ズイフトの「クライムポータル」に「Climb Portal Mt Fujiコース」が新登場! 鈴なり妖怪 鈴さんの体験会をレポート|Zwift
Bicycle Club編集部
- 2024年05月01日
今や言わずと知れたサイクリングトレーニングのひとつでありオンラインフィトネスプラットフォームの「Zwift(ズイフト)」。そのズイフト内のクライムポータル機能に、日本が誇るあの富士ヒルコースが追加。正式名称は「Climb Portal Mt Fuji」!
今回はもともとあったクライムポータルのおさらいと、「Climb Portal Mt Fuji」の正式サービス開始に先駆けて行われた体験会の様子をレポート。
※以降のズイフトの画面や画像はすべてサービス開始前の開発中のものです
クライムポータルとClimb Portal Mt Fujiとは?
実在する有名な山岳コースをZwiftで疑似体験できるユニークな機能、それが「ヒルクライムポータル」。現在このヒルクライムポータルには、伝説のトゥールマレー峠(Col du Tourmalet)とコル・ダスパン(Col d’Aspin)など21の山岳コースがあり、数々のズイフターが忠実に再現された名峠に挑んでいる。
その22番目のレースが「Climb Portal Mt Fuji」。日本のヒルクライムレースのなかでも数々の名勝負を生み出したルートだ。コースプロフィールは全長25.3km、獲得標高1208m、平均勾配5%となっている。
WatopiaもしくはFranceポータルから「Climb Portal Mt Fuji」へ
Zwiftのホーム画面より、Climb Portal Mt Fujiを選択することで走行が始まり、その後WatopiaもしくはFranceからポータルにアクセスすることが可能。そのポータルを通過すると、まるで異次元空間に飛び込んだようなビジュアル体験が待っている。
ルートは10等分され、斜度によって色分けされる
クライム中に走行する路面は斜度によって色分けがされている。ブルー、イエロー、オレンジ、レッドと斜度がきつくなるにつれて色が変わり、どこが苦しい区間かが一目瞭然。ペース配分の参考になる。
画面の右側にはクライムポータルのルートマップや現在の斜度が、左側にはルートを10等分にしたセクション情報が表示される。さらにセクション間の平均心拍、平均パワー、タイムも表示。また画面中央上部には獲得標高、距離、到着予想時間が表示されるため、タイムトライアルを行う際の参考になる。
難易度は初期が3つ、100%走破を経て4つに増加!
難易度はReal World (100%)、Moderate (75%)、Halved (50%)から選択可能。それぞれ獲得標高が変化するので、時間が無い時や初めてMt Fujiに挑戦するライダーに最適。一度Real Worldを走破することで、Heroic (125%)が解禁され、よりチャレンジングなルートに挑戦することが可能になる。
YouTuberの鈴なり妖怪 鈴さんが、開発中のClimb Portal Mt Fujiにチャレンジ!
ここからは正規サービススタート前の体験会の様子を紹介しよう。体験会にはズイフトジャパンの福田暢彦さんを中心としたメンバーのほか、開発に深く携わったアールビーズの山本さん、日本初の「Climb Portal Mt Fuji(開発中のバージョン)」体験者となったのはYouTuberの鈴なり妖怪 鈴さんが集まった。
ズイフトとClimb Portal Mt Fujiに携わる3人のコメント
ズイフトジャパンの福田さんはこう語る。「近年はズイフト内のゲーム的要素が人気であり、開発者側もそれを追求しています。我々ズイフトジャパンもズイフト本社に、クライムポータル内に富士スバルラインのコース=Climb Portal Mt Fujiを追加してもらうよう交渉を始めました」
マンスリーミッションとしてのClimb Portal Mt Fujiにチャレンジ可能
「現状ではネットを通じての同タイミングでのレースはできませんが、5月1日のサービス開始と同時にマンスリーミッションとしてのClimb Portal Mt Fujiが行われます。いずれレースもできるよう開発していきたいですね。コースはマドン峠やツールマレー峠と同じHCクラスであり、特に距離は25kmと最長です」
バーチャルのヒルクライムレースから現実のヒルクライムレースへ
アールビーズの山本さんいわく「コロナ禍があって2019年は現実での富士ヒルが開催されず、このままでは大会自体が飽きられたりする可能性もあった。いっぽうそんななかズイフトが多くの人に認知され、楽しんでもらえていました。こうした状況を踏まえてズイフトとして「なにかできないか?」と思い、2020年にバーチャルでヒルクライムレースを開催しました。こうしたことでズイフトから現実の富士ヒルクライム挑戦者がでてくるなどの流れが生まれました」
全国レベルのランナーから全国屈指のヒルクライマーへ!
