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開幕! バーチャルで走る福島復興サイクルロードレースシリーズ、国際レース盛り上がる

先日、バレンタインデーとなる2月14日(水)の夜。福島復興サイクルロードレース2024シリーズ戦の前哨戦として、サイクリング・ランニングトレーニングプログラムZwift(ズイフト)によるバーチャルレースのシリーズ第2戦がおこなわれた。

福島復興サイクルロードレースシリーズ・バーチャルレースRound 2「オープンレース」Presented by NICO-OZレポート

2月7日(水)に行われた初戦は「日本クラブチーム対抗エキシビションレース」として、7つの日本ZwiftチームであるEMU SPEED CLUB、JETT、Marken-Corp、NICO-OZ、TMR、ZEAL、ZWCの所属ライダーのみが参加できる形式としていたが、今回はオープンレースとなるため、日本国内はもちろんのことZwiftの特徴でもある海外各地からの多くのエントリーがあった。

特に世界的に見ても強豪ライダーの名前が見られたようで、このことについてシリーズ解説者であるチームZWC・KENTAさんより「Zwiftパワー・ドットコムでレース結果に伴うポイントを多く獲得できるレースである、と認識されていることが大きいと思う」という分析があった。

Zwiftパワー・ドットコムとは?

このZwiftパワー・ドットコムというのはZwift公式のデータ管理サイトで、別途で登録することで毎回のZwift走行データを管理できるだけでなく、そのライド結果を蓄積することで日本国内のみでなく、世界の中で自分がどれぐらいのランキングか?も知ることができる。バーチャルでつながれるZwiftにおいて、気軽に世界中にいるライダーと走れるだけでなく、このような便利なアイテムを活用することも新たな楽しみを知るキッカケになるようだ。

完走すれば抽選で福島のご当地グッズが当たる

スタート前には冒頭、前回のレース振り返りやTOP3ライダーの紹介、さらには福島県の名産品・工芸品が当たる、完走者全員から厳正なる抽選により選ばれた5名を発表。併せて福島復興サイクルロードレースの各レース開催地の魅力や名産品などを大会事務局のハシケンさんが紹介。

今回は6月上旬に開催を予定している「エンデューロそうま」をご紹介。今大会は100分エンデューロなどを開催予定しており、福島県相馬市の大洲海岸を南北に走る「大洲松川ライン」のコースは、まるでZwiftワトピアコースのビーチサイドや海のトンネルの爽快な海岸線を走るような体験も味わえる。また、レース会場近くにある浜の駅・松川浦は地元のおいしい海産物のほか、令和5年度の第50回全国醤油品評会において農林水産大臣賞を受賞した、山形屋の「ヤマブン醤油」も購入できる。地元のとれたて魚の刺身に、この東北初の最高賞受賞を果たした山形屋の醤油と合わせる、という楽しみ方もできる。さらには、この相馬の北に位置する新地町にある「釣師防災緑地公園」は、9月開催の「ツールドふくしま」会場になる予定で、普段は常設のパンプトラックがあり、多くの子どもたちを中心に利用でにぎわっている様子も写真スライドを交えて案内した。

コースはツール・ド・ふくしまの双葉町伝承館ビギナーコースを意識したThe Big Ring

続いて、今回のレースプロデュースを担当するNICO-OZのNecotenさんにご登場いただき、コースの特徴などを説明。前回同様であるWATOPIAのThe Big Ringは、ツール・ド・ふくしまの双葉町伝承館ビギナーコースと、ほぼ同じレース距離、獲得標高となるレイアウト。クローズドで開催された前戦と違い、今回はオープンレースで平坦基調だがたび重なるアップダウンと、ジャングルの上り区間といった仕掛けどころで一層の熱い闘いが期待できる、など判りやすくコメントした。

