スペシャライズドは人間工学に基づくBody Geometryサドルの新作を発売。S-Works Phenom with Mirrorは3Dプリント技術を活用したサドルで、ライダーの坐骨結節幅により143mmと155mmの2種類から選択できる。
痛みを抑えてパワーを解放
デリケートゾーンへの圧迫を最大28%も減らせたら、魅力的ですよね? 人間工学に基づくデザインを科学的に検証したBody Geometry。このメソッドを斬新なMirror 3Dプリントテクノロジーと組み合わせたMirror シリーズは、パフォーマンスと快適性の高さは実証済み。今回新登場のS-Works Phenom with Mirrorは、ワールドツアーやワールドカップに参戦する世界最高峰のアスリートとの密接な関係から誕生しました。デリケートゾーンを保護し、血流を改善させながら、坐骨にかかる圧迫を最大28%減らすサドルです。
長い全長とフラットな形状が特徴のPhenom サドルは、ロンド・ファン・フラーンデレン優勝のカスパー・アスグリーンやUCIダウンヒル世界王者のロイク・ブルーニなど、トップクラスのライダーが愛用。他のスペシャライズドサドルと同じくBody Geometry メソッドを用いて開発され、際限なくチューニングができるMirror 3D プリントテクノロジーで作られています。
「S-Works Phenom with Mirror サドルの開発でスペシャライズドのサドルチームに協力できたのは貴重な経験でした。振動吸収性とMirror テクノロジーによる快適さが抜群で、14年間のレース参戦で使ってきたどのサドルよりも座り心地に優れています。これからもこのサドルを使い続けます」- スーダル・クイックステップ所属カスパー・アスグリーン
坐骨の圧迫を最大28%軽減
コンプライアンスに優れたカーボンシェルを凹形状にし、厚めのミラープリントを施すスペースを確保しました。20,055本のストラットと8,734個のノードから成る3Dプリントは変形量を多く持ちます。14,000本のストラットと7,799個のノードを持つS-Works Power with Mirror サドルを100mmトラベルのXCバイクに例えるなら、S-Works Phenomは150mmトラベルのトレイルバイクと言えるでしょう。この構造を振動吸収性に秀でたカーボンシェルに乗せ、超高解像度の圧力マッピングで測定したところ、坐骨にかかる圧迫は従来のフォームサドルより最大28%軽減しました。
デリケートゾーンの圧迫緩和
今から20年前、Body Geometryで最初に行った研究は、サドルに座った際のデリケートゾーンにかかる圧迫の緩和でした。新しいS-Works Phenom with Mirror サドルは、前傾姿勢での走行中に、デリケートゾーンではなく恥骨下枝で体重を確実に支えながら血流も妨げない人間工学に基づいたカットアウトを採用。当時からの研究成果を存分に生かし、デリケートゾーンとその周辺の神経の圧迫を和らげ、血流を保ち、医学的な問題の発生を防ぎます。
パフォーマンス重視の形状
全長27cm(Powerは24cm)でスペシャライズドのサドルの中で最もフラット形状のS-Works Phenom with Mirror サドルなら、最大限のパワーで走れるポジションが簡単に見つかります。お尻を前後に細かく調節してテンポペースの走行に適した位置を選んだり、さらにはヒルクライムでスタンディングとシッティングをスムーズに繰り返せます。
最先端素材
S-Works Phenom with Mirror サドルは革新的なMirror テクノロジーに加え、しなりを調節した凹型のフルカーボンシェルと7x9mmのカーボンレールを採用し、軽さと耐久性を両立。223gの軽さでパフォーマンス、快適性、耐久性を発揮します。
Body Geometry 人間工学に基づき設計、科学的に検証
問題を特定し、デザインによって解決し、科学的に検証するBody Geometry。私たちはこのメソッドを用いて、500時間以上に及ぶ厳格なテストを実施。全てはライダーに利益を確実にもたらすデザインを完成させるためです。圧力マッピングよるデータと、ライダーが感じる快適性を調べ上げ、設計の有効性を検証しました。こうして、S-Works Phenom with Mirror サドルが誕生したのです。
圧力マッピングを用いた検証
スペシャライズドは、開発した解決策がライダーに真のメリットをもたらすことを検証するツールとして圧力マッピングを採用しています。S-Works Phenom with Mirror サドルの開発では、男女各5名に協力してもらい、従来のフォームサドルと複数のS-Works Phenom with Mirrorのプロトタイプに座ってペダリングを実施。それぞれの被験者から圧力マッピングのデータを集めました。
プロトタイプの中で圧力マッピングの結果が最適だったものを微調整して、新しいS-Works Phenom with Mirrorへと改良。従来のフォームサドルとの比較で、圧迫を最大28%軽減することを確認しました。
快適性のテスト
快適性を調べるテストでは、20名の被験者が従来のフォームサドルとS-Works Phenom with Mirror サドルを比較。テストの条件を一貫させるため、被験者らがどちらのサドルに座っているのかをわからないようにしました。特定の出力でペダルを漕ぎながら、複数の姿勢を両方のサドルで試したのち、被験者らはより快適に感じられたサドルを回答。結果は満場一致でS-Works Phenom with Mirrorの勝ちでした。