そして鈴さんがズイフトとの出会いと魅力を語った。「もともとはランナーでしたが、コロナで太りたくないという理由でロードを始めました。2020年に箱根ヒルクライムに出場して4位に。その追い込み感と達成感にはまって、その他のヒルクライム大会に出場して、今はロードレースにも出ています」
「スマートローラーを導入したのはこの1年間です。ズイフトでたくさんのワークアウトを行っています。きつかったのはワウト・ファンアールトのワークアウトで、2分だけなのにとてもきつかったです。ズイフトの魅力はネット上でみんなとやれるところ!一人だったらやめちゃう(笑)」
体験会スタート! Real World (100%)モードでClimb Portal Mt Fujiにチャレンジ
トーク後、いよいよ鈴さんがClimb Portal Mt Fujiの体験へ。着替えとアップを済ませてさっそくクライムポータル内のポータルを通過。富士スバルラインを忠実に再現したカラフルな世界へと入ると共にタイム計測が始まった。取材時はまだコースの開発中ではあったが、ほとんど完成しているコースや画面に対峙した鈴さんはひたすらペダルを踏んでいく。
勾配のきつさを可視化。ヒルクライムにおける実力を把握!
スタート後、鈴さんはひたすらペダリング。取材側から見ていて特徴的に感じたのはやはり路面のカラー。色の赤みが増していくほど勾配がきつくなるのは見やすく、しかも画面の奥側の勾配具合もこれからのコースとして可視化されているのが画期的。距離で10等分されたプロフィールや予想ゴール時間までわかるので、とにかくヒルクライムにおける自分の速さ=実力が把握しやすい。
Climb Portal Mt Fuji コースゴール後の鈴さんコメント
約1時間半の「Climb Portal Mt Fuji」テストライドを終えた鈴さんはその魅力をこう語る。
「例えば道の色や青い部分や黄色い部分で、実際の富士ヒルの緩斜面を思い出すなぁと感じました。富士ヒルに懸けている人たちにとって試走にいくまでもコスト的に大変。それを家でバーチャル体験できるというのは、本番をイメージした練習ができるという点で大きいですし、試走+αの練習ができるというメリットもあります」
「富士ヒル本番を想定するのであれば、私はモードをReal World (100%)に設定しますね。75%や50%のコースでは、勾配もその%にともなって変化するようです。富士ヒルデビューしてみたいなぁという人が初めに試してみたり、トレーニング時間が1時間以上取れない人がちょっと乗ったり、脚力の違うだれかとスマホで連絡とりながら走ってみたい人などにもオススメです」
「それに、その他の世界中の有名な峠ってなかなか行くことができないので(苦笑)、こうしたバーチャルの世界で走れるというのはとってもいいですよね。今リアルの富士ヒルコースのKOMを持っているので、バーチャルのほうでも獲って二冠を目指したいと思います」
5月1日からついにClimb Portal Mt Fujiがスタート!
改めて、ここまで紹介したように本日5月1日からクライムポータル「Climb Portal Mt Fuji」コースが解禁。日本の誇るべき「富士ヒル」がバーチャルのを通じて世界に発信され、世界中のズイフターと争える。リアルの富士ヒル攻略のために使ってもよし、バーチャル世界でトップを狙うもよしだ。
問:Zwift Japan https://www.zwift.com/ja
- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
- PHOTO&TEXT:浜田幸紀
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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