イツリア・バスク カントリーでヴィンゲゴーらが落車しレースが中断|ユキヤ通信
Bicycle Club編集部
- 2024年04月05日
新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)が出場中のスペイン・バスク州で開催中のUCIワールドツアー、イツリア・バスク カントリー(4月1日~6日)の第4ステージで大規模な落車が発生した。成績上位選手がケガをし、救急車で搬送のためレースが一時中断される非常事態となった。
ログリッチ、ヴィンゲゴー、エヴェネプールら多くの選手が落車し、救急車で搬送
第4ステージでは下りのカーブで落車が発生し、プリモッシュ・ログリッチ(ボーラハンスグローエ、スロベニア)、ヨナス・ヴィンゲゴー(ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)やレムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ、ベルギー)ら上位選手が巻き込まれた。このためレースが一時中断する事態に。競技無線の情報では、「リーダージャージを含む総合上位の選手たちが巻き込まれる重大な事故で、レースに帯同している救急車がコースを塞ぐ形で治療にあたっているが、救急車の数が足りないため、コースに外部から救急車を入れるために関係車両も充分注意して走行してください。その間はすべてのライダーをストップさせ、再スタートを待ちます」というインフォメーションが流れるほどの非常事態となった。
しばらくの中断を余儀なくされたレースはそれまで逃げていた6名の選手のみが残りの距離でレースを行い、メイン集団は全員がノーレース、タイムを争わず、フィニッシュに戻ってくるだけのレースとなった。このレースのタイムは全員が総合にかかわらないというニュートラルレース、総合首位はマティアス・スケルモース(リドル・トレック)となった。
いっぽう新城が所属するバーレーン・ヴィクトリアスのメンバーは幸いにも落車に巻き込まれることなく無事にフィニッシュ。ただ、このような事態になるとは予想もしていなかった新城はペイヨ・ビルバオ(スペイン)の総合ジャンプアップのためにリーダーチームとともに集団を牽引したが、残念ながらレースは結果に残らない形となった。
新城幸也のコメント
「今日は良い1日にはならなかった。6人の逃げができたあと、リーダーのボーラが集団をコントロールし始めたが、積極的にステージを狙いに行く牽引ではなかったので、今日もステージを狙っていたチームから自分が集団牽引に入った。差はすでに6分以上になっていて、ステージ優勝を狙うチームに協力を促すが、なかなか得られなかったので結局自分がひとりで30~40分引いていたが、状況は変わらず。ちょっとした横風区間があったので、チームでペースアップを図り、集団の活性化を狙った。それが見事にはまり、集団はスピードアップ。残り50kmで逃げと一気に3分差の射程圏に。上りが連続する周回に入り、集団から少し遅れたのだが、その下りで大落車が起きた。かなりスピードが出ているコーナーだった。レース展開が無駄になってしまったことはしょうがない。まずはけがをした選手たちの早期回復を願うだけ。レースは明日も続くし、引き締めて明日も走るだけだね」
レース公式サイト
- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
- PHOTO&TEXT:Miwa IIJIMA/ Team Bahrain Victoriou
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