キナンレーシングチーム6年ぶりのUCIヨーロッパツアー
Bicycle Club編集部
- 2024年02月12日
2月8日から2月11日までトルコで開催されたツアー・オブ・
ニュージーランドにつづく第2戦目
ツアー・オブ・アンタルヤはその名のとおり、トルコ南部の都市・
今年の2レース目に挑むキナンレーシングチームは、
個人総合最上位はドリューの16位
2月10日に行われた第3ステージでは、1級山岳頂上のフィニッシュラインをめがけての急坂クライミング。前線でレースを進めたドリューが踏みとどまり、ここまでを終えてトップから1分29秒差の個人総合18位につけている。
最後を飾る第4ステージも、これまでと同様に高低の変化の多いコースレイアウト。中盤にかねて長い登坂区間が待ち受け、標高1000m近くまで上る。打って変わって後半は下りと平坦が主に。大会の基点であるアンタルヤの中心部へと戻る、レース距離は183.9km。
レース序盤からアタックとキャッチを繰り返したのち、40km地点を過ぎたあたりで6人がリードを開始。やがて2分以上のタイム差まで拡大する。ただ、レース全体が落ち着くことはなく、集団がペースを上げて先頭を行く選手たちに迫る。80km地点を過ぎたところでいったんふりだしに戻ると、その後ろでは上りに耐え切れず遅れていく選手が続々と現れた。
この日唯一の山岳ポイントを過ぎ、122km地点に設けられた中間スプリントポイント通過をきっかけに、新たな逃げが生まれる。6人が仕掛けると、おおよそ30人ほどまで絞られていた集団はこれを容認。フィニッシュ前30kmを前にその差は2分近くまで広がる。キナンレーシングチームではドリューがメイン集団に残って集団へと進んだ。
先頭6人は貯金を切り崩しながらも、かろうじて逃げ切りに成功。ダウンヒルや平坦区間でペースを維持し、集団の追い上げをかわした。一方、メイン集団は21秒差でのフィニッシュ。
集団でレースを終えたドリューは最終的に、前日から順位を2つ上げて個人総合16位を確定。貴重なUCIポイント3点を獲得している。ドリュー含め6人が全4ステージを走り切り、大会を終えることとなった。
UCIヨーロッパツアーのレベルの高さを実感するとともに、可能性に賭けて挑み続けたKINAN Racing Team。悔しさや課題が残る結果となったが、この経験を先に控える国内外のレースにつなげる意欲を高めている。
次戦はJプロツアー・鹿児島2連戦
キナンレーシングチームの次回公式戦は、2月24・25日のJプロツアー・鹿児島2連戦を予定。1月からこなしてきた国際レースでの勢いを、国内開幕戦にも生かしていくという。
リザルト ツアー・オブ・アンタルヤ(UCIヨーロッパツアー2.1)
個人総合時間
1 ダヴィデ・ピガンゾーリ(イタリア、チーム ポルティ・コメタ)14時間9分38秒
2 アレッサンドロ・ピナレロ(イタリア、VFグループ・
3 エドアルド・ザンバニーニ(イタリア、バーレーン・
4 オドネ・ホルテル(ノルウェー、ウノエックスモビリティ)+
5 シモン・ダルビー(デンマーク、ウノエックスモビリティ)+
6 セバスティアン・レイシェンバック(スイス、
16 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+1分29秒
44 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+9分19秒
109 山本元喜(KINAN Racing Team)+56分18秒
123 レイモンド・クレダー(KINAN Racing Team)+1時間4分28秒
124 白川幸希(KINAN Racing Team)+1時間6分41秒
129 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+1時間12分44秒
DNF 畑中勇介(KINAN Racing Team)
チーム総合
1 Q36.5プロサイクリングチーム 42時間31分22秒
16 KINAN Racing Team +1時間2分25秒
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