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2週連続、400人が平日の夜バーチャルライドに集まった|福島復興サイクルロードレース

福島復興サイクルロードレース2024シリーズ戦の前哨戦として、サイクリング・ランニングトレーニングプログラムZwift(ズイフト)によるバーチャルレースのシリーズRound4が2月28日(水)の夜におこなわれた。今回は先週のRound3に引き続いて「グループライド」形式の開催となる。ここではMCをつとめる牛むつみさんがレポート

福島復興サイクルロードレースシリーズ・バーチャルレース:Round4「グループライド」Presented by JETTレポート

先週開催のJETTプロデュースのグループライドRound3は、参加400名を超えるZwiftでも稀に見るような超ビッググループライドとして実施し、JETT代表のTsutomu Iwabuchiさんによるリーディングで参加ライダーの皆さんに楽しんでいただきながら、成功裏に終えた。そんなグループライド第2弾となる今回のRound4も、先週に引き続いてJETTプロデュースのグループライド。コースは先週のマクリ・アイランドから、Zwiftでは古参のコースであるワトピア。しかし2023年秋に追加されたばかりのルートとなる「Triple Flat Loops(トリプル・フラット・ループ)」という目新しい周回でライドやスプリントを楽しんでもらおう、という趣向のようだ。

Round3の様子はこちら

410人がバーチャルライドZwiftに参加、福島復興サイクルロードレースシリーズ

410人がバーチャルライドZwiftに参加、福島復興サイクルロードレースシリーズ

2024年02月24日

3つループを走るTriple Flat Loop

このルートは前回よりもアップダウンが細かく連続しながら海中トンネルを通り、15km地点を越えた地点で1回目の「Watopia sprint reverse」という200mのスプリントポイントがあり、その後にボルケーノを経由してもう一度、同じ地点で2回目の「Watopia sprint reverse」を通過。それから砂漠地点を目指して、ゴールまでのラスト2kmはフリー走行になる、というライドが計画されている。

今回のリーダーを務めるのは、RyoさんことRyo Shibataさん。なんと今ライドスタートとなる夜8時30分の前ギリギリまで、自身が中心に運営をおこなっている、毎週水曜日の夜19時スタートで開催のJETTグループライド「JETT Enjoy Home Japan Ride」に参加してからの合流。「先ほどのライドには、女子プロロードレースチーム『チーム・ビズマ・リーズバイク・ウーマン』のイギリス人選手Anna Hendersonさんもリカバリーライド目的のため一緒に走ってました」と報告しながら配信に登場してくれた。

そんなワールドワイドなJETTライドの集団取りまとめをおこなうスイーパー役は、TaiさんことTaijiro Sueishiあさん。Ryoさん同様トライアスリートでもあり、JETTグループライドに参加するとZwift画面上でアンロックされるJETTジャージ(こちらは同デザインのリアルジャージもあり)のデザイナー。さらには、英語が堪能なので海外の方とのチャットコミニュケーションをサポートする役目も担っている。

この2人のZwiftネームにはチーム名の「JETT」の後に「LG」と付いているが、これは「リーダーグループ」の略で、他にもグループライドをコントロールできる数名がLGとなっており、今ライドにもフォロー役として一緒に走ってくれた。リーダーRyoの奥様Tomoyo ShibataさんもLGメンバーで一緒に参加。このようなライディング能力だけでないサポート力溢れる所属ライダーが多くいるのも、JETTの素晴らしいグループライドコントロールを実現しているようだ。

スタート地点にはYouTube配信開始の8時過ぎから続々と参加ライダーが集合し、Zwiftコンパニオンを確認すると400名近い人数に。スタート前の福島復興サイクルロードレースのシリーズ紹介をしている間に、どんどんスタートに集まり8時30分のスタート時刻には400名を超えることとなった。これにはリーダーはもちろん、配信担当する大会事務局のハシケン氏や、解説のKENTA氏も驚き「さすが! 世界中からグループライドを学びにくるJETTのグループライドですね!」というKENTA氏のコメントを証明する形となった。

