JR東海が山梨で初のサイクルトレイン、身延線特急ふじかわで静岡から市川大門へ

5月26日に東海旅客鉄道株式会社が身延線で初のサイクルトレインの実証実験を実施する。サイクルトレインは自転車を解体することなく、そのまま列車に乗り込むことができるのが特徴。同日、山梨県市川三郷町エリアでサイクリングイベントや駅前マルシェが開催される。

身延線にて運行される2種類のサイクルトレイン

今回身延線で運行するのは2種類のサイクルトレインの実証実験。1つは快速みのクルによる「身延線サイクルトレイン」、もう1つは「特急ふじかわ」によるものだ。いずれも自転車を解体することなく列車に持ち込むことができるが、運行区間や予約方法などに違いがある。

身延線サイクルトレインと特急ふじかわ、いずれも、自転車を解体することなくそのまま列車に乗り込むことができる。今回はロードバイクやマウンテンバイクのような軽いスポーツバイク向けのサービスで、利用者は自転車を分解する輪行の手間を省け、簡単に乗り降りできる。

身延線サイクルトレイン、南甲府～市川大門～鰍沢口

身延線サイクルトレインは、2024年5月26日（日）に運行される。運転区間は、鰍沢口駅から南甲府駅、市川大門駅から南甲府駅である。上りは南甲府駅9:03発の快速みのクル2号と、南甲府駅15:23発の快速みのクル4号の2本。下りは鰍沢口駅12:04発、市川大門駅12:15発の快速みのクル1号と、鰍沢口駅13:59発、市川大門駅14:05発の快速みのクル3号の2本が運転される。

予約方法と料金

身延線サイクルトレインの利用には事前予約が必要。予約は2024年4月24日（水）14時よりJR東海 MARKET 静岡支社ホームページにて受け付けられ、先着順にて受け付けられる。乗車券以外の追加料金は不要なるも、事前に申し込みをしていない場合は乗車できないので注意したい。なお、JR東海マーケットの予約はすでに開始されており、売り切れの可能性がある。

特急ふじかわ 実証実験の概要

特急ふじかわ 実証実験は、2024年5月26日（日）に実施される。対象列車は、静岡駅を9:45に出発し市川大門駅に11:43に到着する特急ふじかわ3号と、市川大門駅を16:56に出発し静岡駅に18:55に到着する特急ふじかわ12号の往復となる。

予約方法と料金

特急ふじかわ実証実験の利用にも事前予約が必要である。予約は2024年4月24日（水）14時よりJR東海 MARKET 静岡支社ホームページにて受け付けられ、往復セットでの予約となるので注意したい。乗車券と指定席特急料金は必要なるも、自転車の持ち込みに関する追加料金は不要だ。なお、JR東海マーケットの予約はすでに開始されており、売り切れの可能性がある。

持ち込み可能な自転車の種類と条件

特急ふじかわ 実証実験にては、自転車を専用のカバーに収納する必要がある。そのため、長さ200cm以内の軽量なる自転車、具体的には「ロードバイク」タイプや「マウンテンバイク」タイプでの利用に限定される。

申し込みはこちらから

東海MARKET 静岡支社ホームページ「地域と静岡支社のものがたり」

・予約は5月22日（水）12時まで

NPO法人やまなしサイクルプロジェクトと南アルプス山守人との連携

今回のサイクルトレイン運行は、NPO法人やまなしサイクルプロジェクトと一般社団法人南アルプス山守人（MTB 山守人）が主催するイベントと連携して実施される。両団体は、自転車を通じた地域振興や自然体験活動の支援に取り組んでおり、サイクルトレインの運行がこうした活動の一環として位置づけられる。

このほか市川大門駅前ロータリーにおいて、地域の交流、地場産品のPRなどを目的とした市川大門「駅前マルシェ」が開催される予定だ。