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連日強さを見せるブリヂストン、松田、橋本、今村が1-2-3勝利|Jプロツアー

4月27日から28日にかけて、兵庫県加東市にある兵庫県立播磨中央公園内の7kmコースで第58回JBCF西日本ロードレースクラシックが開催。2日目となる28日のJプロツアーのレースは7kmのコースを20周する140kmでおこなわれた。

レースは3周目から4周目にかけて10名の先頭集団が形成され、16周から17周にかけて先頭集団で動きが出ると、18周目に単独で抜け出した松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)がそのまま独走となり、さらに最終周回で松田にチームメートの橋本英也と今村駿介が追いつき、チームブリヂストンサイクリングが1-2-3を独占する圧勝っぷりを見せつけた。

有力選手たちによって10名の逃げ集団が形成

4月27日から28日にかけて、兵庫県加東市にある兵庫県立播磨中央公園内の7kmコースで第58回JBCF西日本ロードレースクラシックが開催。

2日目となる28日のJプロツアーのレースは7kmのコースを20周する140kmのレースとなった。この日は朝から快晴の中でのレースとなり、気温もどんどんと上昇。Jプロツアーのレースが開催される頃には25℃を超え、最高気温は30℃近くにまでなるなど、春というよりは夏に近い天候の中でのレースとなった。

117名の選手がスタートラインにつき、10時30分にレースはスタ―ト。昨日同様レース前半から宇都宮ブリッツェンやシマノレーシングの選手たちが積極的なレースを展開すると3周目に数名の選手が抜け出し、さらにブリッジの動きもあった結果、以下の10名が逃げ集団を形成。

・橋本英也/今村駿介/松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)
・織田 聖/アレクサンドロス・アグロティス(マトリックスパワータグ)
・中井唯晶/寺田吉騎(シマノレーシング)
・沢田 時/武山晃輔(宇都宮ブリッツェン)
・佐藤愛祈(弱虫ペダルサイクリングチーム)

松田はこの逃げについて「前に今村さんと(橋本)英也さんが入った逃げがいて、そこに向けてブリッジに出た選手がいたので追走したら逃げに乗れたという感じです。チームではレース前に3人ぐらい逃げに乗せられたらいいねという話をしていたので、このまま行こうかと」と狙いどおりだったと言う。

チームのエーススプリンターであるアグロティスと一緒に逃げに乗った織田も「(10名の逃げについて)今日はヨシオ(アレクサンドロス・アグロティス)がエースで、ヨシオも逃げに乗ってくれたのでマトリックスとしては良い展開を作れたかなと。BSの方が人数は1枚多かったですが逃げるためには人数が多い方が良いので」と良い展開に持ち込めたと語る。

ネクストリーダージャージを着用する寺田も「チームとしては前半組と後半組に分かれていて、僕個人としては今日は積極的なレースがしたかったのであの逃げに乗った形。僕と中井さんが逃げに入ることができたので、チームとしてもいい形が作れたかなと」と、こちらも良い展開に持ち込めたと語る。

一方、メイン集団の先頭は逃げに選手を送り込めなかったヴィクトワール広島やチームサイクラーズスネルの選手たちが固め、ペースをコントロールし、4周目には40秒にまで広がったタイム差を、5周目には20秒程度にまでタイム差を縮める。

しかし、タイム差が縮まり過ぎたこともあってか上り区間ではメイン集団でアタックがかかってしまい、そこでメイン集団が割れ、この影響でタイム差は再び広がってしまう。

ヴィクトワール広島の久保田悠介は「20秒程度までタイム差が縮まったタイミングでレオ(レオネル・キンテロ)を発射できれば良かったんですが、言葉の壁もあってうまくコミュニケーションが取れませんでした」とペースコントロール、そしてタイム差を縮めた理由を語ってくれた。

BS勢のアタックから松田祥位が抜け出し、最終的にはBS勢が表彰台を独占

有力チームが先頭集団にメンバーを送り込んだこと、序盤にメイン集団をコントロールしていたヴィクトワール広島が崩壊してしまったこともあり、先頭集団とメイン集団とのタイム差は徐々に広がっていき、9周回目には2分30秒にまでタイム差が広がる。

その後、群馬グリフィンチームの林原聖真やチームサイクラーズスネルの佐藤 光らがメイン集団のペースをコントロールし、一時は1分40秒程度にまでタイム差を縮めることに成功するものの、その時点を頂点に再びタイム差が広がることに。