スタートしてから集団がまとまったタイミングで、改めてリーダーのRyoからチャットを交えて今回のライドやスイーパーを紹介するなかで、スイーパーのTaiさんは、JETTのチームソング「Ready Gou!!!」のジャケットのデザインも担当し、歌っているのが今回のバーチャルレースシリーズをバックアップするZwiftチームの1つ「TMR」の代表タムロリエ氏というコメントもあり急きょ、曲の紹介もされてにぎやかなライドとなる。日本では大会や選手のテーマソングや応援ソングなどめったにないなかで、チームのテーマソングがあるのは珍しいしすごい事だと思う。こうやって、さまざまな角度からZwiftやZwiftチームを盛り上げていこう!という力はリアルレース以上なのかもしれない。

盛り上がったスプリントポイント

そして1回目のWatopia sprint reverseスプリントポイントに近づくとチャットが盛り上がり、JETTチーム代表Iwabuchi氏に匹敵する匠の技のリーディングを誇るLGメンバーのKENSUKE ISHIIさんがジャージを脱ぎ、そしてスプリントを狙うライダーたちがスイーパーの周りに集まってくる。このWatopia sprint reverseスプリントのタイム更新を狙うコツとして「スプリントの始まる橋のたもとからスピードアップをしてもタイミングが遅く、できれば手前の上り終わりぐらいから踏んで、その後の下りの勢いも使って全開。これでスピードアップしてちょうどいいぐらい」とKENTA氏がアドバイス。

この1回目で注目されたH.arkstrong(NICO-OZ)さんが、配信を盛り上げるため1500w近くのフルパワーをスプリントの手前で出し切ってしまい沈む中、続いてS.NAKA(TMR)さんがスプリントを合わせて9秒02でトップタイムを叩き出した。その後にJ.I(JETT)さんが9秒15、Sho Fujitaさんが9秒41となり、こちらの3名がWatopia sprint reverseスプリントでの男子TOP3となった。

スプリントの後は、どうしても集団がばらけやすくなってしまうため、スイーパーが素早く動きまとめて25.4km地点にある、次の2回目スプリントに備える。こちらでは女子ライダーに注目し、約10kg/wという強烈なパワーで次々とスプリントポイントを通過。女子では、N.ATCHO(NICO-OZ)さん10秒46でトップとなり、続くtomina(TMR)さんが10秒60、S.Hanaka(EMU)さんが10秒89がTOP3となった。リーダーのRyoさんからはチャットで「本日のスプリントセグメントはStravaにも登録されています。速いライダーのみならず、自己ベストを更新することも、とても素晴らしいです!」といううれしいコメント。こうやってグループライドを通じても上手にトレーニングをおこなうことができるのだ。

パワー別に走れるから女子も楽しめる

じつは私、牛むつみがコロナ禍をキッカケにZwiftを利用し始めたとき、どのように走ってよいか判らず1人でペーサーライドやワークアウトを走っては手応えのなさにためらっていた。そんな中で女子には、もっとグループライドを利用してほしいと、今回の2回のJETTグループライドを通じて強く感じた。特に今回、約400名の参加者が集まっていただいたが、うち女子は16名の参加とリアルレースよりも女子の比率が低い。そこでリアルレースを目指している女子選手には、まずZwiftでグループライドを踏み台としてレース走行を体験するのも1つの手になると思う。

その理由として、パワーウエイトレシオ=kg/wでクラス分けされているので、男女差が出にくい。さらにリアルレースと違い、ライド参加人数があらかじめわかり、女子レースではめったに走れないような大きな集団で走ることができ、集団走行のノウハウを安全に身に付けやすい。

そしてクルマを気にしないでギヤチェンジなどの操作に集中できるので、ギヤチェンジの練習にもなるとも考えている。自走で遠くまで走れない場合でも、バーチャルならではのさまざまなコースを選べるので、「今日は上り」とか「今日は平坦の練習」という計画も立てやすい。そんなバーチャルライド「Zwiftグループライド」での女子の参加をさらに増やしていきたい。