総勢368人、男子A、B、C、D、女子Eの5カテゴリーがエントリー

いよいよスタート5分前となり、参戦ライダーたちが集まるZwiftのWATOPIAコースへ画面は移動。今回はA、B、C、Dの男子カテゴリー、そして女子だけのEカテゴリーという5つに分かれて、Aから順次1分ごとのスタートという方式が取られた。スタートループ2.2kmを含めたコース1周51.1kmのレースが夜8時ちょうどに開始された。スタート前にエントリー数の発表があり、Aカテゴリー107名 Bカテゴリー172名 Cカテゴリー64名 Dカテゴリー15名 そしてEカテゴリー(女子)が10名と総計368名という盛り上がりだ。

解説のKENTAさんが「お祭り騒ぎになってますね」という言葉のとおり、さっそくAカテゴリーの集団が体重比5倍以上の高速で展開する。この後の1分後にBカテゴリー、と続々と各カテゴリーも順調にスタート。5つのカテゴリーが同時にレース進行する中、配信担当のチームTMR・Kota氏が各クラスで動きがあると、見どころであるクラスの中継画面に素早く切り替える。

AカテゴリーはNathan Millerが優勝、2、3位はZWC、S.Hashimoto、Yusuke Katoが続く

最初にスタートしたAカテゴリーには前回レースの優勝者S.Hashimoto選手(ZWC)を始め、上位に入っていたトップ選手たちとともに海外選手勢も集団を引っ張っていく。「この中には、ZWCジャパンクリテリウムレースというレースシリーズの参加を通して、日本国内の強い選手たちの活躍を知る海外選手たちが、このレースで闘いたいと今回参加しているようです」とKENTAさんが解説。「リレントレス(RELENTLESS)というアメリカのチームや、HEXAGONE.CCというフランスのチームは、どちらも強豪チームですし、フィリピンのデュアスロンのトップ選手でもあるPavel Gonda選手は15秒パワーで1119ワットという数値を叩き出せる。そんな選手たちに日本選手勢がどう展開するか? を注目いただきたいですね」と観戦ポイントをコメント。

Aカテゴリーは中盤地点でアタックをつかまえるために高速展開になり、メイン集団が20数名にまで絞られる。そして先にあるジャングルループの途中まで上るポイント前でRELENTLESSのNathan Miller選手とJakob Wilson選手のアメリカからの参加コンビがアタック。その後の上りでパワーが6倍から7倍にスピードアップし集団は長く伸び、その中で前回優勝のH.Hashimoto選手(ZWC)やA.Manabe選手(EMU)がアタック、集団まで最大10秒ほどの差をつけて逃げる。しかし47km地点で集団が追いつき振り出しに戻った。

再びイタリアから参加のNoah LEVEQUE選手、アメリカのNathan Miller選手、そして日本勢からはMasaya.N選手(MiNERVA)、Yusuke Kato選手(ZWC)、S.Hashimoto選手(ZWC)となる5名の逃げが発生。その動きにつられて後続集団が活性するものの最後まで逃げには追い付かず、5名のゴールスプリントを制したのはアメリカのNathan Miller選手! S.Hashimoto選手は差されるも2位、そして前回レースで逃げに乗っているにも関わらず通信落車という残念な結果となったYusuke Kato選手が今回3位に入った。

もっとも注目の高かったBカテゴリー

解説のKENTAさんが「今回、一番注目している」というBカテゴリーは、今レースではカテゴリー最多人数がエントリーしていることもあり「一番、盛り上がるのではないか?」という予想。さらには「Bカテゴリーの選手ですが、じつはAカテゴリーの選手たちに勝る力を持っているんです。脚力の特徴として20分のパワーはAカテゴリーの選手に届かないものの、1分とか15秒のパワーが高くスプリントについてはAカテゴリー選手に勝てる選手たちも多いです。このようにスプリントを得意とする選手が多いBカテゴリーなので、スプリントに持っていく展開にぜひ注目いただきたいですね」と判りやすく分析。

