせて68.2kmを数えるほか、リヴィーニョやパッソ・ブロコンへの山岳ステージも待ち受ける。大会のフィナーレは5月26日、ローマで迎える。

2024年大会には、ツールとの2冠を狙うタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)が参戦を表明しているほか、ワウト・ファンアールト(チーム ヴィスマ・リースアバイク、ベルギー)、フィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアーズ、イタリア)、ジュリアン・アラフィリップ(スーダル・クイックステップ、フランス)、カレブ・ユアン(チーム ジェイコ・アルウラー、オーストラリア)らが集結する見込み。先のサントス・ツアー・ダウンアンダーを席巻したサム・ウェルスフォード(ボーラ・ハンスグローエ、オーストラリア)も出場を明かし、1年以上のブランクを経て第一線へと戻ってきたナイロ・キンタナ(モビスター チーム、コロンビア)も今季の目標に据えている。

ポガチャル、ワウト、ヴィンゲゴー……ツール&五輪はドリームマッチに!|ロードレースジャーナル

ジロ・デ・イタリア2024 出場チーム

UCIワールドチーム

アルペシン・ドゥクーニンク(ベルギー)
アルケア・B&Bホテルズ(フランス)
アスタナ・カザクスタン チーム(カザフスタン)
バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)
ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)
コフィディス(フランス)
デカトロン・Ag2rラモンディアールチーム(フランス)
EFエデュケーション・イージーポスト(アメリカ)
グルパマ・エフデジ(フランス)
イネオス・グレナディアーズ(イギリス)
アンテルマルシェ・ワンティ(ベルギー)
リドル・トレック(アメリカ)
モビスター チーム(スペイン)
スーダル・クイックステップ(ベルギー)
チーム DSMフィルメニッヒ・ポストNL(オランダ)
チーム ジェイコ・アルウラー(オーストラリア)
チーム ヴィスマ・リースアバイク(オランダ)
UAEチームエミレーツ(UAE)

2023年UCIチームランキング上位による自動選出(UCIプロチーム)

イスラエル・プレミアテック(イスラエル)

主催者選出(UCIプロチーム)

VFグループ・バルディアーニCSFファイザネ(イタリア)
チーム ポルティ・コメタ(イタリア)
チューダープロサイクリングチーム(スイス)

SHARE

PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

No more pages to load