グラベルレースで勝てる、オールラウンドタイヤ|マキシス・リーヴァー
安井行生
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オフロード用タイヤメーカーとして確固たる地位を築いているマキシスの豊富なノウハウをグラベルユースに落とし込んだニューモデル。コンセプトは「グラベルレースで勝てるタイヤ」。サイズのラインナップは40Cと45Cで、重量はそれぞれ437g、495gとグラベルタイヤとしては軽い。カラーはブラックとタンウォールの2種類が用意される。
センターに刻まれた横に長いパドルノブは、転がり抵抗を抑えつつトラクションと制動性能を確保する設計。サイドには大きめのノブが配されており、コーナーでバイクを倒した際のグリップを高める。そのサイドノブに入った溝は、ノブを柔軟に変形させる役割を担っており、荒れた路面でもタイヤが弾かれにくい。あらゆるオフロードでグリップと走りの軽さを両立させたレーシングタイヤとなっている。
Reaver(リーヴァー)
価格:価格:8,250円(サイズ700x40C、700x45C)
- サイズ:700×40C(40-622)、700×45C(45-622)
- 仕様:チューブレスレディ
- TPI:120
- カラー:ブラック、タンウォール
- 重量:重量:437g(700x40C)、495g(700x45C)
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試乗レビュー
「舗装路でも未舗装路でもハイレベル」(鈴木)
グラベルタイヤにしては重量が軽く、それが走りの軽さに表れている。センターブロックが低いこともあり、舗装路ではゼロスタートも巡航性能も良好で、エネルギーロスが少ない。推奨空気圧下限(35PSI)でも舗装路の走りは重くならなかった。これならグラベルセクションへのアプローチや、繋ぎの区間でエネルギーがセーブできるはず。
オフロードでは、路面とタイヤが面で接触してくれているような感触があり、センターノブの低さから想像するよりグリップがいい。特にコーナーでの食い付きはかなり良好で、滑りやすいシチュエーションでも安心感がある。前後方向のグリップも高く、悪路でのブレーキングでも滑ってしまうことなくしっかりとスピードを殺せる。舗装路でも未舗装路でも走りのレベルが高いので、オンとオフが半々くらいの長距離コースで活躍する。
「レース用として完成度が高い」(安井)
40C前後のグラベル用タイヤとしては軽量で、かつ他のタイヤに比べてコンパウンドが明らかにソフト。ノブがしなやかに変形するタイヤだが、オフロードではそれが効いているのか、想像以上に悪路でのグリップが高い。ケーシングがしなやかに変形しつつ、ソフトなノブが路面の凹凸の隙間に刺さってくれているような印象で、どんな路面でも踏ん張ってくれる。しかも滑り出しが穏やかなので、前輪が滑ってもパニックになりにくく、落ち着いて対処できる。
前後方向のグリップにも不満がなく、泥セクションの激坂でも後輪のトラクションが抜けにくかった。バランスが非常によく、どんな状況でも安心感がある。軽いので耐パンク性については不安が残るが、こればかりはチョイ乗りインプレでは判断できない。また、全体的にしなやかなぶん、空気圧の調整で性格が変わりやすい印象を受けたが、グラベルレース用タイヤとして完成度がかなり高い。さすがオフロードのマキシス。
【other lineup】リーヴァーのほか悪路に特化したランブラー、セミスリックのレセプター、スリックのリフューズ
マキシスのグラベル用タイヤは、今回試乗したリーヴァーのほかに3種類。悪路に特化したランブラーは、650Bサイズもそろえる。レセプターは、舗装路から硬く締まったグラベルまで対応するセミスリックモデル。耐久性と耐パンク性を求めるライダーには、スリックパターンのグラベルタイヤ、リフューズがお勧めだ。
問:マルイ
https://maxxis.jp/
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- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
- 編集:バイシクルクラブ 写真:小野口健太
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