最後のフリー区間をスプリントしてフィニッシュ

JETTグループライドに戻ろう。

いよいよスタートしてから約1時間30分が経過し、ラスト2kmのフリー区間へ入り、次々とゴール手前500m地点にあるFuego Flat shortスプリントポイントへ突入。男子ではLemmings(NICO-OZ)さんが28秒60を叩き出し、通称「牛ジャージ」を獲得! 続くCarl Rosenblaさんが29秒99、Kazuo Kazu Raphael Vamooooosさんが30秒15がTOP3となった。

また、女子はS.Hanaka(EMU)さんが36秒09で牛ジャージを獲得、S.Mayumi(NICO-OZ)さん38秒70、F.Murasameさんが39秒52とTOP3が出そろった。

リーダーのRyoのコメント

リーダーのRyoさんからは「本日もたくさんのご参加ありがとうございました! ご参加いただいた皆さま、Youtube配信で楽しんでいただいた皆さま、大変ありがとうございました! この福島復興でのグループライドには普段、JETTのライドに参加いただいている以外のライダー、初めてのグループライドの方にもご参加いただきました。

トレーニングを続けていくには仲間の存在は不可欠だと思います。JETTグループライドに参加いただければ、そこから仲間の一員ですし、あと天候を問わず、世界中から仲間が集まって走れるのでぜひ、今後もお気軽にご参加ください。このような機会でトレーニングの仲間が増え、よりチーム間の交流・個人間の交流が活発になり、これからの皆さまのトレーニングが充実したものに、楽しいものになればと思います」というコメントをいただいた。

福島復興サイクリング初戦は4月20日・21日のツール・ド・かつらお

今回グループライドの合間には、スプリントポイントに入るまでの集団の動きが落ち着いたときにはYouTube配信で福島復興サイクルロードレースの各レース紹介をおこなった。特にエントリー開始をしている4月20日・21日、葛尾村で開催される公道ロードレースの「ツール・ド・かつらお」は2017年におこなわれた同レースが、この福島ロードレースシリーズの素晴らしいスタートとなったこと、地元の温かいおもてなしや、豊かな里山を走る本格的な公道ロードレースの模様、おいしい名産品の数々を紹介。

きっと今年も婦人会のお母さんたちの手作りカレーがゴールで待っている、そんな温もり溢れる葛尾のロードレースに、このZwiftバーチャルレースに参加いただいた皆さまからも興味を持って、多くの参加者が集まってくれることだろう。

参加し完走すると豪華景品が抽選で当たる

今回のバーチャルライドでも、前回ライド完走者の皆さまの中から5名さまに福島県の名産品・工芸品が当たる抽選の発表をおこない、賞品として「浪江町、南相馬市、滝根町、小野町」から、それぞれ素晴らしい賞品をご用意いただいた。当選された皆さまは大会事務局へご連絡いただくと賞品が届くので、到着を楽しみにお待ちいただきたい。

次回のライドは「レース」となり、福島復興サイクルロードレースシリーズVR Round 5「FUKUSHIMA Race」 Presented by TMR。コースはWATOPIAのCoast_Crusherとなる。日程は3月5日の「火曜日開催」となり、レーススタートは8時。その30分前の夜7時30分からYouTube配信がスタートするので、ぜひご参加いただきたい。

バイシクルクラブYouTubeチャンネルではアーカイブ放送も、

バイシクルクラブYouTubeチャンネルでは、当日の配信終了後もじっくり楽しめるアーカイブ観戦が用意されている。リアルタイムで見逃してしまった方も、ぜひチェックしてみてほしい。Round5以降も参加者募集中!

次回は3月5日(火)は福島復興サイクルロードレースシリーズVR Round 5、TMR プロデュースオープンレースとなる。ライドスタートは夜8時00分、WATOPIAのCoast_Crusherが舞台。コースはほぼ平坦基調だが、合計8つのスプリント区間が設定される。来週もZwiftでRide On!!
3月5日(火) Round5 TMR プロデュースオープンレース②

→エントリーはこちら

3月12日(火) Round6 Marken-Corp  プロデュース オープンレース
→エントリーはこちら
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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