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エロイカジャパンヴィンテージバイクの祭典を走るための「エロイカ入門」|カスタム編

5月11-12日に静岡県伊豆で開催されるヴィンテージ自転車の祭典「エロイカジャパン」。どんな自転車&スタイルで走ったらいいか古い自転車好きの編集部ニシヤマがやさしくガイド!
今回は伊豆の上りを少しでもラクに走るためのスペシャルギヤを紹介する。

伊豆をスペシャルギヤで上り切れ!

エロイカ、ミドルコース以上の面白さは「自分レベルだとギリギリかもしれない」っていうちょいキツめのコースを古い自転車で行くところにある。
伊豆の坂道はキツい、そして長い。無理なギヤ設定では脚を使い果たしてしまう。そこで、軽めのギヤ比設定で、疲れをなるべく蓄積しないカスタムが必要となる。これが「伊豆スペシャルギヤ」だ。

涙ぐましくもある低ギヤ比カスタム

古いレース用機材は、剛脚なレーサーがギッシギッシ上っていく前提なので、ギヤ比が高めだ。最小ギヤが42× 23Tとか、こんな男前ギヤでは坂道を数百mも上ったら脚がパンパンになってしまう。
古いレース用パーツを使う場合、選択肢は少ない。それでも、ツーリング用ギヤや裏技ほか、手持ちパーツと知識と技術を駆使して、低ギヤ比を作る。幸いレギュレーションでは、ギヤ枚数や歯数の大きさについては、何でもOKとされている。
エンジンの出力(エンジンがヴィンテージという人も少なからずいる)を考慮してカスタムという知恵で乗り切ろう。
これから紹介する写真は、昨年のエロイカ・ジャパンの参加車両たち。なんとしても走り切りたい、そんな本気が見られるカスタム。涙ぐましくもある努力の成果を見てまわるのも楽しい。

5アームでは、最小ギヤ28Tが装着できる数少ない選択肢、ストロングライト・99を使った伊豆ギヤ。カンパニョーロ・ヌーボレコードは定番ながら、特殊なミドルタイプのケージに交換してキャパシティーを稼いでいる。このケージは会場のフリマでも売っていた
5アーム内側に小さなPCDリングを装着できるように改造した手製のサポートギヤ。サンプレックスのリアメカはロングでなくツーリングケージに抑えているところに美学を感じるが、キャパがないのでフロントインナー時はローギヤしか使えないだろう
最近ロードコンポで見ることが少なくなったトリプルチェーンホイール。ワイドギヤ化としては、真っ当な解決策といえる。比較的新し目のカンパニョーロ・ケンタウルトリプル。Wレバーは、レアなカンパニョーロ純正のインデックスを使用している
トリプルの古いタイプ。レコードストラーダクランクの5アーム中間にボルト穴を設けトリプル化したもの。昔から軽いギヤが欲しいという要望はあったようだ。グランパギヤとも呼ばれていたようだ。リアメカはヌーボレコードのケージをラリーのロングに交換
こちらもストロングライト・99のショート5アームを使っている。リアメカは、元祖ジュラエースコンポのシマノ・クレーン。デュラエースのメカがまだない時代に、ツーリング用を持ってきた経緯もあって、使用例を見るとかなりワイドなスプロケでも使えるようだ
TA・シクロツーリストのチェーンホイール。前後はサンプレックスというフレンチコンビ。ちょっと前のランドナー定番の組み合わせで、球数多く比較的入手しやすいパターン。最小ギヤは、フロント34T×リア26Tぐらい。軽すぎずロードとして使いやすい感じだ
稀代のカンパニョーロ不人気メカ、グランツーリズモを使ったアッセンブル。使われているのを見るのはレア。対米輸出用に超ワイドスプロケに対応したリアメカで、最大の34Tを駆使しでギヤ比を稼いでいる。偏愛するちょっと変なメカと完走する、これも喜び

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エロイカ日本上陸10周年記念大会を5月11~12日に伊豆で開催!

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2024年04月05日

エロイカライドイベント

5月11日(土)
・エロイカフレンドライド30、80(仮称)
・パレードラン

5月12日(日)
・エロイカクラシック: Samurai(Long)、Odoriko(Middle)、Fuji80、Fuji30

エロイカビレッジフェスティバル

5月11日~5月12日
・チャオイタリア(メイン会場)

備考

主催:エロイカジャパン(株式会社EXプランニング)
主管:エロイカジャパンイン伊豆半島実行委員会
問:エロイカジャパン本部(japan@eroica.cc)

エロイカジャパン2024
公式サイト

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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