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路面を問わずバイクを操る楽しさを提供するオールロード「グリフィン」|RIDLEY

ハイエンドモデルの新型から廉価モデル、全く新しいオールロードまで、2024年も個性あふれるさまざまなニューモデルが登場。今回の記事では「RIDLEY Grifn(リドレー・グリフィン)」を管 洋介がインプレッション!

バイクを操る楽しさや爽快感をこの1台で

べルギーのトップバイクブランドであるリドレー。ロードバイクでノア、ヘリウム、フェニックスの3シリーズ、グラベルバイクでカンゾーシリーズを展開するが、2024年に新たにグリフィンを登場させた。ロードとグラベルをボーダーレスに駆け抜けるオールロードであり、リドレーが新たな楽しさを提案するバイクだ。

じつはリドレーが初めてオールロードをカテゴライズしたのは2015年のこと。快適性が向上し、未舗装路を走れるXトレイルがこの年にデビュー。その思想は2023年まで舗装路と未舗装路の両方での走行性能を高めたカンゾースピードへと踏襲。これらで培った経験と技術を生かして誕生したのがグリフィンというわけだ。バッグやアクセサリーを取り付け可能なアイレットを多数備えることで、さまざまな用途への汎用性を大幅に向上。さらに安定性と快適性を確保するため、フレーム形状とジオメトリーを新設計した。

舗装路から未舗装路に路面状況が変わっても快適かつ安定感のある走りが可能なグリフィンが提供するのは、バイクを操る楽しさや爽快感といえよう。個々の使用条件に最適なタイヤに変更することでレースを除くあらゆる用途に対応できる。

日常のスポーツ走行から週末のキャンプライドまで、グリフィンをどう楽しむかはユーザー次第だ。

シートポストのフレックス性を高めるためにシートステーは下部にオフセットして接続される。シートステーは上下に扁平した形状で、振動吸収性と剛性を両立。あらゆる路面条件や走行スタイルに対応するため、最大38mm幅のタイヤが取り付けできるクリアランスを確保した
ダウンチューブ裏にも3ボルト仕様のアイレットを設けた。これにより前三角に大型バッグを取り付けた場合でも、ボトルケージの装着スペースを確保した
ケーブル類を完全内装することで空気抵抗を軽減し、ハンドルバッグの取り付けも容易になった
トップチューブ上のカバー内にはアイレットが装備されておりストレージバッグの取り付けが可能だ

RIDLEY Grifn(リドレー・グリフィン)

価格:45万1000円(完成車)
フレーム:30T/24T HM UDカーボン
フォーク:フルカーボン
コンポーネント:シマノ・GRX610
ホイール:シマノ・WH-RS171
サイズ:XS、S、M、L
重量実測値:9.3kg(ペダルレス)

リドレー・グリフィンをインプレッション

管 洋介:フォトグラファーとしても活躍するベテランレーサーでアヴェントゥーラサイクリングの代表も務める。最新のカーボンロードからスチールバイクまで、長年の経験を生かした的確なインプレッションが持ち味。身長168cm。

安定した乗り味があらゆる状況に対応。最初の一台として遊べる要素も多い

低重心にまとまったフォルムは非常にバイクの安定性が高く、スピードの伸びに身をまかせて次のシチュエーションへ向かう余裕が生まれる走行感だ。さらに38mmまでのタイヤ幅に対応しており、どんなタフな地形もパワーロスなくクリアできる信頼性も同居している。インプレバイクの仕様は実測で9.3kgとやや重量を感じるが、ホイールなどカスタマイズ次第でチューンアップできる幅も広く、最初の一台として遊べる要素が多いバイクだといえる。カラーリングも明るく、他に似ないリドレーらしいデザインがユーザーの心をくすぐってくれるだろう。バッグなどの付属品を装着できるアイレットが随所に設置されているのもポイントだ。ライダーのスタイルに合わせたバッグを取り付ければ、ライドのフィールドは無限に広がるといえる。

RIDLEY公式サイト

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PROFILE

管洋介

Bicycle Club / 輪界屈指のナイスガイ

管洋介

アジア、アフリカ、スペインなど多くのレースを走ってきたベテランレーサー。アヴェントゥーラサイクリングの選手兼監督を務める傍ら、インプレやカメラマン、スクールコーチなどもこなす。

管洋介の記事一覧

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