Bカテゴリーは中盤まで50名ぐらいの集団で進んでいたが、Acropolis SprintにStoneway Sprintと連続するスプリント、さらに上り口からはS.Bongi選手(HAZAMA)を先頭に猛烈なスピードアップで集団が縦に長く伸びて30名ほど、そして下りのダート地点では20名近くまでに絞られる。ゴールまで残り3km地点では13名の集団となった。

この中で3倍近くまで落ち着いてパワーを温存し「15秒で16倍出せるほど、スプリントが抜群に強い」とKENTAさんがレース進行中に評価していたTMRのSATO NAKA選手が予想どおりゴールスプリントを制し、見事優勝を獲得した。そして最後までスプリントを競ったtakei daichi選手(OKT)が2位、ebi ebi選手(ZEAL)が3位と日本勢がTOP3を占めた。

Bカテゴリー優勝:SATO NAKA選手(TMR)コメント

先週のレースではジャングル地点で千切れたので、今レース前の目標として最後まで集団に残りたい!と。それに知ってる人も多いので楽しみにしてました。

レース中は、本当にこれでBカテゴリーなのか?って思うくらいキツかったです。特に前回、千切れてしまったジャングルの強度がキツくて、ボンギさん(S.Bongi選手)のアタックには全く付いていけなかったです。ただ、集団も付いて行けなかったので命拾いしました。そこからは、重い体重をフルに使って下りで休んで大分持ち直しました。

ゴール前では、もっと逃げが掛かるかと思ってましたが、ジャングルで皆の脚が削れていたのか意外にも逃げがキツくなく、個人的には理想的な展開でした。ゴールスプリントでは、エビさん(ebi ebi選手)のロングスプリントに合わせることを第一に考えてました。
あとで動画を見ると、エビさんのアイテムが「ドラフト」だったので助かったようです。これが「エアロ」だったら、もっと追いつくのが遅くなり逃げ切られてたかもしれません。勝ってムキエビにできて感無量です。良いエビチリになってくれたことでしょう(笑)

2位のd.takeiさん(takei daichi選手)も、すごく良いスプリントしてましたね。負けたかと思いましたが、エアロを使うのが少し早かったみたいで、自分の方がラストまでエアロの効果があったから勝てた感じです。本当にギリギリでしたね……運がよかったです。

普段、Zwift練習では「タム練」など結構な割合でTMRのイベントに参加することで、辛い練習もチームメンバーとワイワイやりながら走るので、モチベーションが保ちやすいです。最近は女子メンバーも増え、男性陣を引っ張ってくれて、ドンドン強くなって押され気味です。基本楽しむことがメインのチームなので、皆さんもよかったらTMRをチェックしてみてください。

5人のスプリントとなったCカテゴリー

Cカテゴリーは中盤で約20名の集団で1つで、3倍ぐらいのパワーで進んでいく。AやBカテゴリーのような高速展開の集団ではないが、このテンポの進行に耐えられない選手が少しづつ集団からドロップする形となって、上り口ではs.kaneda選手がアタック。そのうち集団がさらに小さくなり、残り10km地点では先頭集団は福島県在住というitcheyblackmore選手(NICO-OZ)を含めた5名でゴールスプリントへ。スプリント中盤から11倍以上を出して飛び出したs.kaneda選手が優勝を果たした。そして2位にTak Sugichang選手、3位にRyuta Itooo選手(ZEAL)が入った。

3選手が抜け出したDカテゴリー

Dカテゴリーは参加人数が少ないこともあり、スタートから落ち着いた展開に。しかし中盤からは集団が完全に崩壊しバラバラとなり、約30km地点ではD.Hosoda選手、takeshi sakai選手を含む3名が先頭集団を形成し、後続との2分以上の差をつけた。優勝はD.Hosoda選手、2位にtakeshi sakai選手、3位にk.nagao選手が入った。

SpeedSkateGirl選手が独走した女性Eカテゴリー

一方、女子Eカテゴリーは、前回のような男子に混ざってのレースと違い完全に女子だけがセパレートされてレースできるので、非常に落ち着いた状況でスタートを切れたようだ。