レースも後半に入った16周目、寺田のアタックをきっかけに先頭集団が6名に絞り込まれると、さらにBS勢が攻撃を開始。まずは橋本がアタックすると、橋本がつかまったタイミングで松田がカウンターアタックに出る。
松田のこの動きが決まり、10秒程度タイム差が開くことに。

松田は「(橋本選手がつかまってからのカウンターアタックについて)特にチームメートと話をしていたわけではないですが、どうやったら自分たちに有利になるかなということだけを考えて。逃げ切れるかは分からなかったですが、今村さんと英也さんが力を使わずに済む展開を作れればチームとして勝てると思っていました」とチームのために動いたという。

一方、この展開のきっかけを作った寺田は「今日は調子が良かったので、残り4周回ぐらいで他の選手の様子を見る意味も込めてアタックしました。それで6名になると、BS3名、マトリックス2名に対してシマノは僕だけと、今度は人数的にはかなり厳しい状況に。僕がつかまってから今度は英也(橋本)さんがカウンターでアタックしたりとアタック合戦になり、松田さんがアタックしたタイミングではついていくことができなくて。ただ、橋本選手のアタックで聖(織田)さんがドロップして、BS3名に対してマトリックス1名、シマノ1名に。最悪な展開は避けられたかな」と振り返る。

一方、橋本のアタックのタイミングで遅れてしまった織田は「残り3周で橋本選手がアタックしたタイミングで足が攣ってしまって。気温が高い中で何回もボトルを落としたりと補給がうまくできなかった。僕があのタイミングで前に残れなかったのが良くなかった」と反省を口にする。

松田の後ろには4名の姿が見えるものの、なかなか追いかない展開のまま最終周回へ。
「(タイム差について)つかまったらつかまったら……かな、あくまで今村さんたちを休ませる、チームとして有利な展開に持ち込むことが目的だったので。逃げ切れたらいいけど、そこまで意識せず」と松田は冷静に走れたと言う。

それに対して寺田は「アレックス(アレクサンドロス・アグロティス)とはテンポで追おうと会話して。ペースは合わせていたつもりだったんですが、僕らもどんどん消耗してきて、最後は今村さんと英也さんについていくことができませんでした。表彰台は狙えるかなと思っていたので、悔しいです」と語る。

寺田のコメントのとおり、最後は橋本と今村も後続集団から抜け出し、フィニッシュライン手前で橋本が松田に追いつく。橋本と松田が握手を交わし、そのままの状態でフィニッシュラインを通過。今村もそのまま3位に入り、チームブリヂストンサイクリングが表彰台を独占する圧倒的なレースを見せつけた。

松田は「信じられません」とこの優勝を喜び、「ロード競技ではおそらく2年ぶりの優勝、しかもU23以降で優勝したのはクリテリウムやタイムトライアルばかりだったので、ちゃんとしたロードレースで優勝するのはジュニア以来だと思います」とロードレースでは久々の優勝だったと語る。

「昨日の50kmのレースであれだけきつかったのに、今日はさらに長い140kmのレース。逃げに乗って耐えられるかなという不安はありました。さらにコーナーも得意な方ではないので大丈夫かなという気持ちがありましたが、昨年出たBSの新型タイヤが本当に良くて。信頼して走ることができました。BSは集団スプリントに持ち込んで勝つことが多かったので、こういう展開(逃げを打つ)でも勝てるんだぞ、前々で展開しても強いんだぞという姿を見せたかった。(東京2020五輪前後からナショナルチームに入って)かなり力がついたなというのは実感しています。パリ五輪に向けては不安になったり浮き足立ったりすることなく、しっかりと落ち着けているかなと思います」と松田はチームとしての狙い、そしてパリ五輪に向けた自身の近況を教えてくれた。

リザルト

1位:松田祥位(チームブリヂストンサイクリング) 3時間32分11秒
2位:橋本英也(チームブリヂストンサイクリング) +0秒
3位:今村駿介(チームブリヂストンサイクリング) +4秒

中間スプリント賞

(1回目)橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)
(2回目)橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)

敢闘賞

寺田吉騎(シマノレーシングチーム)

プロリーダージャージ

岡本 隼(愛三工業レーシングチーム)

ネクストリーダージャージ

寺田吉騎(シマノレーシング)

 

レースの模様はGCTVで配信
ガチンコサイクルTV

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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