前回の女子カテゴリーで2位に入ったNICO-OZのS mayumi選手を始め、集団は最初、1つのままで展開していたが中盤で逃げが発生。いったん、この逃げはまとまり集団6名となったもののSpeedSkateGirl選手(DZR)が上り口から再び飛び出して、そのまま逃げの体制をキープして後続のメイン集団から30秒近いタイム差で優勝。一方でTMRのNA TOMI選手とB.よーちゃ選手、NICO-OZのS mayumi選手の3名がゴールスプリントにもつれ込み、NA TOMI選手が最後に差し切り2位、S mayumi選手が3位となった。ちなみに平均パワーはCカテゴリーより高かった。

中継時刻が夜9時30分までということで、Dカテゴリーのゴールシーンは中継を断念したものの、今回も非常に熱い闘いで参加選手の皆さんやYouTubeチャットなどでご声援いただき、盛り上がることとなった。この模様はバイシクルクラブのYouTubeチャンネルでもアーカイブでぜひご覧いただきたい。

リザルト 各カテゴリーTOP3

Aカテゴリー

1位・N.Miller(RELENTLESS)1:07:36
2位・S.Hashimoto(ZWC)+0.35
3位・Y.Kato(ZWC)+0.36

Bカテゴリー

1位・S.NAKA(TMR)1:13:16
2位・d.takei(OKT)+0.31
3位・e.ebi(ZEAL)+0.58

Cカテゴリー

1位・s.kaneda 1:22:36
2位・T.Sugichang(HAZAMA)+1.20
3位・R.Itooo(ZEAL)+1.72

Dカテゴリー

1位・D.Hosoda 1:35:03
2位・t.sakai+42.57
3位・k.nagao+3.28

Eカテゴリー:(女子)

1位・.SSG(DZR)1:21:17
2位・N.TOMI(TMR)+26.33
3位・S.mayumi(NICO)+26.53

バイシクルクラブYouTubeチャンネルではアーカイブ放送も

バイシクルクラブYouTubeチャンネルでは、当日の配信終了後もじっくり楽しめるアーカイブ観戦が用意されている。リアルタイムで見逃してしまった方も、ぜひチェックしてみてほしい。Round3以降も参加者募集中!

次回は第3戦はグループライドとなり、マクリ島のFlatland Loopを舞台にJETTプロデュースで皆さんと楽しくライドする企画となる。ライドリーダーから指定ワットなどリードに従いながら、チャットでの会話を通じて集団走行を楽しんでいただける絶好の機会となるので、ぜひともエントリーをご検討いただきたい。

・Round3 JETT プロデュースグループライド①
→エントリーはこちら

・Round4 JETT プロデュースグループライド②
→エントリーはこちら

出場するなら「Zwift」アカウントのほか「Zwiftコンパニオン」がおすすめ

またエントリーについては、事前にZwiftへのアカウント登録が必須である。そしてすでにアカウントを持っているライダーは、この機会にぜひ「Zwiftコンパニオン」を取得してほしい。普段、ワークアウトやペーサーライドを楽しんでいるのも良いが、世界中のライダーと一緒に走れるのが最大の魅力であるZwift。

その特徴を生かせるグループライドやレースのスケジュールを容易にチェックし予約できるのがコンパニオンなのだ。この機会にコンパニオンの使い方を覚えることで日頃、仕事や学校、家事などの要件で忙しい人ほど、スケジュールに合わせて隙間時間に参加したいグループライドやレースを予約すると計画的なトレーニングを進められるし、今回のバーチャルレースシリーズ・プロデュース担当Zwiftチームに入れば、もっとさまざまなチームライドに参加することも可能。女子ライダーは、多くのライダーが参加するグループライドで、大きい集団の中での走り方を覚えられる機会も得られるはずだ。

実際のレース参加方法やイベントレギュレーションなどの詳細は公式サイトをチェックしよう。

詳細はこちら

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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